失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「天使とYū-Waku」 川越美和 1989年

2017-06-09 | アイドル系
川越美和のセカンドシングル。

①天使とYū-Waku
作詞:森雪之丞、作曲:安藤高弘、編曲:鷺巣詩郎
風雲急を告げる、といった雰囲気の緊張感のあるイントロから「少女の心には 天使が棲むなんて まさか君 信じちゃいないでしょ?」森雪之丞のつかみは強烈。アイドルとしては低音で表情に乏しいヴォーカルを逆手にとった不機嫌キャラで攻めてきた!デビュー曲よりはだいぶ上達したとはいえ、まだまだぶっきらぼうな歌唱を活かすために練られた作品。Aメロは「飾りじゃないのよ涙は」っぽいし、サビの上昇音階は「少女A」を思わせるし、キメの「ああ イヤンなっちゃう!」の捨て台詞ははっきり「1/2の神話」の「いいかげんにして!」を意識している。ゴエさんの歌唱が明菜の迫力に遠く及ばないのでわかりづらいが、全体に中森明菜不良路線へのオマージュになっているのだ。何度か聴くうち、このぎこちなさが明菜にはない魅力に思えてきた。推し曲!

②素足のメッセージ
作詞:水野有平、作曲:松澤弘明、編曲:鷺巣詩郎
冒頭から声を張ってくるゴエミー。練習頑張ったんだね。「初めて素足を あなたに見せたの」「抱いて まっすぐ抱いて 大切にしすぎても 崩れてしまうものがあるから」など挑発フレーズ満載で①同様、攻めの姿勢が見える。

定価1000円、中古で100円。
眉毛キリリの男前ジャケ。右は別刷り歌詞カードの裏面。笑顔はなく、反抗期のイメージ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