武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

昨年の稽古納めの様子を写真で紹介(日曜Jr選手クラス)

2024年03月25日 | 稽古日誌
こちらのクラスでも、稽古納めの集合写真を撮り忘れており、稽古納めの二週前に撮影した集合写真を掲載しています。

これは、秋の審査会で黒帯を取得した中学生の稽古生の記念撮影をした時の写真です。


この中央で黒帯を占めている女子の稽古生は、昨年末の支部内の審査会で念願の黒帯を取得しました。

元々、お父様とお兄さんが共に稽古生であり、父と兄の背中を見て稽古に参加するようになりました。


正直なところ入会当初は、体力的に優れていたとか格闘センスがあったとか、ものすごく闘争心が強かった、というわけではまったくありません。

とてもかわいらしい雰囲気で、友達を大事にする平和主義者のような女の子でした。


入った時期が幼少の頃だったこともあり、元々体が小さかったこともあり、またタイミングの問題などで、幼年部のクラスに三年ほど在籍していましたが、その間の稽古は基礎練習ばかりで、昇級審査も受けることができません。

しかし、いやな顔一つせず、仲間の子供たちと楽しそうに過ごし、日々の稽古に懸命に取り組む姿勢が、とてもうちの稽古生らしい良さを持っていると感じていました。


大会では良い成績を残せていませんが、地区大会や全国大会にも挑戦するチャンスにも恵まれ、夏季合宿にも参加しており、多くの経験を積むことが出来ています。



我々の支部の少年部や中学部のクラスでは、技能的には空手の一般的な基礎技能の向上と、柔道などで行う基本的な受身や簡単な投げ技の形とタイミングを身につけ、少しの応用的なテクニックを身につけ、そして健康的な体力を付けて、精神的には我慢強さと正しい姿勢、あとは心を立てることを目指しています。


大道塾が取り組む競技スタイルである「空道」としての、試合で勝つためのテクニックには十分に触れていません。


そのため、試合で勝てるような応用的なテクニックは、どうしても二の次になってしまうため、勝負事である大会の場では、本人のセンスと、試合に向けての工夫と調整が欠かせなくなります。

この子は、学校でのいろいろな係りを担当し、英語などの勉強の他、他の習い事や学校のクラブ活動など、いろいろと忙しく過ごしていたために、大会に向けての調整や集中力には、やや不足していいた部分があったかもしれませんが、充実した学校生活や家族との私生活を送れてきたことと思います。


それでも基礎技能と我慢強さ、そして集中力と粘り強さはしっかりと養えており、そうした強さは昇段審査の組手などではっきり現れてくるものであり、そうした成果が今回の連続十人組手で現れていたのだと感じています。


大きな大会で勝ち進んで成績を残せている選手でも、競技に特化した稽古を中心に行っている選手が、この子の昇段審査の時ほどに、実に厳しい連続組手を耐え抜いて戦い抜く力があるかどうか、疑問に感じる部分もあります。


そして、勝負を戦い抜いた後の姿勢とその表情、また、その後の記念行事で昇段の挨拶をした際の、自信を持って堂々と発表をしたその言葉の響きと重みは、実に感じ入るものがありました。


話を聞いていた小学生の子達の中には、感動して涙ぐんでいる女の子もいたほどです。


今回また新たに、ジュニアの選手クラスから黒帯を取得した稽古生が誕生しました。


選手クラスには所属していなくても、十分な稽古量と実力と、心の姿勢が養えていれば少年部の黒帯を目指すことも可能です。


しかしこの、隔週の選手クラスに所属することで、実力と指導力のある先輩稽古生から、実に多くの技術指導を直接受けることができ、少ない人数の中で密度の濃い、比較的長い時間の稽古をこなすことで、圧倒的な実力の向上に繋がるものです。


ここ最近、また数名の子達がこのクラスに所属することになりました。


今は体が小さく実力が不足していても、これからの数年の稽古で、身近な人でも見違えるほどの成長を遂げることでしょう。


所属している稽古生の皆さん、頑張って行きましょう!



以下、稽古納めのこの日に撮影した写真を数枚、掲載しておきます。













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