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反環境(2)

2012年10月27日 | 研究
電気的時代においては、何であれ、あらゆるかつての環境は反環境となる。したがって、古い環境は自己意識と自己主張の領域へと変貌し、極めて活発な力の相互作用を保証する。
エリック・ハヴロックは、『プラトン序説』で,書かれた文字がギリシャ世界を非部族化する役割を果たした段階を明らかにした。口承および記憶された知恵の部族のエンサイクロペディアの後に、書くこと(書記)が区分けと分類によって知識を組織化することを可能にした。それがプラトンが「イデア」と呼んだものである。分類されたデータを起源として、アートにも具象representationが現れた。具象はそれ自体、識字以前の、素朴な芸術家には知られていない、マッチングと分類の形式である。今日、我々は非視覚的、非具象的な芸術に回帰する。何故なら、電気時代に入り、我々は経験の視覚的構造の世界を離れつつあるからである(The Relation of Environment to Anti-Environment/1966)。
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