名古屋千年ゼミ

持続可能な社会について、みんなで考えます!

ゆっくり,まったり対話する場…♪

第10回名古屋千年ゼミ 開催予定!

2012年05月28日 | 名古屋千年ゼミ
初めての人歓迎!!
でも初めての人は直接行くのが多分難しいので、あらかじめyuma866●hotmail.comまでご連絡いただけると大変ありがたいです!

※●を@に変えてください

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〔第10回名古屋千年ゼミ〕
日時:6月15日(金) 18~21時頃
場所:相生山徳林寺裏 ギャラリー・ハスタクティ1F
内容:日頃なかなか話せないことを話す、ゆるやかな対話の場


タイムテーブル:
 18時~      各自、相生山徳林寺に集合、参加者そろい次第簡単に自己紹介
 ~20時半     テーマを決めて、それについて対話する
 21時~      流れ解散

参加者は1品、食べ物を持ち寄りしてください。手料理でも、お菓子買ってきても何でもいいです!お寺なので、規律がありますから注意してください↓
○いわゆるベジタリアン料理
○野菜
○果物
○牛乳やバターなど動物性脂肪
○せんべいなど、お菓子
△卵類
×肉類


あと、足が寒いのでスリッパとかブランケットを持ってきたほうがいいです!!


徳林寺へのアクセス:
・名古屋市地下鉄桜通線(時刻表はこちら) 相生山駅2番出口から徒歩5分 ※ちょっと山道があるので注意です(場所が少し地下鉄の駅から離れているので、ご連絡いただければ案内いたします)。地図参照。
・国道302号線 西友鳴海店 ココス鳴海店のある交差点を西へ 相生山交差点の次の交差点を右折 ※地図参照。
・名二環鳴海ICを出て、東海通りを野並方面へ 相生山交差点の次の交差点を右折 ※地図参照。


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◆名古屋千年ゼミとは

「今の社会に対して、ひずみ、歪みを感じる」
「震災でいろいろな価値観が変わったけれど、今までのままの生活でいいんだろうか?」
「社会のために何かしたいけれど、自分には一体何ができるんだろう?」
「どう将来を見据え、どう生きていけばいいのだろう?」
「最近よく聞く、持続可能な社会ってなんだろう?」

日頃胸の中にモヤモヤしていること、みんなで集まって、ゆっくり、まったり、お話しましょう。

友達にこんな真面目なこと言っても笑い飛ばされるかも。
休憩時間は短いから真面目なこと話している時間もない。みんなそれぞれに忙しいし。
「考えすぎじゃない?」と、軽くいなされて終わってしまうかも。。。

そういう日常の中ではできない話を、名古屋千年ゼミで、ぜひ話してみてください。
思いを言葉にしてみることで、新たな発見があります。対話することで、お互いのつながりもできます。

この、名古屋千年ゼミは、
名古屋大学環境学研究科の高野雅夫先生、通称"だいず先生"が開かれている「足助千年ゼミ
の名古屋版とも言うべきものです。

足助千年ゼミでは、里山の近くの豊かな自然の中にある「すげの里」で、まったり1つのテーマについて深く、話すことができました。まったりしながらも、本気なトーク。参加者の皆さんの熱い真面目な思いにびっくりさせられました。

そこで偶然出会った仲間たちと、名古屋でもこういう場を作りたい!ということで始まったのがこのゼミです。
事前の申し込みも、参加費も特に要りませんので、日頃くすぶっていることを一緒に、腹を割って話しませんか。

対話の中では「否定しない・言葉尻を取らない・決め付けない」を基本的なルールとしたいと思います。


◆立ち上げ協力者

・くすぶり君、こと「林」…名古屋大学で院生してます☆

・影の名ファシリテーター「わこちゃん」…名古屋の某看護学校で学生してます☆

・一番落ち着いて物事を見ている「村松くん」…足助で「百姓貴族修行中」☆

・ アイデア豊富な「ともちゃん」…最近百姓修行はじめました☆

何かご質問等ございましたら、
林:yuma866●hotmail.comまでご連絡お願いします(●を@に変えてください)!

