れれボンが家に帰ってきた翌朝のことだった。
午前4時半ごろだったと思う。
突然、和室の扉を鼻で開けて、尻尾を振って、鼻息をビュシュピシュさせながら れれボンが入ってきた。
パピーの頃と同じ、元気なれれボンがそこに居た。
ええ??、もしかしてれれボンは、この家に居たことを覚えてた!? それとも記憶が蘇った!? とこの時は、それでもまだ半信半疑だった。
でも、
決定的だったのは、
何気なく、娘の名前を呼んだ時のこと。
れれボンが、娘の方を見た。
こんなカンジで。
え??
もう1度呼んでみた。
れれボンは、娘を見て、尻尾を振った。
こんなカンジで。
「 じゃあ、ママはどの人!? 」 と聞いてみると、
れれボンは、私の方を見て尻尾を振った。その顔は、パピーの頃のあのれれボンだった。
「 おら ちゃんと覚えているべさ 」 そう言ってれれボンはほほ笑んでいた。・・・・・ように見えた。
でも、
9年ぶりに家に帰ってきた れれボンの姿は、
痩せこけ、後ろ脚がヨレヨレで、
いつもヨダレを垂らしていた。
れれ 「 勝手に口から出てくるべさ 」
いつもれれボンの周りはヨダレやら尿漏れやらでぬれていた。
パピーの頃と、毛の色も質も変わってしまっていたれれボン。
骨ばった体をそっとなでるようにブラッシングした。
「 むだげが こんなにとれまちた! 」
1回分で、ごみ箱1杯分の毛が取れたが、
薄毛なのに、こんなに取って禿げたらどうしようかと心配になった。
散歩に行くと、急に途中で止まったかと思うと、突然ウンPをした。
れれボン 「 ここで させてもらうべさ 」
もはやれれボンに、ワンツー( ← ワンツーワンツーの言葉掛けで、おしっこやウンPをする ) という文字はなかった。
でも、パピーの頃から変わってないのは、
頭の上にできるシワ。
れれボン 「 おらのトレードマークは シワだべさ 」
そして、れれボンは、玄関の場所も覚えていた。
パピーの頃は、外から帰ったら、玄関で脚を拭いていたので、
必ず玄関の方に行こうとした。
七色は、庭を通って、サンルームの足洗い場に行こうとする。
でもれれボンは、いつも玄関に入ろうとした。
玄関を入って廊下のつきあたりに台所があって、台所の隣のユーティリテーィーにドッグフードが置いてあることも覚えていたようだった。
玄関に入ると、
れれボン 「 ここがこの家の入口だべさ 」
と妙に納得したような顔をした。
れれボンは、パピーの頃から
シットをすると、内股になった。
フローリングや滑る床で、「 シット! 」 と言うと、後ろ脚がどんどん開いていってしまうのだった。
← れれボン 七色 →
後ろ脚の筋力が弱くなってしまった今では、
もはやれれボンに、「 シット 」 という文字はなかった。
「 れれボンの にがてきょうかは シットでしゅ 」
れれ 「 3秒しか持たないべさ 」
初めの頃は、お互いのケージに入ったりして、
探り合っていた2犬。
特に七色は、どこまでれれボンが許してくれるのかを試しているかのようだった。
「 おじいさん、もっとおくに つめてくだしゃい 」
何をしても仕返ししてこないし、走ったり、何かを持ってきて遊んだりもしない そんなれれボンを七色は不思議に思っていた。
れれボンが、この家で育ったことを覚えているかどうか、人はよくそれを気にするけれど、
私は期待はしていなかったし、それは大きな問題ではかった。
家に七色が居ること自体、あの頃と全く環境が変わっているわけだし、期待してはいけないと思っていた。
でも、れれボンは確かに、覚えていた。
たった1年一緒に居ただけなのに、覚えていてくれていた。
そして、自分が先住犬だったと主張することもなく、七色のことも受け入れてくれている。
なな 「 おじいさんのろうごは ななタンに おまかせくだしゃい 」
れれ 「 ブッシュ。年寄りの鼻水だべさ 」
↑ 「 年寄りの冷や水 」 のリズムで
娘が社会人になってから、朝の散歩が5時半頃になった。七色は、娘が 「 散歩に行くよ~! 」 と呼んでも、まるで低血圧の女子のように、かったるいオーラを出しまくりだった。ところが、れれボンが来てからそれが劇的に変わった。
れれボンは、娘が起きると、尻尾をブルンブルン振って鼻水をブシュビシュと出して「 朝だべさ~。ねえタン おはようだべさ~今日も元気で嬉しいべさ~! 」 と朝の喜びを体いっぱいで表現する。それに負けじと七色はスリッパをくわえて、ハイテンションでやってくるようになった。 ← 家ではこれを 「 朝れれ効果 」 と呼ぶ。
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午前4時半ごろだったと思う。
突然、和室の扉を鼻で開けて、尻尾を振って、鼻息をビュシュピシュさせながら れれボンが入ってきた。
パピーの頃と同じ、元気なれれボンがそこに居た。
ええ??、もしかしてれれボンは、この家に居たことを覚えてた!? それとも記憶が蘇った!? とこの時は、それでもまだ半信半疑だった。
でも、
決定的だったのは、
何気なく、娘の名前を呼んだ時のこと。
れれボンが、娘の方を見た。
こんなカンジで。
え??
