少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

Hugっとプリキュア考察 〜仮説が覆されるかもしれない件(45話時点)

2020-12-03 14:34:01 | Hugっとプリキュア考察

以前私はアスパワワは未来の肯定である

という仮説をたて、一人で興奮していた

だがこの回でプレジデント・クライは

それをひっくり返し得る発言をしてきた

今回はそんなことについて記しながら

彼らに対する疑問を整理していきたい

 

 

クライの言った余計な言葉がこれである

 

「白く白く、けがれない世界を作ろう

 世界がアスパワワに満ちている

 この幸福の中で、皆の笑顔を永遠に」(45話)

 

彼が急にアスパワワを肯定しだしたのである

だが時間を止めると直接は言ってないにせよ

彼の言う永遠は時間を止めることであることは

今までの経緯や周りの発言から明らかである

 

 

時間の肯定が起こる世界のまま

時間を止めてしまう

そんなことはあり得るのだろうか

時間の否定は未来への絶望からの逃避

そんな消極的幸福だと私は捉えてきたが

クライの目指す世界はより高次の幸福らしい

 

 

だがアスパワワを敵が肯定するのであれば

プリキュアと戦う理由はなくなってしまう

ただし彼がプリキュアに対して

必ずしも敵対心を抱いていないことは

特筆すべきだろう

例えばキュアエールに対しては

こんなことを言っている

 

「また未来が変わった

 何という凛々しい心、けがれなき魂

 まるでマザーのようだ

 キュアエール、ともに終わらぬ永遠を」(42話)

 

このようにクライはプリキュアが

未来さえも変えてしまうことに気づいており

そのことに感動すらしているのである

時間を止めてしまえばそんな奇跡も

起こり得ないのにもかかわらず

 

 

次回クライさんが動くらしい

私はこう言いたい

なぜ来週のプリキュアは休みなのか

アスパワワが奪われるではないか

もしかするとこれもクライアス社の

策略なのかもしれない

そんなわけで絶対絶命なプリキュアたちは

この危機をどう乗り越えるのだろうか


Hugっとプリキュア考察 〜というか輝木ほまれを崇め奉る回(43話時点)

2020-12-02 09:52:16 | Hugっとプリキュア考察

こんなに美しい恋を私は他に知りません

そして私のような若輩者がそれについて

語るのもおこがましいので

ただただほまれさんを褒めまくります

 

 

まずこの恋について簡単に

説明させていただきますと

ほまれさんがねずみさんに

恋をしたということです

ですがこのねずみさんには他に

想いを寄せている人がいた

しかもほまれさんは一度そのねずみさんの心に

入り込んだことがあるので

そのことには気づいていました

でも、それでも好きなんです!

恋は理屈じゃないんです!

大会前なのに試合に集中できない

そんな彼女がとった行動

それが試合直前にねずみさんに告白するでした

なんたる勇気でしょう

そのシーンがこちらです

 

「ほんとに優しいんだから…

 なんでだろう、あんたといると

 全然うまく喋れないし

 喧嘩しちゃったりそんなのばっか

 なのに、あんたが好き

 (ここで目に涙をためてます)

 輝木ほまれはハリーのことが大好きです」

 

「すまん、俺はお前の気持ちには答えられへん」

 

「未来に帰っちゃうから?」

 

「そやない、俺も気持ちを伝えたいと

 思ってるやつがおる

 それをうやむやにしたまま 

 お前の気持ちには答えられへん

 ごめんな」

 

「ありがとう、すっきりした

 正直に言ってくれてサンキュー

 最高のスケート滑るから見てて」

 

「ほまれ、がんばれよ」

 

なんて美しい告白でしょうか

彼女はハリーと別れたあと

お友だちの前で涙を流していました

無理だとわかっていたけど

本気の恋だったんです

でも最後に彼女は言います

 

「星を掴むために、私はとぶ」

 

かっこよすぎます

これが失恋した直後の

中学生の言葉でしょうか

なんて成熟した心でしょう

 

 

