いるま・風の善さん

中高年オジンの趣味と遊びの日記です。

「鎌倉街道とふじおか」講演会聴講

2015年02月15日 | 講演会
 群馬・藤岡市制施行60周年記念事業として「鎌倉街道とふじおか」展が、藤岡歴史館で開催されています。(1/10~3/1日)
この企画展の「山名地域の鎌倉街道」と題した講演会があったので聴講してきました。

(白石古墳群周辺地図)
 会場の藤岡歴史館は、鮎川と猿田川が合流する西の河岸段丘上の白石古墳群に位置し、七輿山古墳(全長145m)や白石稲荷山古墳(全長175m)の大型前方後円墳を中心に十二天塚古墳・十二天塚北古墳・皇子塚古墳・平井地区一号古墳・伊勢塚古墳などの円墳や、地区内の宗永寺には舟形石棺なども出土している史跡の中心地にあります。

(七輿山古墳)

(藤岡歴史館に隣接している皇子塚古墳と平井1号墳)


 講師:大工原美智子先生(高崎市歴史民俗資料館)

(講演会会場)
 今回は、芳賀善次郎著『旧鎌倉街道探索の旅(上道編)』(さきたま双書1978)の
「山上古墳下の村落を通る東西の道は鎌倉街道といわれており、佐野の渡しで根小屋へ渡って金井沢に入り、山上に上ってこの東西の道を東に向かった。山名丘陵の東端は雨が降ると濁水で通行不能になるので、やむなくこの山道を通ったにであろう。」という山名及び「山本宿」を中心に講義されました。

(旧鎌倉街道の旅より、山名・左と藤岡・右の略図)
 江戸時代の謡曲にある「佐野の舟橋」は、ここ山名の北で烏川の渡しを指し佐野郷から倉賀野の中仙道へ向かっている。

(葛飾北斎の佐野の舟橋)
元は『万葉集』巻14-3420の「上毛野 佐野の舟橋 取り離し 親は放くれど 吾は離るがへ」
から来ているらしい。(知らなかった!)

(伊勢塚古墳とその石室)

(地区内寺院の庭に残る舟形石棺)

 今日は遠方からの聴講者も多く、50人程度の狭い会場に120人ほどの参加があったため、急遽テーブルを撤去しイスを増やして対応するという盛況ぶりであり藤岡市教育委員会もうれしい悲鳴をあげていました。


(藤岡・庚申山丘陵に残る鎌倉坂)

(企画展パンフレット)
 山名には、古代「多胡碑」をはじめとする上野三碑も保存される地域で、いろいろな探索が興味深いところです。ゴルフのマイコースの近くでもあり、これからも機会をつくり訪れてみたいと思っています。

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