第9回名古屋千年ゼミ 議事録

2012年05月24日 | 名古屋千年ゼミ
さてさて、第9回の議事録でございます。第9回もなかなか濃いい話ができました。
こういうところが少人数のメリットですね。

※注意※ここに書く内容は責任を伴わないものであり、また特定個人・団体の代弁ではありません。


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今回は告知が遅かったということもあり、はじめはご住職と私だけでした。
久しぶりに天気が良かったので、すごく嬉しかったです。

ポツポツと参加者が来はじめ、自己紹介を始めました。

①自分の名前
②今どういう活動をしているか
③今日1日で、良かったこと1つ
④今、興味があること、やってみたいこと

いつもこの4項目について話してもらっています。

名古屋千年ゼミは、日頃モヤモヤと思っていることを話す場なのですが、はじめはポジティブな気分で参加してほしいという思いから、自己紹介をこのような形式にしています。
以下、話題の変遷とともに要点をまとめていきます◎


[名古屋千年ゼミという場]
・対話の場というのは、何かを実践する方向に持っていくと、大抵うまく進んでいくという話を聞いた
・何を実践してみたいのか?
・徳林寺の裏で農作業やる話もある
・ご住職が始めようとしている「みんなの家」プロジェクトに参加する?
・例えば名古屋千年ゼミ主催で上映会や講演会を企画して、この場についてもっと多くの人に知ってもらうこともできる
・何かを実践する、となると、縛りのようなものが生まれるかも?
・この徳林寺という日常から切り離された空間に、ただ来たい
・人を呼びたいというわけではない
・しかし、色々な人と対話してみたいのは確か
・メールでの告知(いわゆる「お誘い」)は、1対1ですると、相手を「行けなくて申し訳ない」という気分にさせてしまうこともあるだろう
・誘われたのに行けない、というのが続くと、誘われた相手は気負ってしまうことになりかねない、そういうのはイヤだ
・メーリングリストを使う手もある
・メーリングリストを使って早めに告知すれば、1対1の「お誘い」ではなく「ニュース」のような形で伝えることができるし、ブログ更新を待たなくても済む
・毎回、終了時に次の日程を決定すれば、次回も来やすくなる
・名古屋千年ゼミは、ぜひ来て!!!というより、そのときのご縁で、というスタンスの場であり、口コミとかで広がっていく方がいい
・引き続きブログ、そしてメーリングリストでの告知を行っていく

[山の仕事]
・山の仕事をしている人は、自分たちの生きている間に自分の仕事の成果がわからないのを承知でやっている
・ある人が、植林のイベントに来た人たちに対して怒っている
・植林するというのは、その土地にもともと無い植生の木を植えることであり、言ってしまえば遺伝子操作に近い、という
・植林というイベントは山の仕事の重要性に関する人々の意識を高めるには良いが、大抵の場合、人々は植えたら植えっぱなしで、それ以後のことには無関心
・植林すると、目で見て緑が増えたことがわかり、自分の仕事の成果を実感できる
・すぐ成果が目で見てわかることを求める人々は、自己満足だ
・植林しなくても、適当に間引けば光が地表に届き、埋土種子が出芽する
・徳林寺も昔は松がたくさんあったが、今はクヌギなど広葉樹の森になっている
・森は、自然に変遷していく

[自転車]
・車社会からの脱却のため、電動アシスト自転車の普及を促進すべき
・しかし、自転車自体の社会的認知度は低い
・ご住職は電動アシスト自転車に切り替えてから、徳林寺周辺の急坂もラクラク登れるようになり快適
・自転車は雨に弱いのがネック
・ヨーロッパとか台湾では自転車専用道がかなり整備されているらしい、見に行きたい
・道路が狭い日本では、自転車専用高架道を作り、電動自転車でスイスイ走れるようにしたらインフラとして活躍できるのでは
・自転車は歩行者と車、両方に嫌われているグレーな存在
・社会的認知度が低いため、行政が自転車への対応を怠っている
・日本では地域によって自転車道の整備が行われているところもあるが、自治体によってバラバラ
・自転車は危険な存在であることも確か
・名古屋市の中学生は自転車通学が禁じられているが、長久手などは許可されている
・それだけ都市部の自転車移動は危険だとみなされているのか
・いっぺん車を運転してみないと自転車の危険性が分からない

・都市に電動アシスト自転車のレンタサイクルを普及させたらどうか、と考えている
・田舎にも普及させれば車を多用する生活を変えられるのでは?
・田舎の人たちは農作業をする関係で自動車(軽トラ)が無いと生活できず、18歳ぐらいになると自動車の所持は一人一台が当たり前
・最近は電動4輪車(例:スズキのセニアカー)でクワを後ろに積んでゆっくり農作業に向かうおじいちゃんおばあちゃんもいる
・高齢になると車の運転が難しくなるため、電動4輪車に切り替える人もいて、なかなか便利だと感じているそう
・田舎で電動アシスト自転車を普及するにしても、リアカー引くぐらいの馬力は欲しい