そして彼女は大会に臨んでいく

滑りながら彼女は思います

 

「不思議、すごく集中できる

 バラバラになっていた心が

 一つになったみたいに

 ずっと思ってた、片思い

 叶わない恋に意味はあるのかなって

 でも、きっとあった

 ドキドキした気持ちも

 胸がキューっとなって流した涙も

 いま、私の心で輝いている

 フレッフレッ私!」

 

そして彼女は4回転ジャンプを成功させ

見事優勝を飾るのです

恋、しかも失恋を力に変える

それを忘れるためではなく

失恋を受け入れ、自分を受け入れ

成長を遂げたんです

 

 

クライアス社にもハリーさんに恋した

別のねずみさんがいます

(ハリーさんもてもて)

彼はこう言っていました

 

「悲しいのも寂しいのも嫌

 ぼくを大切にして

 永遠にそばにいてくれたら

 ハリーの心なんてどうでもいい」

 

ほまれさんを見たあとだと

もうなんか哀れみの感情まで

生まれてしまいます

この回は別に戦闘いらないと

思うのですがノルマなので

彼がプリキュアと戦いました

その時失恋したほまれさんに

彼はこう言います

 

「強がるなよ!

 お前はもう明日なんていらないと

 思ってるんだろ?」

 

それに対してほまれさんは答えます 

 

「私は、自分の大好きな人の幸せを

 輝く未来を願っている

 だから、時間を止めたいなんて

 いけてないこと思わない!」

 

最後まで素敵すぎるほまれさんでした

 

 

Hugっとの中で1番感動した

回だったような気がします

ほまれさんだけじゃなくてハリーさんも

自分の心に正直でした

ハリーの想い人は今赤ちゃんの姿で

(ご存知はぐたんです)

もとの姿に戻る保証も無いのですが

それでもほまれさんに対して

うやむやな態度をとらなかった

自分の心に正直に行動した女性に対して

正直な態度で答えたのです

そしてその気持ちには答えられなくても

ほまれさんの滑りを誰よりも全力で

応援していました

大好きには答えられなくても

気持ちだけは確かに受け止め

自分にできる最大限の応答をした

なんてかっこいいのでしょうか

私も彼らを見習いたいものです

(でも推しはさあやさんとルールー)


虹学アニメ9話感想

2020-12-01 20:34:56 | 虹学感想

綾小路さんいいですね
そしてしずくさんよりはるかさんのほうが
出番が多くならないか不安です


そんな9話の感想です
ダイバーフェスという大きな音楽イベントに
誘われた虹学のメンバーたち
しかしそこで歌えるのは一曲分だけ
それはステージに立てるのは
一人だけであることを意味します


誰がダイバーフェスのステージに立つのか
互いに遠慮し合うメンバーに対して
かりんさんは次のように述べます

「衝突をこわがるのはわかるけど
 それが足かせになるんじゃ意味ないわ
 それで本当に、ソロアイドルとして
 成長したと言えるの?」

虹学のメンバーにおいては珍しく
彼女は時に仲間に対して厳しい発言をします
しかしそれは彼女が他のメンバーよりも
優れているからではありません
それは彼女自身も理解しています
良くも悪くもその二面性こそ
彼女の最大の特徴なのです


彼女のそのような特徴を表す場面は
過去にもありました
例えば1話においてたまたま
あゆむさんの自己紹介練習を見た彼女は
それは本当の気持ちかと尋ねます
にも関わらず5話においては
彼女は自分のスクールアイドルを
やりたいという本当の気持ちを
自ら抑え込んでしまうのです


今回の話でも皆の投票により
ステージに立つメンバーに選ばれたかりんさんは
本番直前にびびってしまいます
このように彼女の的をいた発言というのは
必ずしも彼女の完璧さを表すものではないのです


二面性という点ではしずくさんのことも
思い浮かびますが両者のそれは異なります
しずくさんは二つの道の間で揺れ動く存在
対してかりんさんは進むべき道を
頭では理解しながらも
今の場所から抜け出せないという存在です


