武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

今の日々の生活は幸せか?

2022年04月19日 | Weblog
現在の私は週五日、一日2,3クラスの稽古指導があり、その他いくつかの仕事を掛け持ちで行っていることもあり、毎日かなり忙しく過ごしています。


あまり十分な時間は確保できず、体はと言えば若い頃のように疲れを知らないかのような働きはできず、何時も少し体はくたびれているような感じで、膝の調子もあまりよくない状態が続いています。


しかし、日々のサイクルがある程度安定しており、余暇も有効に、前向きに利用できており、何よりも、よき仲間に囲まれて日々を過ごせているという大きな満足感があり、日々を幸せな気持ちで過ごしています。


テレビではニュース番組をよく見るのですが、最近のウクライナ情勢などを見るにつけ、平和な日常の大切さを身にしみて感じています。


また「平和な日常」といっても、何も変化のない日常ではなく、為すべきことがあり、毎日がとても厳しけれども、努力をすべき目標があり、私自身の存在の価値を与えてくれる、期待してくれている多くの方々に囲まれていることが大きな支えです。


稽古場所に行けば、多くの稽古生が参加してくれており、子供から大人まで、より良いコミュニケーションをとってくれている。

現在も少し続けているコンピュータの保守の仕事では、トラブルで困った方々の力になれており、福祉の仕事では、自分で立ち上がることや歩くことさえ困難な高齢者の支えになることができています。

現在は日中のわずかな時間にお世話になっている福祉施設では、礼儀正しい高齢者の方々が多く、その高齢者の皆さんからの感謝の言葉を、心からありがたく受けとめており、みなさんへの体の支えを通して、その心を支えられる存在でありたいと願っている。

くたびれて自宅に帰れば、妻と娘がおり、何かと騒がしくいろいろと小言ばかり言われるばかりの私ですが、おいしく食べられる食事が用意されており、娘は家の中では生意気盛りで母親と喧嘩ばかりしていますが、いくつになってもかわいく感じるのは男親であるからなのか。。。


私のこれまでの経験からは畑違いの、いくつかの趣味を、ささやかに楽しめていることも、今の満足感を高めることにつながっています。



今のウクライナの惨状は、人類がこれまでにも何度も繰り返してきた、戦争という人類の行いの中で、数限りなくみられてきた、とても悲しい現実です。

現代でも、ウクライナ以外でも紛争が世界の各地で繰り広げられており、ニュースには大きく上がらなくとも、ユニセフや国境なき医師団などの支援機関の活動を見れば、世界中に不幸な出来事がなくなることはないのかと思えるほどです。

中でも、NHKなどで放映されているミャンマーの惨状などは、見るのもつらいほどの厳しい状況が伝えられています。



さて、道場では、稽古の休憩時間の時など、子供たちは冗談を言いながらも、とても純粋で優しげな眼で私に近づいてきてくれます。

時には厳しく𠮟った子も、次の稽古にきちんと参加して、またおどけた様子で笑顔を見せて話をしてくれます。

怪我をした子や大人の稽古生も、怪我が治ったといって、また稽古に戻ってきてくれます。

審査会の型審査で失敗したり、組手審査や試合で負けて悔しい思いをしても、次の稽古には、また気持ちを切り替えて休まず参加してくれています。

中高年の稽古生の方々で、自分の体力や気力に自信を無くしそうになっても、また自ら気持ちを入れ替えて、さっそうとした気持ちで稽古復帰を果たしてくれる稽古生の方々。


そうした稽古生一人一人の期待に応えていきたい。

子供の稽古生の保護者の方々の期待にも応えていきたい。


『日々の稽古を通して、青少年の育成や社会人の自己実現を期するため、社会から真に必要とされる団体でありたい』


これは、大道塾の本来の理念でもあり、先代の東塾長が文章の中で語っておられた言葉でもあります。

大道塾の発足当時、最初に掲げた団体の理念としてのこの言葉は、忘れてはならない大切な理念として、支部会報の最終ページにも毎号掲載している言葉です。

年をとっても、昔の杵柄(きねづか)にしがみついて生きるのではなく、口先と要領だけで生きるのではなく、今現在の自らの努力の証を自身の背中で示しつつ、日々を頑張って生きる。


私利私欲に走れば、今のロシアなどの専制国家の権力者が行っている、無謀な行いに繋がってしまいます。


『和をもって貴しとする』、日本文化の伝統にのっとり、自分の身の周りに、より良き空間を作り上げていくことは、世界平和にもつながるものと考えつつ・・・


自身の心が幸せを感じ、そして幸せを感じる人々が集う環境を作り、そのひとりひとりが他者の喜びを我が事と感じる心の余裕を持ちつつ、誰もが不幸にならない世界を望んでいます。


何よりもまずは、身の回りの幸せの和を大切にしていきたいと考えています。





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