・自転車を新しいインフラとする実験都市を作りたい
・名古屋でも「名チャリ」という社会実験が行われた
・京都でもあった
・しかしそれらは長続きしていない

・最近は自転車置き場が有料、せっかく自転車で来たのに100円200円取られてなんだか損した気分
・だが、有料にしないと自転車置き場がひどいことになる

・昔より自転車が売れていない
・昔は車など手に入らず、ほとんどの人々の足は自転車だった
・インドのリキシャ、タイのトゥクトゥクなども車社会への移行で衰退しつつある
・自転車の後ろにトレーラーをつけて子供を送っている人もいる(!)
・昔はオート三輪とかミゼットとかあった
・自転車はいつしか世間から「蚊帳の外」のような扱いを受けるようになった
・今は大多数が一様に富めるようになり、自動車は一家に二台が平均的
・この車社会から無理やり脱却する必要があるのか
・現在は自転車は投資の対象ではない
・日本政府が経済性を求めていない以上、自転車の対応はグレーなまま
・リニア新幹線のように、過剰で不必要に見えるものも、経済効果が高いがゆえに推進されている
・お金が手に入るものが一番すぐれている、という今の経済の論理を変えないと、自転車に限らず、脱原発も、何もたちゆかない
・産学官で自転車社会を変えていくことが求められている

・電動アシスト自転車のバッテリーはリチウムイオン電池が主流
・昔はニッケル水素やニッカド電池が主流だったがメモリー効果(少ない放電を繰り返すと容量が小さくなっていってしまう現象)が問題になり、リチウムイオン電池に変わってきた
・回生充電を行える電動アシスト自転車も登場した
・だが電池のリサイクルは問題

・ピザ宅配バイクのように屋根つきの自転車はどうか
・取り回しが大変
・歩道は走れない
・歩道で、自転車と歩行者の歩く場所を分けているところもあるが、申し訳程度で、とても安全とは言い難い

なんだか自転車談義にアツくなりすぎたので(笑)、参加者の方の提案があり少し話題を変えることにしました。。

[いろいろな生き方がある]
・世の中にはいろいろな生き方、仕事があることを知らずに大人になってしまう人が多すぎる
・大人が教えてあげていないのも確か
・今の子供に将来の夢を聞いたら「有名人になりたい」という回答
・将来の生き方をイメージできてない
・東大や名大は今後9月入学が検討されているが、これにより高校卒業後少し社会のことを知る機会ができるのでは
・海外にはギャップイヤーという、高校を卒業してから大学に進学するまで社会勉強をする期間を設ける制度が認められているところもある
・日本では大学に行くことが当然だと誰もが思いこまされている

[勉強]
・勉強が割とできたから、大学に行った
・勉強が楽しかったから、大学でも勉強をしたいと思った
・最初は「勉強ができる=カッコいい」という構図があることがイヤだった
・就職のために大学に行く、そういう周りの認識
・宿題は大変だが、勉強自体は好き
・世界史こそ一番のファンタジーだ、英語の発音はスポーツみたいなものだ
・勉強は、何かのため、と考えてやるものではなく、ただ単純に楽しいからやるものだと気付いた
・「勉強ができるヤツは上を目指すべきだ」という固定観念がある
・必要ない科目は捨てる、という悪しき入試制度
・理系の入試では日本史、世界史が捨てられることが多いが、やっとけば絶対為になるのに…

[教育]
・日本の教育方針はケチくさい
・「優秀な人間は楽な生活ができるよ」と教えられる
・もっと遊ぶ時間があってもいいのに
・レベルの高いところに行くための「お受験」を否定するのもいけないが…
・海外には社会と大学が結びついて協力している感じがあるが、日本ではお互い嫌い合っているような感じ、仲が悪い
・卒業論文も卒業のために書くようなもので内容は薄っぺらい

[教育についてのポジティブな話]
・徳林寺でフリースクールを開く話が持ち上がったことがある
・ネパールで大学を作るアイデアにもつながった
・ご住職が発案し、ネパールで伝統的な文化を保存し、アーカイヴを維持する共同機関としての大学づくりに携わる
・ネパールのルンビニ大学をはじめ、色々な大学から出張講義を受け入れるようなアフィリエーション形式の大学院大学

