新しくインドへ進出計画を練っていらっしゃる日系企業の方にお目にかかる。「やはり何ですか、こう生活面で日本食の調達とか色々ご不便ありますよね」不便?ふべん?うーん、何と答えるのがよいのやら。
あれは15年前のことか、バックパッカーではなく初めて仕事でデリーへ来た時にご縁あって某日系商社勤務の方のお宅へご招待にあずかった。お家に貯蓄してある日本食材で焼き魚、茶碗蒸し、天ぷら、野菜煮物、〆は炊き込みご飯だったか。和食レストランの松コースみたいに立派な奥様の手料理をごちそうになった。日本から到着して一日目の新橋塩鯖定食サラリーマンの同僚とエラく恐縮した。傍らで遊んでいたお子さんにビタミンなどのサプリメントを飲ませていらした情景を思い出す。聞くと定期的にシンガポールへ買い出しに行かれ、トン買いをされ、大きな冷凍庫に貯蓄をされているのだとか。当時は日本食レストランもなかっただろうからお客様が来られるとご自宅へ招かれ松コースでもてなされていたと思う。商社の奥さんというのは大変だなあとつくづく思った。
私が来た2010年からたった二年のうちにもデリー&グルガオンは外国人の暮らしには便利になった。新しいスーパーやレストランがオープンし、選択肢が増えた。あるものを買うのでなく吟味して買う、あるいはもう少し待てばもっともっといいものが手に入る、みたいな。
一体どこがどう不便なのかね?
DLFゴルフ&カントリークラブ
Westin Hotel イタリアン、日本&チャイニーズレストラン。飲茶美味しい!
Croma 電気製品はこんな量販店
Le Marche ちょい上の特選食料&日用品スーパー
デリーメトロ:デリー&郊外にはこれとオートリキシャー
大和屋:ま、いつも写真のような品揃えではないけれど
Avalon Courtyard: ザ・ニッポン(日本食レストラン完備。しかもお手頃)
Iroha: どれにしようか迷いに迷う。シュークリームにショートケーキ…
Aman Hotel:ちょっと贅沢気分でSpaへ。日本に比べると格段安い。
言葉が通じない訳でもないし、電波&インターネットは繋がるし、何より対ルピーで日本円強し。フランス、台湾、香港、インドと通算で22年海外生活になるけれどここにいて「モノ」で不便を感じることはあまりない。そのものがなければ立派な代替品あるし。
あまり欲しいモノがないから無駄遣いなし。(貯めておけば1年定期預金で9%の利息!)家ごはん好きなので外食も消極的。味噌も醤油も白飯もラーメンも無ければ無いで全く影響なし。
でも期待を裏切らずに不便ということで口裏合わせておいた方がいいのかね、インド(デリー&グルガオン)生活。