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ようこそ!奈良大学国文学科へ!!

奈良大学文学部国文学科の日々の出来事を綴っています。
特色ある授業の様子や、学生や教員の活動ををご覧ください。

上野先生の新刊『万葉びとの奈良』が刊行されました

2010-03-30 14:05:19 | 研究活動
国文学科教授・上野誠教授の著書『万葉びとの奈良』(新潮選書)が刊行されました。

1300年の昔、奈良にはこんなにも明るく活気に充ちた都があった・・・。

ミカドから庶民までの仕事や恋や日常を、万葉歌を通じてよみがえらせようとする「平城京文化論」。
歴史学や考古学の成果からは読み取りきれない、奈良時代の人々の心とくらしの姿が、スナップ写真のように、ありありと描かれています。

写真・図版が豊富で、古代の奈良が身近に感じられることと思います。



なお上野教授の新潮選書は『魂の古代学』(角川財団学芸賞受賞)につづき2作目です。
同書については、このブログの過去記事をご覧ください。

「板木閲覧システム」が公開されました

2010-02-25 17:06:49 | 研究活動
奈良大学には貴重な「板木(版木)」が多数所蔵されていることは、このブログでもたびたびお知らせしてきました。

このたび、その貴重な板木約5000点を検索・閲覧できる「板木閲覧システム」が開設されました。


このシステムは、奈良大学・立命館大学アートリサーチセンターが共同構築したもので、所蔵情報や出版データがわかるだけではなく、板木自体を高精密な画像で確認することができます。

なかには昨年発見された小林一茶の「発句合」の募集チラシの板木(詳細は本ブログの過去記事を見てください)など、貴重な資料も多数含まれています。


このプロジェクトの中心人物であり、これら多くの板木を収集した国文学科・永井一彰先生によれば、

「板木をデジタルデータベース化することによって、研究資料の共有化ができ、それに伴って研究が大幅に進展する可能性がある。」

とのことでした。


皆さんも一度下記のURLからシステムを体験してみてください。

【板木閲覧システムURL】 http://www.dh-jac.net/db9/hangi/




なお、このシステムの開設に伴う記者会見が、2月19日に奈良大学でありました。
その様子は「奈良新聞」(2月20日)、「日本経済新聞」(2月20日)、「産経新聞」(2月25日)の各紙面で大きく報じられました。