お化けいちご

　「　こんぬつワンコ　ななタンでしゅ　」



今日の七色地方は、朝から大雨。　


オシッコに行くのにも、

完全武装。


「　お化けいちご　」　になって、いざ外へ。




　「　たきに　うたれて　きましゅ　」





滝に打たれたら・・・・・

お化けいちごは一瞬にして・・・・・つぶれた　




　「　よのなか　まっかっかでしゅ　」



今　目の前に広がっている世界が、全て　いちご色に染まっていた。

そんな　いちご色の世界の中で、

おしっこなど不浄な物を出せるであろうか？？・・・・・・いや出せまい。・・・・何で？？　


滝に打たれながら

何度も何度も　同じ場所をぐるぐる回り、

やっと悟りの境地にたどり着いた。




　「　だすって　たいせつ　でしゅ　」


道路のど真ん中で、体の老廃物を出しきった。　



いちごお化けは、滝に打たれながらオシッコをした感想を　のちにこう述べている。



　「　たきも　オシッコも　おなじ　かわにながれる　でしゅ　」



それもまた人生～　

　あ～あ～　川の流れのようにぃ～　



雨が降ると、神経質な七色はなかなかオシッコをしない。出なくなる。何度も同じ所をグルグル回って、なかなかしない。　「　　もお～、早くしてよお～！　」　大雨の中で隊長が叫ぶ。いつもこう。雨の日、風の日、吹雪の日。これから来る梅雨の時期が思いやられる。　
やっとオシッコをしたお化けいちごに　　ワンパンチ　


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