goo

マクルーハンの未来予測

2022年02月25日 | 研究
教育におけるコンピューターは非常に暫定的な状態ではあるが、基本的には情報へのアクセスを高速化するものであり、それが電話やゼロックスに応用されると、世界中の図書館へのアクセスを、ほとんど即座に、遅滞なく可能にする。そして、コンピューターの直接的な効果は、知識の主題や区分の壁を引き剥がし、全体的な分野、総合的な認識(ゲシュタルト)を支持することである。
The New Education, The Basilian Teacher Vol. 11 (2) 1967, 67

電話をインターネットに、ゼロックスをパソコンに読み替えれば、この説明は完璧である。教育における専門化から学際研究への移行も言い当てている。この記述が書かれたのは、インターネットの前身であるARPANETが一九六九年に開発されるまる二年前のことである。ロバート・ローガンは、「『ニュー・ロマンサー』の著者であるウィリアム・ギブソンがサイバースペースということばをつくったことは確かに評価されるべきだが、『ニュー・ロマンサー』が書かれるよりも、あるいは構想されるよりもずっと前に、マクルーハンはサイバースペース的世界を予見していた」と書いている。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする