「キューティハニー」と聞いて、ココロときめかない30歳前後の男子は少ないだろう。
当時それほどインパクトのあるアニメだった。
同じく「ふしぎなメルモ(作.手塚治虫)」もココロときめくアニメだ。
どういうわけか、この2作品は夏休みになると「夏休みまんが劇場」で毎年再放送されていた。小学生男子の心理を、実によく理解した編成であるといえる。
さて、昨年夏ごろ、日本で実写として蘇ったこの作品がDVDで年末に発売された。
当然上海でも。海賊版ですが。10元(1元=約14円)。
これを仕入れた海賊版のお店も日本人男子の心理を実によく理解しているようだ。
幼少の記憶とパッケージのコスチュームに、つい財布の紐が緩む。
内容についての感想は、以前書いたとおり、私は評論できるほど映画を観ていないし、知識もないので触れない。
しかし、しかしだ。
これだけは書いておかねばなるまい。
パッケージにもなっている変身後のコスチューム。
そう、胸にハート型の穴の開いた露出度高めセクシーコスチュームだ。
パッケージ写真では確認できないが、劇中に関しては、実は顔と胸の穴を除いた露出部分は肌色のタイツなのだ。
気付かなかった男子諸君は再度確認してほしい。
腰の辺りや、フトモモの付根や、肩や二の腕までもタイツ。
別にだからダメだとか、言いたいのではない。それだけを見たくて観ているわけでもない。
ただ、その事実に気がついてしまった時の男子の喪失感を理解してほしいのだ。
冬の上海で女性がスカートの下にモモヒキを穿いていることを初めて知ったときや、
女子フィギュアスケートの背中が大きく開いたコスチュームが、ただの肌色の布だったことに気付いたときと同じようなものなのだ。
確かに、主演のサトエリが下着(水着?)でうろうろしたりと、サービスカット(?)満載。
"片桐はいり"もナマ足だ。
でも、そういうことではない。
オトコゴコロは複雑なのだ。
<関連情報>
キューティハニー公式サイト
ふしぎなメルモ