・美浜にフリースクールを立ち上げる話が上がっている
・「紀の国学園」「シュタイナー教育」というのも聞く

[シュタイナー教育とは?]
・フランス人であるシュタイナーが創始者
・神知教会に対抗して人知教会を立ち上げ、シュタイナー教育を始めた
・シュタイナー農業というのもある
・宗教的、神秘的なもの
・幼稚園は結構あるが、小学校は関東にしかない
・「ホリスティック教育」といって、全人格的人間を育成する教育もある
・知識を詰め込むだけでなく、生きていく力を身につける
・シュタイナー教育を含む、ホリスティック教育協会という団体が存在する
・シュタイナー教育では、芸術を中心とした教育
・「子供は0~6歳は夢(メルヘンのような)中で生活しており、刺激してはいけない」「7歳からは人生の師を得る」というような方針がある
・テレビを遠ざけ、静かな心を持つ時間を与える

[学校だけに頼らない教育のかたち]
・岡崎とか天白にあるプレーパーク
・自己責任の下、焚火とか木のぼりとかなんでもできる
・プレーリーダーという人が一応、監督している

・犬山農芸で行われる寺子屋
・寺子屋というのは、公的な学堂や児童館とは異なったもの
・学堂や児童館では子供の自由がかなり制限されている

・日本の教育は、日本人になるためのもの
・つまり、日本の戦力になる人を育てるためのもの
・指示を愚直に守る人間
・その愚直な人間の下で育つ人間が、独立心を持てるわけがない
・一度、国を忘れよう
・国力、経済力という観念から抜け出してみないと、現状を変えることは無理
・楽しく生きれればいいじゃないか
・厳しい、まじめ過ぎる人が多い

[幼稚園]
・スクールバスが幼稚園に普及してきた
・子供たちは1~2時間おとなしく乗っていなければならない
・家が近い場合でも、歩かずに乗っていく
・生まれた時から車で生活する
・歩かなくなってきている
・昔は幼稚園に通うまでも楽しさがあったがスクールバスではそれが無い
・幼稚園側のサービスだから当然だろう
・お母さんの幼稚園選びの基準は「スクールバス」「給食」「習い事」
・一つの分野で勝とうとするなら、始めるのは早い方がいいという認識

[お金]
・最近はお金はたくさんいらないという若者が多い
・ベーシックインカム(一律の収入保障)の取り組みも始まる
・消費税の値上げなどにより、年金とは異なる制度の研究も始まっている

[最近いろいろとおかしい]
・被災地の地元の声を一番に考えている、という政府は、瓦礫の広域処理を推進する
・三菱、東芝、日立はベトナムへの原発輸出を検討しており、野田首相はゴーサインを出している
・戦争前みたいな雰囲気
・文科省の大臣から子供たちに以下のような内容の(変な?)手紙が配られた
 …原発事故の収束のため、現場では多くの先生方が貢献されています。君たちも勉強に精を出して、日本の未来を担う立派な人間になってください…
・先生方とはいったい誰だ?

・おかしいおかしいと言っている人たちだけで集まっているのもおかしい
・今は飢える心配が無いだけ幸せだと言う人もいる
・歴史というものは引っ張っている人がいるから進んできた
・国民全員が国のことを考えるべき、と言うのは理想論
・社会のことに関心、問題意識のあまりない人々をコントロールする力を身につけるべき
・日本人には昔から「お上に逆らわない」という民族性があり、トップに従うだけになってしまっている
・だからこそトップに立つ人間をしっかり育てないといけない

・大人が子供に教えてあげないといけない情報はたくさんある
・あとになって「なぜ教えてくれなかったんだ」となるのは良くない
・わかる範囲でしか行動したくない、という保守的な意識が働いてしまう


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さて、今回はちょっと長くなりましたが、このような感じで話を終えました。話が尽きず、毎回大変です。
しかし、実践しようと思っていた「名札」を完全に忘れていたのが残念です。。
次こそは…。
また、次回には、トーキングスティックと言って、対話の場にあるスティックを持っている人しか話せないというルールを決めた対話形式を取り入れることも検討中です。。


次回のお知らせはこちら6月15日(金)18~21時、徳林寺にて開催です。
次回で第10回を迎えます。もうすぐ1年なんですねー!
参加者の方々、そして場所を貸していただいている徳林寺のご住職に支えられてここまで来ています。皆様いつもありがとうございます。

出会いの力に感謝!

第8回名古屋千年ゼミ 議事録

2012年05月10日 | 名古屋千年ゼミ
いろいろとやることが一段落着いたので、腰をすえて議事録を書いております。遅くなってしまいました。


…第8回はいろいろと豪華でした!なぜなら!

