細く長く…

闘病中の職員が、明日緩和ケア科を受診する事になった。

急に決まった。

治すための治療ではなく、延命治療。

いつかはこの日が来ると思っていたが、まだまだ先の事だと思って

いたと職員は言う。

先週金曜日に初めて腹水を抜き、今辛い思いをしているのに、

一昨日あたりからもう腹水の違和感が。

抜いて４日で？

こんなに早いのか…。

悲しい。

言葉が見つからない。

今日、今後の勤務について話し合った。

本人の希望は、このまま勤務を続ける事。

辞めたくないと。

もちろん辞めてほしくない。

身体の負担を考え、時短勤務とした。

暖かい時に出勤し、寒くならないうちに帰宅。

11時～16時の5時間勤務。

その間体調が思わしくなければ、早退OK ！

16時には子供達が全員登所するので、子供達の顔を見て、

声を聞いてから帰宅する。

明日以降のシフトは、急遽作り直し職員全員で共有。

大変になる職員もいる。

急な変更でも、誰一人文句を言う人はいない。

みんな全力で職員を支える。

細くで良い。

長く…。

それが本人の、そして私達の願い。

デイに来ると、元気がもらえると言う。

だから日数を減らすのではなく、時短での勤務。

そうだね。

一緒にたくさん笑おう。

細く長く…細く長く…。

一緒にやって行きたい。

もっともっと…

連日残業。

闘病中の職員は、遅刻せずに出勤したのだが、昼過ぎに激痛。

動けない程になってしまい、静養室で休んだ。

やっと落ち着いたのは３時間後。

仕事にはならないので早退した。

その姿に、胸が詰まった。

切ない…。

もっと一緒に仕事がしたい。

もっと一緒に笑っていたい。

奇跡…起きないかな…。

今ようやく、明日の夕飯を作り終えた。

何があるかわからないから、準備をしておかないと慌ててしまう。

仕事…介護…。

キャパオーバーギリギリ。

でも、頑張らなければ。

100円朝食♪

Nちゃんの大学の学食。

学校が補助金を出しているらしく、朝食を100円で食べられる。

学生にとっても家族にとっても嬉しい限り。

親元を離れている学生は、栄養不足が懸念される。

特に、魚・野菜不足…ではないだろうか。

先日Ｎちゃんが食べた時は、焼き鮭だったそうだ。

学食閉鎖が話題になっている昨今だが、ありがたい事だ。

デイにアルバイトに来ているDくんは、巨漢！

100キロオーバー。

一人暮らしで不規則をな生活をしているので、どんどん太る。

健康面を考えると、心配。

このような学生さんは、是非毎日。

毎日食べても、月3000円にも満たない（０＾ー＾０）

残酷…現実

5日間休んでいた職員が、出勤した。

心も身体も限界が近い。

そう感じた。

時間をかけて話を聞いた。

私の思いと、色々調べた情報を伝えた。

医師から、これからは緩和ケア。

転院を…と言われたそうだ。

残酷…。

腹水を抜いたら、ジーパンはブカブカ。

背中を丸めた寂しげな後姿…。

今日は、仕事にならない。

早退してもらった。

早退すれば、子供達を送って行く添乗員がいなくなってしまうので、

その分私が残業。

頑張るしかない。

彼の病気が発覚してから、今日が一番悲しい日。

腹水穿刺

がんと闘う職員。

先週水曜日、発熱と腹痛で欠勤。

このような事が増えて来た。

金曜日に受診・治療を控えているので、日曜日までの休みを

提案した。

本人も、そうしてほしいという事なので、５連休とした。

今、腹水によるお腹の張りがひどく、食欲がない。

金曜日の受診で、治療ではなく腹水を抜く事に。

抗がん剤の辛さは分かり、その辛さや心の痛みを共有する事は出来る。

しかし、腹水を抜いた経験はないので、想像でしか分からない。

ネット検索。

そこで情報を得る事しか出来ない。

どの記事を読んでも、辛い現状しか書いていない。

昨日のラインでは、歩くのも辛いと言う。

明日、出勤出来るか。

腹水穿刺は、１～２週間に一度はしなければならないそうだ。

この辛さはいつまで続くのだろうか。

腹水を抜けば圧迫が無くなるので、食べられるようになる。

食べられるための代償がこれでは…。

いつも彼の事が頭にある。

他人の私がこれだけ辛いのだから、ご両親の辛さを思うと、

胸が痛む。

症状が落ち着き、明日笑顔で来てほしい。