NAO's BLOG

旅行とか交通関係の話題など

アイランダー搭乗

2007-05-21 | Weblog
久しぶりのブログ日記です。
この週末は、正月に乗れなかった石垣-波照間のアイランダー(BN-2B)に搭乗してきました。一週間前の時点で予定が空いていたのと、石垣-波照間便の予約も空いていたこと、石垣島までは「特便割引7」適用はあってその予約が空いていたことで、今回の搭乗が実現しました。

石垣島で前泊して、5月20日(日)のRAC771便(石垣9:30→波照間9:55)、RAC772便(波照間10:25→石垣10:45)に往復搭乗し、そのまま石垣→那覇→羽田と乗り継いで帰りました。

まず、石垣空港に着くと、航空券を受け取って6番窓口で搭乗手続き。カウンター内蔵の荷物計量器に載って体重+携帯荷物の測定。小さい飛行機で重量配分のバランスを取るための措置です。体重に基づいて座席が指定され、座席表式の搭乗券が渡されました。


セキュリティチェックを受け、出発ロビーで待っていると、駐機中のアイランダーがエンジンを始動して出発前のチェックをしていました。その様子をカメラに収める旅客や、「乗ってみたいな」「割引運賃はあるのだろうか?」と会話しているグループ旅客などもおり、注目の的となっていました。「これから乗ってきます」と話しかけると、運賃の話(往復割引はあるけど、バーゲンなどはない)や、今年で運航が終わる(他社が引継ぐ方向で調整中らしいです)という話まで広がりました。因みに、私が以前から聞いている話では、パイロットの定年退職にあわせて路線運航を終える予定なのだそうです。

さて、出発時刻10分前に搭乗開始。他の飛行機と比べると時間がぎりぎりですが、満席便とはいえ、登場旅客はたった8名なので問題なし。因みに、アイランダーの旅客定員は9名ですが、予約は8名までにして、最後の1席となる副操縦士(コパイ)席は調整席として空けているようです。

続いて飛行機に乗りこみますが、2・3番の席は右側の扉、4・5番の席は左側の扉から搭乗します。しかし、機内に通路がないので、乗る順番があります。2・3番の席の場合、3A→3B→2番の席の背もたれを起こす→2A→2Bの順。まるでワゴン車のようでした。因みに、コパイ席1Bの場合、操縦席の扉からパイロットよりも先に乗りこまないといけません。

乗り込むと、ワゴンタクシーのようで、一般の飛行機よりも座席そのものはゆったりしている感じでした。パイロットは目の前にいて、乗客に直接案内します。デジカメ使用の可否も直接案内してくださいました。

搭乗を終え、エンジンを始動して滑走路に向かい、すぐ離陸。離陸すると、風向きにあわせて滑走路からだんだん横にずれていきました。普段から大きな飛行機に乗っているので、離陸時の横風の影響を初めて肌で感じました。ジェット機と異なり、すぐに飛行高度に達してデジカメ使用OKに。そして、パイロットから、景色を指して「竹富島」と案内も。セキュリティ保持から敷居が高くなった飛行機での旅ですが、アイランダーは、飛行高度が低いことに加えてパイロットと旅客の距離が近く、飛行機旅行の景色と楽しさを味わえる優れた飛行機です。


また、小さい飛行機が故、揺れを心配していましたが、天候が良かったこともあってか、意外と揺れが少なかったです。正月に乗った高速船の方が揺れが大きかったです。また、飛行機で比較しても、帰りに那覇→羽田で乗ったB747-400ジャンボジェット機のほうが気流の乱れを受けて激しく揺れました。

アイランダーですが、運航していたオリエンタルエアブリッジ(ORC、旧長崎航空)では退役し、調布-大島・新島・神津島で運航している新中央航空も予備機扱いで通常はDo228(ドルニエ)運航となっているので、乗れる路線が減ってきています。現在運航されているのは、新潟-佐渡の旭伸航空と、琉球エアコミューターの那覇-粟国、石垣-波照間の両路線となり、今回乗った石垣-波照間線が今年11月いっぱいで終了の予定だそうです。最南端の旅の記念にアイランダー搭乗はいかがでしょうか。