とはいえ彼女はただ口だけの人間
というわけではありません
なぜなら彼女の発言は必ずその後
自分はどうなのかという問いにも
帰せられているからです
つまり彼女の発言というのは
自分も含めたメンバー全員に対する
問題提起なのです


そして本番直前にかりんさんはこう言います

「仲間でライバル、ライバルだけど仲間!」

これが今回の話における
かりんさんと他のメンバーの悟りですが
スクールアイドルに勝負の原則を
持ち込むべきなのかというのは
特にラブライブを目指しているわけでもない
虹学にとっては非常に大きな問いです
現に高みを目指すことだけを追い求めた結果
第一次同好会は崩壊してしまいました
かといってみんなで楽しくわいわい
さえすればいいのかというとそれも違う
この二つの絶妙なバランスが
先の言葉に包括されているように思います


そんなわけで9人のメイン回が終了しました
次回は合宿だそうです
また海にでも行くのでしょうか


スクスタ21章感想と考察

2020-12-01 14:41:57 | 虹学感想

私はしずくさんを許せません

なぜなら私の推しに抱きついたからです(え

 

 

冗談はさておき

今回はしずくさんが同好会に帰ってきましたが

その復帰のステージでしずくさんは言いました

 

「私は演劇が大好きで、表現が大好きで、まるでお芝居を見ているような、そんなステージを作りたいと思っていました。(中略)でも私、わかったんです。私はただ物語のヒロインになりたかったわけじゃないって…私は…『あなたの理想のヒロイン』になりたいんです。」

 

またかすみさんも同好会と部の違いに言及します

彼女はしずくさんが部で失ったものを

「声」であるとしました

と言ってもここで指しているのは心の声

つまり同好会でのライブの方が

しずくさんの気持ちが届いていたということ

これはすなわち「あなたの理想のヒロイン」こそ

彼女の心からのライブであることを意味します

逆説的ですが他者の求めるライブをすることが

しずくさんにとっての自分らしさなのです

 

 

しかしここで一つの疑問が生まれます

ミアさんのバズらない曲に意味はない

という発言からもわかるように

部の活動は観客の視点を強く意識します

対して同好会は自分の大好きを追求する場所

他者の求めるスクールアイドルというなら

前者のほうが合っているように思えます

となるとなぜ彼女は同好会で

あなたの理想のヒロインになることを

選択したのでしょうか

 

 

実はあなたの理想のヒロインは

自分らしさを肯定しない部の活動とも

自分らしさを追求する同好会とも

一線を画しています

前者はしずくさんの求める自分に矛盾し

後者はあなたの理想のヒロインに

矛盾するためです

つまりこれは彼女が部にも同好会にも属さない

第三の道を構築したことを意味するのです

このことは部と同好会の和解の

鍵を握るようにも思います

 

 

個人的な意見ですが前章でしずくさんが

部への移籍を決めたとき

私はあまり違和感を感じませんでした

それは決して彼女が仲間を簡単に裏切れる

薄情な人間だと思うからではありません

ただ、仲間に触発されて焦る気持ち

それはすごく共感できるし

人間的だと感じたからです

 

 

確かに行動が矛盾していたり

前と後で言っていることが違っていたりすると

キャラがぶれていると批判したくなります

でも実際は決められたキャラのとおりに

生きている方が不自然だと思うのです

それはアニメでもかりんさんやしずくさんが

否定した過去です

 

 

むしろその矛盾から何を学ぶのか

それが最も重要です

特に虹学のアニメを見て強く思うのですが

自らの失敗を反省したときに

真逆の行動をとりさらに失敗する

という場面がしばしば見られます

今回に関しても言うまでもなく

部の行動は行き過ぎています

しかしながらこの対立を乗り越えたときに

もとの同好会に戻ってしまうというのでは

あまり意味がありません

部の練習の緊張感などについては

同好会も取り入れられる面はあります

どちらが勝つ負けるではなく

しずくさんのように第三の道を構築する

そんな今後に期待したいです

 

 

スクスタ20勝の感想と考察はこちら