失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「DON'T LET THE SUN GO DOWN ON ME」 ジョージ・マイケル&エルトン・ジョン 1991年

2016-12-30 | 
"DON'T LET THE SUN GO DOWN ON ME" GEORGE MICHAEL, ELTON JOHN 1991

ジョージ・マイケルとエルトン・ジョンのデュエット・ライヴ・シングル。

①DON'T LET THE SUN GO DOWN ON ME
(E. John/B. Taupin)
オリジナルはエルトン・ジョン、1974年。1991年3月23日、ウェンブリー・アリーナでのライヴ録音。その名も「Cover to Cover tour」と称したカヴァー中心のツアーから。Wikiでセットリストが確認できるが、何と34曲も演奏された。ワム!を含めたオリジナル曲もやったが、好きな曲をガンガン歌いたい!という気持ちがセットリストから感じ取れる。デヴィッド・ボウイの「フェイム」やレナード・コーエン「スザンヌ」も歌ってた。同時代ものではソウルⅡソウル「バック・トゥ・ライフ」、ポリス「見つめていたい」、テレンス・トレント・ダービー「サイン・ユア・ネーム」なども。
この曲はコンサート終盤に演奏されたようだ。抑えた調子の導入からじっくりじっくり盛り上げ、1番を歌いきる。この段階ではもちろんフルパワーではない。間奏で「Ladies and gentlemen, Mr. Elton John!」とジョージ・マイケルに紹介され、2番を歌い出すサプライズ・ゲスト、エルトン。ウェンブリーは興奮のるつぼ。客席のどよめきがなかなか収まらない中、熱のこもったエルトンの歌唱は何度聴いてもグッとくる。裏でフェイクを入れてくるマイケルとの声の相性よし。サビではもちろんハモるし、掛け合いの迫力も素晴らしすぎる、こってりした名演。これをシングルにしたくなるのはよく分かる。全米&全英1位も納得の5分51秒。

②I BELIEVE (When I Fall In Love It Will Be Forever)
(Wonder/Wright)
オリジナルはスティービー・ワンダー、1972年。アルバム『Talking Book』の最後に収められたスピリチュアルな高揚感にあふれた作品。同じく「Cover to Cover tour」からのライヴ録音だが、①では明記してあった日付と場所の記載がない。①と同様、シンガーとしての自信に満ちあふれた歌声が聴ける。このツアーでは他に「迷信」「リヴィング・フォー・ザ・シティー」と計3曲のスティービー作品をとりあげた。7分2秒でフェイドアウトだから実際の演奏はもっと長かったようだ。

定価800円、中古で52円。
黒緑バックに白抜き文字のシンプルなジャケ。


思えば今年は干支にちなんでジョージ・マイケル「MONKEY」で始めたのだった。最後がジョージ・マイケル追悼になるとは。安らかに。

では、また来年。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (3rd=D)
2016-12-30 02:03:19
普段ほとんど洋楽を聴かない私ですが、WHAM!のアルバム「MAKE IT BIG」を聴いた時はかなり引き込まれました。
名作を産んできた方々の訃報が近年多いのは寂しい限りです。

今年もお疲れ様でした。
そしてコメントへのレスありがとうございました。
来年も楽しみにしております。
返信する
Unknown (nakamuranaika)
2016-12-30 23:29:31
今年もいろいろお世話になりありがとうございました。
プリンスのときほどではないにしろ、80年代に十代を過ごした身としてはショックでかいです…

来年もよろしくお願いします!
返信する

コメントを投稿