名取のパソコン教室から

みちのく仙台に隣接した名取市に在る「ゆっくりたのしくパソコン教室」から日々の話題をお伝えします

久しぶりに生徒様達と電話で話す

2011年03月29日 | 震災関連
今日は6時前に起きて、生徒様名簿の作り直し、安否確認の欄等いろいろ作り直す。
9時過ぎには不動産屋へ向かい、4月からの借家の書類の確認と受け取り。
その後、市役所へ行き、罹災証明などの請求(この時は整理券だけ受け取る)
住民票の発行を待つ間に避難者リストの確認をした。

以前通われていた生徒の○斉和尚に会う。彼も同じ地区なので、津波により自宅や
自動車3台を失ったそうである。
また、和尚と共通の友人の○木氏が結構必死に自分を探していたことを知る。
実はこちらも本当に心配だっただけに一安心。

帰りがけ、近くの100円コンビニで食料調達。

教室に戻り、生徒様名簿を基に電話をかけまくる。100名以上の生徒様に連絡を取るのは
大変である。しかし、励ましたつもりが、いつの間にか励まされてしまっている。
初めてお話した生徒様のご家族がとても優しくお話してくれた、うれしかった。
午後2時近くまで電話を掛け続けるも終わらない。

そうこうするうち、3名の講師たちが教室へ集合。震災後、初めて顔を見て安心したのか
ボロボロ泣き出すものもいた。今でもガソリン不足で相当苦労しているようだ。

3時、再度市役所へ向かう、罹災証明書の列に並んだが整理券と昨日ネットでダウンロードし
すでに申請書を書き終えていたおかげで割りとスムーズにもらえた。
その後、税務課でお見舞い金を受け取ったり、別の窓口で税金の減免処理の
書類を出したり、または国民年金の減免処理の書類を受け取ったりとばたばただ。

その後、法務局へ出向き登記の建物抹消のご相談。国もまだ処理の方針を決めていないとの
ことで、慌てなくて良いとの結論。

それから戻って生徒様への電話作戦を続ける。電話で確認できた生徒様と家族は何故か
全員怪我も無く無事だそうだ。不思議だけど、こんな幸いはない。
ダメージが一番大きいのは自分のようだ。
但し、勿論生徒様の親族にはかなりの犠牲者が出ている。
今回の地震と津波のせいだけではなく、福島の原発のせいで避難者家族を受け入れている方も
おり、事態をより悪くしている。

午後7時30分、今日の電話作戦は終了。比較的安全な地域の方々を除くと、電話回線の
都合か7名の生徒様と連絡が取れない。
内、5名の生徒様が津波に襲われた地域にご自宅があるので心配だ。

名取市のまとめた避難所の避難者リストや死亡者リストにもお名前は無いので、きっと
どこかのご親戚の家にでも避難されているのだと願う。
以前通われていた生徒様1名が津波の犠牲になったのは昨日知った。

というわけで、一泊二日のはずが教室で二泊する羽目になりました。
明日は午前中に避難先の親戚宅に戻ります。

ついに恐れていたことが判明しました。
市内の犠牲者が700名を越えた中、生徒様のお一人が亡くなりました。
引地喜一郎様 名取市小塚原字東中塚38-3 震災前日に69才の誕生日を向かえました。
残念至極です。