直木三十五記念館の日々

直木賞にその名を残す直木三十五の記念館は市民参加型のミュージアム。運営の悪戦苦闘をストレートにお伝えします。

その後の橋爪紳也

2007年09月05日 | Weblog
 昨日、正式に立候補宣言をした橋爪紳也さん。中谷ノボルさんや六波羅雅一さんも記者会見の写真に写っていたが、さしずめ、まちづくりをしている熱い想いの人達の代表ということであろう。これは出発点としては全くもって正しいと私は思う。
 自分の理想とする都市が如何なるものであるのかを思い描けない人よりは余程いいと考える。しかしながら自らに禅問答するように言えば、まちづくりを志向する団体はいわば自分の好きなこと、自分が正しいと思ったことだけに向かって、己の自由意志で突き進んでいることが多い。これが良い部分でありながら最大の欠点である。
 つまり行政とは訳のわからん公平性、公共性というものに縛られる。そのには嗜好に任せる選択性というものが排除される。私が直木三十五の記念館ができるのも民間であるからで、これを大阪市がやれば、オダサクはどうするのだ、宇野浩二は、やれ谷崎潤一郎は、川端康成は、藤澤桓夫はとなって前に進まなくなる。これを皆が納得できるように裁けるかが市長の器量ではないか。