参加者総勢9人&高野雅夫先生がいらっしゃったのです!

◎高野雅夫先生は名古屋大学大学院環境学研究科 地球環境システム学講座の准教授です。愛知県の足助町を中心として「足助千年ゼミ」や「千年持続学校」などの取り組みをなさっています。
◎ちなみに足助千年ゼミは、名古屋千年ゼミの本舗です!

高野先生は、もし晴れていたら畑に行く予定だったそうです。雨に感謝です。。


※注意※ここに書く内容は責任を伴わないものであり、また特定個人・団体の代弁ではありません。

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今回も前回に引き続き持ち寄り型式を実施しました。

しかしお茶を淹れて…とバタバタしていたらまた開始時刻を大幅に遅れてしまいました…先生を始め、皆さん申し訳ありませんでした。。段取り悪し。


さて、自己紹介を始めました。

①自分の名前
②今どういう活動をしているか
③今日1日で、良かったこと1つ
④今、興味があること、やってみたいこと

③と④を話してもらうと、その人のことが大体分かりますね。


自己紹介の後、話したいテーマを聞き、それについて語っていくことにしました。
今回は自己紹介の内容から、発展していきました。
夫婦で全国各地を転々としている方がお見えになり、その人に現在の生活について話してもらうことになりました。
以後、話題が転々としていきました。

[ジプシー的暮らし]
・皆既日食のとき、奄美大島で出会って、夫婦になった
・4月初旬の徳林寺の花祭りのときから宿泊させてもらっている
・明日から北海道のニセコに帰るつもり
・北海道以外にも、全国各地の「お祭り」をめぐって、2人で音楽をしながら旅をしながら暮らしている
・アイヌの刺繍も作っている

[フリーエネルギー]
・地球の磁場の流れを受けてモーターを回すことができる装置が開発されてきた
・これが実用化すれば電力の自由化が達成できる
・しかし、それを望まない一部の権力者たちにより、ことごとく潰されてしまった
・入力より出力が大きい不思議な装置
・永久機関?

[震災後、価値観が変化している]
・世の中には、こうあるべきだ、という概念が常にある
・出家とは、現世にある「輪廻」から脱する、すなわち、こうあるべきだ、という概念から抜け出ることを意味する
・マインドシフトの重要性
・本当にいるのか?と疑問に思ったものは、後でやっぱり要らなかったと思うことが多い
・たとえばCMなどによる洗脳で、お金が無いと生きていけないと信じ込まされている

[旅芸人 失われた文化]
・宮本常一の「忘れられた日本人」では、旅芸人の話が出てくる
・芸は身を助けるとはこのこと
・三河漫才といって、この地域にも江戸時代からつづく旅芸人一行がいた
・安城から江戸まで各地域を渡り歩く一行だった
・4~5人で正月のお祝いをして冬の稼ぎをしていた
・正月の他にも、お祝いの席で祝いの芸をやって稼ぐ人々がいた
・明治に入って急速にそういった稼業が廃れてしまった
・新美南吉「最後の胡弓弾き」に見られる、旅芸人稼業の廃れ

[いなかを目指すワカモノ]
・空き家に暮らす、あるワカモノ夫婦の話
・女性は足助の旧旭町地区でカフェをやりたいといってやってきた
・空き家を紹介され、畳を修繕するため職人を呼んできたら、その職人の男性と結婚することになった(!)
・女性はもともと美容師をしていたが、不規則な生活で日々心に穴が開いたような生活だった
・それが嫌で、長野の山中で料理の修行をした
・男性はもともと畳店に勤めており、ヘヴィメタのバンドをしたり外国を放浪したり、岐阜で山暮らしの修行をしたりしていた
・子どもは自宅出産を希望し、本当に自宅で産んだ(!)
・暮らしを自分で作りたいから「生」そのものも自分たちの手でうみだしたいという思い
・そういう「暮らしを自分で作りたい」ワカモノがいなかを目指してやってくる
・周りのお年寄はワカモノが心配、でもワカモノは「何も困っていない」

[くらし]
・都会では火が焚けない
・火を見るとおちつく 地球と一緒に生きていく感覚
・北海道でのアイヌ文化を大事にしたい
・人間はみな「概念」により生きている
・徳林寺では自給自足の生活ができるし、多国籍の人々とつながりを持てる
・徳林寺のような場所を増やしたい(…いや、増やします!)
・自分は自給自足のような生活はできないと思うが、できる人、できない人双方を認め合える社会がつくれたらいい

