怪獣ベビーと歩む道

「すくすく育って」の思いを真ん中に、
日々のニュース、美味しいもの、旅行、映画など心にうつるヨシナシ事を

文芸部☆永遠の仔

2013-05-14 15:26:39 | society
ヘビーです。



ちらりとドラマを見た事があり

気になっていた作品を、今回原作で。



幼児虐待をテーマにしたモノは

恐いもの見たさか、なんだか気になります。


自分とは、程遠い世界のもの...。と考えていますが、


娘に火傷を負わせた母親のくだりは

ちょっとドキッとしたのも事実。



絶対いけない事だというのは大前提ですが

様々な事情を知ると

痛いほどに、それぞれの感情が伝わって来て。

うっすら同情しちゃってる自分が恐かったりします。



大人になりきれない大人が親になった時に生む悲劇。

「大人だって人間だもの」、は通用しない。

たった一度、娘の言葉を信じなかったばっかりに

転落に陥った久坂家は、最後まで救われなかった。

お母さんは、家族を娘を、本当に愛していたのに。


介護や人生も考えさせられるこの作品、


作風真逆の「窓際のトットちゃん」で「きみはほんとうは、いいこなんだよ」というセリフがありました。

テーマも、ジャンルも、時代も全く違う作品ですが

子どもの気持ちを、裏と表からとらえた対局にある作品かなと。


多分、読後辛すぎて、ヘビーすぎて、あのほんわかした世界に想像を逃げてしまったワタシがいるのかも。



それくらい、辛くて、やり切れなくて、心が耐えられないストーリーです。

でも、これがこの社会に存在する真実。

虐待される子どもの気持ち、状況は、

苦しいけど、病んだ事実として知っておくべきことだと思うから。







コメント
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