もう1度呼んでみた。
れれボンは、娘を見て、尻尾を振った。
こんなカンジで。
「 じゃあ、ママはどの人!? 」 と聞いてみると、
れれボンは、私の方を見て尻尾を振った。その顔は、パピーの頃のあのれれボンだった。
「 おら ちゃんと覚えているべさ 」 そう言ってれれボンはほほ笑んでいた。・・・・・ように見えた。
でも、
9年ぶりに家に帰ってきた れれボンの姿は、
痩せこけ、後ろ脚がヨレヨレで、
いつもヨダレを垂らしていた。
れれ 「 勝手に口から出てくるべさ 」
いつもれれボンの周りはヨダレやら尿漏れやらでぬれていた。
パピーの頃と、毛の色も質も変わってしまっていたれれボン。
骨ばった体をそっとなでるようにブラッシングした。
「 むだげが こんなにとれまちた! 」
1回分で、ごみ箱1杯分の毛が取れたが、
薄毛なのに、こんなに取って禿げたらどうしようかと心配になった。
散歩に行くと、急に途中で止まったかと思うと、突然ウンPをした。
れれボン 「 ここで させてもらうべさ 」
もはやれれボンに、ワンツー( ← ワンツーワンツーの言葉掛けで、おしっこやウンPをする ) という文字はなかった。
でも、パピーの頃から変わってないのは、
頭の上にできるシワ。
れれボン 「 おらのトレードマークは シワだべさ 」
そして、れれボンは、玄関の場所も覚えていた。
パピーの頃は、外から帰ったら、玄関で脚を拭いていたので、
必ず玄関の方に行こうとした。
七色は、庭を通って、サンルームの足洗い場に行こうとする。
でもれれボンは、いつも玄関に入ろうとした。
玄関を入って廊下のつきあたりに台所があって、台所の隣のユーティリテーィーにドッグフードが置いてあることも覚えていたようだった。
玄関に入ると、
れれボン 「 ここがこの家の入口だべさ 」
と妙に納得したような顔をした。
れれボンは、パピーの頃から
シットをすると、内股になった。
フローリングや滑る床で、「 シット! 」 と言うと、後ろ脚がどんどん開いていってしまうのだった。
← れれボン 七色 →
後ろ脚の筋力が弱くなってしまった今では、
もはやれれボンに、「 シット 」 という文字はなかった。
「 れれボンの にがてきょうかは シットでしゅ 」
れれ 「 3秒しか持たないべさ 」
初めの頃は、お互いのケージに入ったりして、
探り合っていた2犬。
特に七色は、どこまでれれボンが許してくれるのかを試しているかのようだった。
「 おじいさん、もっとおくに つめてくだしゃい 」
何をしても仕返ししてこないし、走ったり、何かを持ってきて遊んだりもしない そんなれれボンを七色は不思議に思っていた。
れれボンが、この家で育ったことを覚えているかどうか、人はよくそれを気にするけれど、
私は期待はしていなかったし、それは大きな問題ではかった。
家に七色が居ること自体、あの頃と全く環境が変わっているわけだし、期待してはいけないと思っていた。
でも、れれボンは確かに、覚えていた。
たった1年一緒に居ただけなのに、覚えていてくれていた。
そして、自分が先住犬だったと主張することもなく、七色のことも受け入れてくれている。
なな 「 おじいさんのろうごは ななタンに おまかせくだしゃい 」
れれ 「 ブッシュ。年寄りの鼻水だべさ 」
↑ 「 年寄りの冷や水 」 のリズムで
