入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

戦後のアメリカ大統領

2006-11-09 12:24:27 | 世界史

アメリカ中間選挙は民主党の快勝でしたね。
2年後の大統領選挙に向けて共和党は旗色が悪くなりました。
次期大統領は一体誰になるんでしょうかね。外交政策がどのように変わっていくのかに興味があります。

さて、今日は戦後のアメリカ大統領と、入試で問われるキーワードをまとめてみたいと思います。

トルーマン(民主党)
封じ込め政策、トルーマン=ドクトリン、マーシャル=プラン、米州機構、朝鮮戦争、タフト=ハートレー法、マッカーシズム
→冷戦ムードを強く感じさせる内容ですね。

アイゼンハウアー(共和党)
朝鮮休戦協定、ジュネーブ四巨頭会談、キャンプ=デービッド会談
→任期中にスターリン批判が明らかになるなど、「雪どけ」ムードを思わせます。

ケネディ(民主党)
「進歩のための同盟」、キューバ危機
部分的核実験停止条約、ニューフロンティア政策、公民権運動
→キューバ危機を境にして政策の方向転換が見受けられますね。

ジョンソン(民主党)
北爆開始、パリ和平会談
→ケネディ亡き後、ひたすら泥沼化するベトナムの象徴とも言える大統領ですが、ケネディ政権時の公民権運動の盛り上がりを受けて、公民権法が成立しているのがジョンソン政権というのは超重要です。

ニクソン(共和党)
金=ドル交換停止、ニクソン=ショック、SALTⅠ、ウォーターゲート事件
→ベトナム戦争で失墜したアメリカの権威と、その経済力を立て直すために、現実路線へ転換、文化大革命に揺れる中国と和解しています。

フォード(共和党)
世界史受験的には、サイゴン政権の崩壊がこの時期というのは重要。でもそれだけ。

カーター(民主党)
人権外交、新パナマ運河条約、米中国交正常化、エジプト=イスラエル平和条約を斡旋
→世界平和に貢献した政権だと思うのですが、ソ連によるアフガン侵攻やイラン革命など、アメリカにとって苦難の国際環境になってしまったのは皮肉です。

レーガン(共和党)
強いアメリカ、双子の赤字
INF全廃条約、プラザ合意
→強いアメリカを志向したものの、コストがかかりすぎて挫折。同じ「病」を抱えるソ連とも和解して、冷戦終結の方向へ

ブッシュ(共和党)
マルタ会談で冷戦が終了し、平和な世界が訪れると思いきや、イラクがクウェートを侵攻、地域紛争頻発のスタートとなりました。

クリントン(民主党)
オスロ合意、ベトナムとの国交正常化、ボスニア和平
→「情けない」クリントンですが、外交では功績を残しています。ただ、PKOの新解釈としてアフリカの紛争に介入して火傷はしています。

ブッシュ(共和党)
9.11、イラク戦争
→ネオコンの主張が広く報道されて、アメリカの国際的イメージを著しく損なってしまいました。アメリカ人も多く血を流しており、それに対するアメリカ国民の審判は「ノー」、中間選挙での惨敗となりました。

http://tokkun.net/jump.htm 

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