相田みつおさんの言葉です。
書家であり、色々な詩を書き残されている方ですが、この方の作品で、
「いのちの根」という詩をご紹介します。
有名な詩なので、ご存知の方も多いと思います。
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「いのちの根」
なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼(め)のいろが
ふかくなり
いのちの根が
ふかくなる
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じっと我慢して、色々な状況に耐えながらも、努力を続ける姿勢を続けている時に、またそういう経験を数多く体験されて乗り越えてこられた方々の心に響く言葉ではないでしょうか。
我慢せずにその場から逃げたり、不貞腐れたり、また怒りに任せて激しい言葉で相手に反撃をして、一時的にそれですっきりとさせている人には分からないかもしれません。
じっと耐える事。
どんな時でも自分を信じ、自分が正しいと思える道を地道にコツコツと、色々な批判的な言葉や周りの目に耐えながらも努力を続けている自分の顔を思い浮かべてもらいたい。
そんなときの自分の目を、客観的に見てもらいたい。
不貞腐れた顔つきなのか、怒りに任せて憎しみに燃え上がる表情をしているのか、または、負け犬のように力のない目つきで、自信なくただただ俯いているだけなのか。
どんな境遇の中でも、しっかりと前を向いて、周りからの批判をうまく受け流し、辛い思いや悔しい思いを胸の奥にしまい込み、今すべきことに自分の持てるエネルギーを注ぎ込み、ただただ前向きに、一歩一歩確実に歩んでいける力を付けていきたい。
周りから批判を受けない栄光というものはありません。
そういう
「いのちの根が深くなる」
生き方や強さ、それこそ本物の強さではないかと感じています。
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