失われたメディア-8cmCDシングルの世界-

50円とか100円で叩き売られている8cm CD singleを見るとついつい買ってあげたくなることはないか。私はある。

「大好きをあげたい」 川越美和 1992年

2017-06-14 | アイドル系
川越美和の10thシングル。

アダルト路線2作のあとのシングルはふたたびドラマ主題歌に戻る。

①大好きをあげたい TBS系TV愛の劇場「天までとどけ2」主題歌
作詞:松井五郎、作曲:山口美央子、編曲:西平彰
主題歌を担当したドラマの続編ができたからといって同じシンガーに依頼がくるとは限らない。第一シリーズの「涙くんさよなら」がよほど評判がよかったのだろう。勝手に「天までとどけ」に川越美和が出演しているものだと思っていたが、どうもそうじゃないみたい。純粋にシンガーとして起用されていたのか。第2シリーズはオリジナル曲で勝負。悪くはない。大家族ドラマのテーマ曲にふさわしい中庸さをもった作品。

②唇が終わってない
作詞:松井五郎、作曲:山口美央子、編曲:西平彰
カップリングにはアルバム『ジェーン・バーキンのように泣けばいい』(1992)のラストナンバーを収録。「どうぞこのまま」「さよならという殺意」の流れをくむ、アダルトムード濃厚な名曲。ストリングスを効かせたゴージャスなアレンジに、エコー深めで全編ため息のような歌声が負けていない。女優が歌うジャズスタンダードの風格。間奏のあと、音が薄くなったところで歌われる「わがまま娘 愛した罰よ 困ってください」の美しさ!このアルバムは手に入れなければ、と今思った。Amazon中古価格¥12800~か…誰か再発して!

③①のカラオケ

定価900円、中古で100円。
前作「さよならという殺意」から2か月の短いインターバルでリリースされたシングル。アダルト路線との違いを明確にするかのように、明るい色調で19歳らしい笑顔を見せる美和さん。

このあとも順調に音楽活動が続きそうな雰囲気なのに、これが実質的なラストシングルとなった。

3年後から3年続けて「涙くんさよなら」がリリースされたが、新録はなし。川越美和の音楽活動は1992年で終了した。


改めて川越美和のシングルを聴きなおしてみて、私の好みのシンガーだということがよくわかった。本人は歌手活動についてはどう思っていたのだろう。コンサートは行われたのだろうか?(やってなさそう)未発表音源はないのだろうか?(たぶんないよな)

美和さん、素敵な歌声をありがとう。合掌。


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1 コメント

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Unknown (上野剛史)
2022-01-23 17:33:21
悲しい時があった時大好きをあげたいを心の中で歌うと元気が湧いてきます負けないでの次に好きな歌です川越美和さん素晴らしい歌をありがとうございました
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