娘が社会人になってから、朝の散歩が5時半頃になった。七色は、娘が 「 散歩に行くよ~! 」 と呼んでも、まるで低血圧の女子のように、かったるいオーラを出しまくりだった。ところが、れれボンが来てからそれが劇的に変わった。
れれボンは、娘が起きると、尻尾をブルンブルン振って鼻水をブシュビシュと出して「 朝だべさ~。ねえタン おはようだべさ~今日も元気で嬉しいべさ~! 」 と朝の喜びを体いっぱいで表現する。それに負けじと七色はスリッパをくわえて、ハイテンションでやってくるようになった。 ← 家ではこれを 「 朝れれ効果 」 と呼ぶ。
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ワンコは鼻も利くし
ななタンが女性本能発揮して(ちょっとおなべだけど)いい感じ
やっぱいいコンビ
しっかり、覚えてたんですね~れれボン・・・
れれボーンっ!!!なんて、可愛いんだぁ~!
自分が1歳の頃の記憶って・・・ないですよね。そう考えると、ワンコってスゴイなぁ。
なんか、泣けてきた・・・って、泣いてる~!!
いつの頃からか、ななちゃん&れれボンの距離が グッと縮まった気がします。
おねいタンの腰痛どうですか?!
「安静」は、なかなか無理でしょうが、無理しすぎないようにして下さいね!若さで頑張りすぎると、後から来ちゃいます
素敵なコンビです☆
レレぼんはこのタイミングで戻ってくる運命だったのでは
ないかな~って何となく思います。だって震災後の大変な
時期にお伺いが来て、返事を決めたのですから。
レレぼんは、七色同様に運命の子ですよ。何となく
そう思うんです。私も夢で見たし(笑)あの夢は
本当に楽しくって(夢の中の隊長は髪の毛振り乱して
いたけど)
起きたら顔が笑ってました。でもって、凄く幸せな気持ちで
起きました。
かしこいワンちゃんです。忘れる訳がないですよ
年の功もあるんでしょうが、本来の優しさが、ななタンの感性に上手く合ったんでしょうか?
とにかく、2犬の相性が良くて、私も見ていて嬉しいです
うわ~
なんだか2わんこにとっても、隊長さん家族にとっても、めっちゃいい環境ですね
お互いが尊重しあってて羨ましい限りです
胡桃も隊長さんのところに入隊させてください(笑)
少しは落ち着いたいい子になるかも…
おねえたんのことも隊長のこともちゃんとれれボンは覚えていた!
隊長のブログのおかげで、毎日心の豊かな日々を過ごしています。
ありがとうです。
れれポン&ななちゃん本当に良いコンビですね(*^_^*)見ていてすごく癒されます!
れれポンが帰って来て、ななちゃんも良かったですね!2ワンコの顔つきが穏やかになってる気がします。
Ps、隊長は楽天ファンですよね!一応阪神ファンなんですが、高校野球が大好きです(*^_^*)甲子園ギャルと言う言葉が無い時代から活動してました(笑)
愛情をいっぱい受けて1年間過ごした家庭の事を忘れるわけないですよ。
盲導犬になったれれボンなんですもの。
賢く、人が好きなれれボン。
初めて会った七ちゃんの事もちゃんと受け入れて一緒に暮らしているんですものね。
きっと、七ちゃんはお年上のれれボンの事を敬っているんでしょうね。
隊長、朝から泣けるでは、ないすか
れれぼん・・暑い日も、寒い日も一生懸命歩き続けてきたのですね。
隊長やお姉さんの愛情は、一生忘れないと思いますよ~たった1年ではなく、沢山の愛情を持った大きな1年ですもの
ゆっくり、長生きして欲しいです。