碑文の間 ~精霊の守り人・ヨゴ文字解読プロジェクト~

NHK-BSで放送されていたアニメ「精霊の守り人」の作品内で使われている【ヨゴ文字】を解読しようというヒマなブログ

衝立の文章の出典 (第1話)

2007-07-09 22:18:53 | 碑文の間
これまでに何度も取り上げた衝立だが、シュガが読んでいた建国正史と同様に、原作「精霊の守り人」の中の文章を使っていることが分かった。
やはり作者の視点で新ヨゴ皇国の歴史を語っている場面で、新潮文庫版「精霊の守り人」のページで、52ページの1行目から2行目にかけての部分に相当する。(ただし、前にも触れたように衝立のヨゴ文字では「皇国」を「こうこく」と読んでいる。)
ひょっとすると、ある程度の長さの文章については、建国正史についてもそうだったように、原作の文章が使われていることが多いのかもしれない。

なお、衝立に書かれている文章については、さたさんのブログで完全版(5行分)が解読されていますので、そちらをご覧下さい。

古代ヨゴ文字について (第14話)

2007-07-08 11:28:01 | 碑文の間
星ノ宮の地下に眠る膨大な数の碑文。これは建国の立役者ナナイ大聖導師が彫らせた、新ヨゴ皇国の真の歴史を伝える資料である。第14話でシュガが読んでいた石板が、その序文にあたるものだ。
碑文が「古代ヨゴ文字」で書かれていることは作品中で何度か説明されており、書かれている文字は篆書体風で、第13話で出てきた街道沿いの壁面に彫られていたヨゴ文字と同じ文字であるように見える。(街道の方がより強調された篆書体である)
このことから篆書体風のヨゴ文字=古代ヨゴ文字と結論付けて良いように思われる。

書かれている内容だが、シュガは序文の冒頭を次のように音読している。

 建国正史に記した水妖とは渇きをもたらす魔物にあらず
 それはこの地に水の恵みをもたらす精霊


最初の3行分の文字数としてはほぼ合っているように思われるが、問題点もある。
序文の冒頭の拡大画像を見てみると、7文字目と9文字目は同じ「し」の字であるはずなのに、文字の形を見る限り明らかに別の文字である。また、それぞれの文字を解読済みの現代ヨゴ文字と比較しても全く似ても似つかない文字ばかりである。このことから、シュガの読み上げていた部分は碑文の冒頭ではない可能性が高い。
古代ヨゴ文字の解読は相当困難が予想されるが、個々の現代ヨゴ文字を篆書体化させた場合の、パーツごとの書体の変化を系統づけて解読する他ないように思われる。

建国正史 (第14話)

2007-07-07 19:59:41 | 碑文の間
第14話より。シュガが大部屋で読んでいた「建国正史」。
読み解いてみたところ、ここで書かれているのは、原作中の文章をヨゴ文字に置きかえて綴られたもののようだ。

まず見開き1枚目
この部分は、原作でシュガが星ノ宮にいる聖導師に言上に行く場面で、新ヨゴ皇国の建国の歴史が作者の視点で語られているところからの抜き書きである。新潮文庫版「精霊の守り人」のページでいくと、47ページの2行目あたりから、48ページ6行目の部分に相当する。

次に見開き2枚目
先ほどの続きで、49ページ2行目から、同11行目にかけての部分に相当する。

ただし、全く原作通りというわけではなく、段落ごと無くなっているところや、細かい部分が省略されたり、変えられたりしているところもある。

※ 大きい画像は文中のリンクから見て頂けますので、原作本をお持ちでヒマな方は照らし合わせてご覧下さい。文庫以外の方は、第1章の(2)「星ノ宮の狩人」から該当部分を探してみて下さい。

※ さすがにこのままでは不親切かと思い、書かれている内容をこちらに記載しました。
http://blog.goo.ne.jp/nash4312/e/28946d4865b6ec4e0329e4c36e476e21
(2007-07-11追記)

未解読の山

2007-07-04 23:37:26 | 碑文の間
このブログをご覧になっていて「あの場面で出てきたヨゴ文字の解読はまだか?」と気になっている部分が何箇所かある方も多いのではないだろうか?
ここまで解読できていない主なものとしては以下のものが挙げられる。
1、建国正史の中身 (第2話)
2、サグム皇太子が書いていた文 (第4話)
3、碑文の間でチラッ映る碑文の文字 (第7話)
4、シュガが大部屋で読んでいる本 (第9話)
5、シュガが屋外で読んでいる本 (第9話)
6、街道沿いの壁の文字 (第13話)
7、アイキャッチ (第1話~)
このうち、2から5は文字が小さすぎて判別が不可能なため、これから先も解読はまず無理と思われる。
1の建国正史は断片的に「ナナイ」「トルガル」といった人物名はかろうじて判別できたが、全体的に文字が小さく、全文の解読は非常に難しい状況。アプローチとしては「い」「う」「に」「わ」といった画数が少なく判別しやすい文字を先に埋めていき、建国正史に書かれているであろう内容を思い浮かべながら、その前後の文字を判別していくやり方を取る以外に方法は無いと思われる。
6と7は古代ヨゴ文字で書かれている可能性もあるが、同じ字体で書かれているかどうかも不明。6の壁面の文字は篆書体風に書かれており、中には現代ヨゴ文字を篆書体にしたような文字もある。ただし、「古代ヨゴ文字」=「現代ヨゴ文字の篆書体」と言えるかどうかは現段階ではわからない。

手紙 (第13話)

2007-07-01 13:06:54 | 碑文の間
バルサに恨みを持つ武人から届いた文。
表書きは見える範囲で

 おんなすもう○

とあり「○」の部分は「と」のようにも見える。ガキ大将との会話から考えると、「女相撲取り」宛てに書かれたと推測できる。
このあと中を見るときに文面もわずかに映るが、字が小さすぎて判別は不可能であった。