失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「丘を越えて」 小泉今日子 1990年

2006-10-23 | アイドル系
長澤まさみと一緒に映るのは辛すぎる…

幸宏、鈴木さえ子に続き、ドラマーの曲シリーズ第3弾。脱アイドル期の小泉さん、青木達之作品を歌う。

①丘を越えて オートザム イメージソング
作詩:小泉今日子、作曲:青木達之&林昌幸、編曲:東京スカパラダイスオーケストラ
小泉さん、90年代の最高傑作だろう。シングルとしては画期的に地味でシンプルなアレンジ。演奏のクレジットはないけど、当然スカパラだよね?じわじわきます。じわじわ。小泉さんのあまりひねらない詩も成功している。
あがた森魚が歌謡曲カヴァーアルバム『Imitation Gold』(1993)のラストでこの曲を取り上げている。あがたで「丘を越えて」と言えば、矢野顕子とデュエットした古賀政男作品の再演かと思いきや、小泉さんのカヴァーとは意表を突かれた。これがまた名カヴァーなのだ。

②①のカラオケ

③No No No
作詩:小泉今日子、作・編曲:藤原ヒロシ・屋敷豪太
前のシングル「LaLaLa...」に続く藤原・屋敷コンビの作品。当時の小泉さんと言えば、ちょっと前まで筒美京平や小室哲哉の曲を歌っていたと思ったら、近田春夫率いるビブラストーン、高木完らのMAJOR FORCE一派と接近したり、少し後にはフリッパーズ・ギター、小西康陽と組んでみたり、という正に何でもアリといった暴れまわりっぷりだった。セールス的にはアイドル全盛期に比べれば落ち込んだものの、クラブ系歌姫としての地位を確立しつつあった頃。曲は当時主流だった、冷んやりとしたダンスもの。まあ、SOUL Ⅱ SOULみたいな。

④No No No (Voice)
ヴォーカルのみのトラック。素人さんにリミックスを作らせてみよう的な試みが当時よくあった。特に何も書いてないけど、きっとそんな企画だろう。

定価1000円、中古で50円。
ときどき言われていることだが、この写真も加賀まり子似。
TVシリーズ「セーラー服と機関銃」への出演で、「セーラー服を着られるかと思ったけど違った。私が着たかったな」とオヤジギャグをブチかます小泉さん、素敵です。長澤目当てで2回見ちゃったけどあまりのつまらなさに眩暈が…小泉さん、何とかして!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