碑文の間 ~精霊の守り人・ヨゴ文字解読プロジェクト~

NHK-BSで放送されていたアニメ「精霊の守り人」の作品内で使われている【ヨゴ文字】を解読しようというヒマなブログ

柩の奥の衝立 (第16話)

2007-07-24 22:57:58 | 碑文の間
今回は、サグム皇太子の柩と御簾の間に置かれていた衝立に書かれた文章を見てみることにしよう。
例によって「長文の元ネタは原作にあり」を念頭に置き、まずは解読可能な文字を拾い出していく。「このたいりく」や「このちに」といった単語が浮かび上がってきたところで、原作からの該当箇所の探索を開始。言うまでもなく重点的に捜索するのはここまで多く引用されている部分、すなわち作者視点で「新ヨゴ皇国」の建国にまつわる歴史が書かれている箇所だ。
読み進めた結果、新潮文庫版「精霊の守り人」の48ページの11行目に「この大陸」、同13行目に「この地に」という文が見つかった。前後の文字数や他の既読文字の位置からしてもこの部分で間違いないようだ。

そして判読結果は次の通りとなった。


(画像をクリックすると、読みを書き込んだ大きい画像が出ます)

ちなみに横に読みを書き込んだ部分は、文庫版48ページの6行目から14行目にかけての文章に相当する。

聖導師の建国正史を解読した時もそうであったが、やはりところどころわざと読み方を変えてヨゴ文字にしている部分がいくつかある。
 運命 → うんいのち
 威光 → あきらひかり
といった具合である。

これまでにも何度か触れたように、ここで上げているキャプチャ画像は、私個人の視聴環境の制約上、左右が切れたものになっている。本来なら左右にもう何行か映っているはずだが、おそらく小説の該当箇所の前後が書かれているのではないかと思われる。