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「たかぎ七彦 の日記です」(←こちらがブログタイトル)

「かぐや姫の物語」感想。

2014年01月17日 | 日々の事



今日は月が大きく黄色かったのでびっくりしました。
通行人も皆この大月に驚いている様子。
普段気にとめない月ですが、たまに怖い程の存在感を示してくれます。

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ふと「かぐや姫の物語」を見た事を思い出しましたので簡単に記します。
ネタバレ注意。

話のラインは古典のままなのですが、とにかく映像表現がすばらしく良かったです。
客は少なかったのですが映画館で見てほしい映画だと思いました。
映像だけでお金を払う価値は十分あります。

かぐや姫に遭遇した時の老夫婦のリアクションも自然に見る事ができました。
(受け手にかぐや姫の知識の下地があるからかもしれませんが)。
森の仲間達も都の人々も各々が根を下ろして生活しているにおいを放ち、
活き活きとしていて魅力的でした。

細かい動きや表現も考え抜かれていて見ているとどんどん引き込まれます。
全体的にナイトメアな雰囲気でどことなく怖いものが常に隠れているような世界観でした。
最後の月の使者のシーンも圧倒されました。


…個人的にですが難をいえば、
予告編で度々使用されている「かぐや姫が十二単を脱ぎながら一心不乱に月を目指して走る」のシーン、あのシーン自体はすばらしいので楽しみにしていたのですが、その感情爆発へ至るまでの彼女の気持ちが中途半端で拍子抜けしました。
あと古典かぐや姫を映像化する上で新たなテーマにしようとしている「大自然の循環」なのですが、前半は良い感じだったのが、物語が進むにつれて異物感が増し、結局月世界の設定もあいまってなんだか取って付けたような感じになった印象でした。
個人的に大切に思うテーマなのでちょっと残念です。

そういえばスピルバーグが古典「宇宙戦争」を映像化した時に、映画冒頭に「細菌も地球環境の一部で全てはつながっているんだ!」というメッセージが提示されて、これが最後の細菌による宇宙人死滅につながるのですが、最後まで取って付けたようで物語に全く馴染んできませんでした。

それ思い出しました。

しかし総合的に「面白かった!損はなかった!」です。


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