失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「すべてをあなたに」 ホイットニー・ヒューストン 1985年

2012-02-18 | 
"Saving All My Love for You" Whitney Houston 1985

ホイットニー・ヒューストン初の全米No.1ヒット。このあと全米一位を6つ並べ、7曲連続No.1という未だに破られていない大記録を打ち立てた。この8cmは、1988年8月に8枚同時リリース(連続No.1の7枚+ニューシングル)されたうちの一枚で、規格品番は「A10D-101」。皮肉なことに、シリーズ8枚目のニューシングル「愛がすべてを Love Will Save the Day」が連続記録をストップさせることになった。

①すべてをあなたに Saving All My Love for You
(Gerry Goffin/Michael Masser)
オリジナルはMarilyn McCoo and Billy Davis Jr.1978年。デビューアルバム『Whitney Houston』のプロデューサーのひとり、Michael Masserの作品を7年後にカヴァー。あんまり知られていないオリジナルのほうを貼っておこうか。
私がはじめてホイットニーを聴いたのはこの曲だったと思う。王道過ぎて当時はまったくピンとこなかったし、その後もちゃんと聴いてない。わざわざ聴こうとしなくても耳に入ってくる80年代の大スターだった。不倫バラードを切々と歌う20代前半のホイットニー。こけおどしとギミックが幅をきかせていた80年代に、こんな正攻法でヒットを飛ばし続けた彼女の凄さを、改めて聴くと思い知らされる。でも、バリバリ80'sサウンドのファンク「How Will I Know(恋は手さぐり)」のほうが好きかな、やっぱり。

②オール・アット・ワンス All At Once
(Jeffrey Osborne/Michael Masser)
同じくMichael Masser作品。こちらは書き下ろしのしっとりバラード。じつは声の伸びはこの頃がピークだったのか。表現力はこのあと磨かれていったとは思うけど。

定価937円、中古で100円。
完全に、「売れる前の顔」。まだ自信なさげに佇む、初々しい表情が新鮮だ。


②「オール・アット・ワンス」は1996年に8㎝化されている。タイアップかな?




このジャケのホイットニーは腕の組み方にも自信が漲り、貫禄漂うスターの顔になっている。


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