身体が熱くて眠れない。
ので何となくツラツラ思い出してみる。
双極性障害だと言われる前、診断後の出来事。
発症は仕事のストレスが原因だとブロクの最初に書いた。
どんな症状が出ていたか。
どうして病院に行こうと思ったか。
正直、記憶が曖昧な部分がある。
もしかしたら、
過去に書いた事と違うことがあるかもしれない。
脳内で都合良く補正している可能性もある。
書いてみる。
当時仲が良かった人への異常な苛立ち。
それに伴う酷い発言と行動。
それが日々増大していく。
今までの私だったらしない事、言い方、テンション。
異常な私の態度に相手がおかしいと気付いたようで、
病院に行けと言われた。
私は、そんな風に言われるのは心外だったが、
病院に行けばこれからも友人関係を続けてやると言われ、
あー?!そんなに言うんだったら病院行ってやらぁ、と
よく分からない勢いで病院にかかった。
自分でも自分の行動がおかしい気がしていたので。
初診で双極性障害と言われた。
後でネットで色々調べてみたら、
初診で双極性障害だと診断する医師はあまりいない
ようだったので、
医師に対して不信感を覚えた記憶がある。
躁を抑える薬を飲み続けた。
友人は少し遠い位置から私を見ているようだった。
激しい感情は落ち着き始めたが、
今度は動けないほどの鬱状態へと移行した。
何もする気になれない。
その状態がしばらく続き、処方がかわった。
上げる薬に変更された。
友人は私と距離を置いているようだ。
その薬を飲んで一週間たち、
友人に対して憎しみを抱くようになった。
追記(2015.10.28)
そもそもな、
病院に行きゃ友人関係を続けてやるって
お前言ってたけど
何でお前上から目線なんだよ!
考えれば考えるほどイライラする。
追記終わり。
てかコイツがいなければ薬飲むこともなかった。
薬飲まなければこんな鬱状態にならずにいられた。
普通でいられたのに。
コイツのせいで。
許せない。
死ねよ、マジで。死ね。
私は殺そうと思い立った。
家から包丁を持ち出した。
追記(2015.10.28)
友人を汚くキツい口調で呼び出した。
家を出る前、家中を見て回った。
自分が住んでいた所を目に焼き付けた。
幼い頃の写真も見た。
もう二度と見ることは無い。
胸が締め付けられた。
目の奥が痛い。
もう帰ってこない。
…さよなら。
追記終わり。
途中、スーパーで果物ナイフも買った。
追記(2015.10.28)
友人との待ち合わせ場所へ向かった。
待ち合わせ場所が見えて自分の身も隠せる場所で
待った。
(私は何をしているのだろう)
心臓が狂うように鳴っている。
友人が来た。
(コイツを殺して、自分も死ねばいい)
頭がガンガンする。
目の前が白く、黒く、チカチカする。
(人を殺める、本当に?)
バッグに入れた包丁。
胸ポケに入れた果物ナイフ。
手が、震える。
(私はおかしい)
頭の中が熱く冷たく。
身体が固まっている。
(ころす?コイツを?私が?)
(イライラする)
(お前さえいなければ)
友人に前に姿を現す。
友人は私の異常な様子に気づいている。
こんな対面したくなかったよ、
と友人は薄く笑った。
私は、何も出来なかった。
追記終わり。
友人は帰っていった。
私は一人で死のうと思った。
生きていけない、と思った。
心のどこかで、
人を殺そうとしている自分への恐怖心があった。
絶望。
もう家には帰れない。
遠くまで車で移動し知らない山に入った。
薬はない。いらない。
レンタカーを一週間借りていたので、
よく知らない山の中の舗装されていない道を
進めるだけ進んで、適度な所に停めた。
包丁で自分の喉を突く勇気はなかった。
車を汚すことにも罪悪感があった。
死ぬ前に、誰かと話したくなった。
携帯で命の電話を調べて、電話した。
繋がらない。
他県の番号にもかけた。
根気よくかけ続けて繋がった。
一時間ほど、私の今までの人生を聞いてもらった。
慰められた。
これが人と話す最後の会話になるのか。
それから
何も食べずに3日間、車の中で小さくなっていた。
息を潜め、ただじっとしていた。
追記(2015.10.28)
メールがたまに入ってくる。
家族から、いつ帰ってくるの?
兄から、大丈夫か?
ただ、見ていた。
何も考えず、じっとしていた。
追記終わり。
日が昇り、沈む。
そしてまた日が昇り沈む。
ああ、そうか。
私はここで死ぬ為に今まで生きてきたのだ。
そう思うと自然と涙が流れた。
母、父、兄、妹。
家族が泣いている光景が急に浮かんだ。
帰らなければ。
でも、人を殺そうと思った私が
生きていていいのだろうか。
分からなかった。
そう考え更に1日。
ここがどん底だ、と思った。
家に帰りたい。
怖い。
辛い。
悲しい。
会いたい。
寂しい。
たくさんの感情。
家族の顔。
私はふらつく頭と身体で、ハンドルを握り
少しずつ山を降りた。
途中自販機でジュースを飲んだ。
味が濃くてキツい。
現実に戻ったと思った。
レンタカーを返し、電車で帰る。
人々の日常に混じった。
学生が音楽聞きながらドアにもたれかかってる。
サラリーマンがだるそうに椅子に座ってる。
駅の構内も、電車の中も、何もかも何も変わらず
日常は続いていた。
家に帰っても家族からは何も言われたかった。
恐らく連絡が来ているはずだが。
病院へ行った。
医師は知っていた。
殺そうとした友人が連絡していたらしい。
医師から謝られた。
上げる薬が原因だ、と。
その薬の効果で、あなたはそういう行動をしたんだと。
今思うと、私の心を守る為に
薬のせいだと言ってくれた気がする。
抑える薬に変更された。
あれから2年以上たった。
友人とは一回だけ偶然会った。
元気そうだった。
私はあの時死なずに帰ってきてしまった。
もしかしたら、また、本当に死のうと思って、
どこかに行くかもしれない。
分からない。
今は、家族を悲しませたくないから
自分から死を選ぶことは出来ないけれど。
私の躁は怖い。
上げる薬が怖い。
双極性障害の何型かは知らされていないが、
次おかしくなったら間違い無く入院したい。
人に迷惑をかけないうちに保護されたい。
私は、こんな人間です。