[出会い]
・岐阜県で林業をしたり、パチ屋、居酒屋など職業を転々としていたが、ご縁があって北海道にいくことになった
・旅をしていると「へんな、でも魅力のある人」に数々出会う
・ひきよせの法則
・ふとした出会いで人生が大きく変わることが多い
・「そこへ行ってしまった」「ある人に会ってしまった」ことの合理的理由は無い
・会いたい人に会えるのは、偶然でなく必然なこと
・旅は道連れ、というがとんでもなく変な人がいる
・ある概念からみれば「変な人」だが、見方を変えればすばらしく見えてくる
・会社に就職すると会社の概念の中で生きていくことになる
・心の中には埋土種子のようなものがあって、出会いの中でそれが花開くこともある
・徳林寺の花祭りは良き出会いの場であり、もう30年になる

[ネパール]
・徳島県に「太陽と緑の会」というNPO法人がある
・ご住職は、ネパール関係でつながりがある
・ネパールの大学構内で、ヨーロッパからネパールに来た大阪の人に出会い、カシミールに行った
・ご住職はネパール、カトマンドゥのレストラン裏の部屋でくらしていた
・人間は自分の手の届く範囲の生き方しかできないが、他者と手を携えて世界を広げていくことができるということを学んだ
・徳林寺裏の名古屋千年ゼミの会場である「ハスタクティ」は、ネパール語でハスタが手、クティが庵であるという意味で、「手作りの庵」という意味をこめた
・ネパールの仏教しても日本の仏教にしても、歴史的困難に立ち向かう工夫の結果、生まれたものが宗教であり文化である
・高野先生の研究室にもネパールからの留学生が居て、小水力発電を学ぶひたむきな気持ち、強い意思がある
・日本の学生に足りないものを持っている

[中国]
・長安の山奥の庵での太陽光パネル発電
・ウイグル自治区では太陽光パネルが普及している
・日本では現在太陽光パネルは普及しているものの中国製がほとんど
・中国での太陽光パネル生産はさかん
・太陽光発電は材料があれば誰でもできる技術で、単純だから普及しやすい
・先ほどのフリーエネルギーというのは自然エネルギーの考え方にも近い
・中国政府から補助金が出ているため、中国農村部にバイオガス発電装置が500万基ほど普及している(!)
・ちなみにJICAのバイオガス発電の技術者はネパール人
・資材と滞在費を提供してくれれば作ってあげる、というスタンスの活動をしている
・一回の講習で3基つくる
・1基は学ぶため、1基は使うため、もう1基は伝えるためにつくる
・バイオトイレとバイオガストイレは、好気発酵か嫌気発酵かで異なる
・前者は排泄物にワラを混ぜることによって好気発酵し、肥料化する
・後者は排泄物を嫌気発酵させ、メタンガスを発生させて利用する
・徳林寺でも、バイオガス発電やバイオトイレ、バイオガストイレのような技術を実践する場にしたい

[バイオガス装置]
・高野先生は足助の「すげの里」近くでバイオガス装置の講座を開いた(※できれば次の記事でご紹介させていただきます)
・排泄物や生ゴミを嫌気的に発酵、メタンガスを発生させる
・装置が軌道に乗れば5立米/日のガスを供給できるようになる
・4人家族の生活を支えられる
・しかし家族だけの排泄だけでは原料が足りないため、家畜の力を借りることになる
・牛なら一頭、豚なら五頭、ニワトリなら五十羽居れば十分なガス量が得られる
・自分で飼わなくても、処理を請け負うようにすれば処理費でビジネスになる

[周りの人々とのかかわり]
・名古屋千年ゼミでしているような話は、学校では絶対できない
・友達には気軽に振れない、相手にしてもらえない
・でもそういう人たちからも学べることはある
・周りの関心なさそうな人々も、根底には何が大切なことなのかわかっているのではないか
・既存の価値観に翻弄され、やったほうがいいと思ったことができずに、幸せになれずにいる
・そういう自分自身を裏切るような生き方をして苦しむのは無駄だと思う
・PCのデスクトップを田植え写真にして、上司に話を振りまくっていたらついにその上司が田んぼを借りることになった(笑)

[ワカモノの農業への関心]
・最近、40になったら畑を借りるぜっていう女の子に出会った
・姉キャンモデルみたいな女の子が、彼氏にネックレスと一緒にシイタケのほだ木をプレゼントされた、という話(!)
・農業したいギャルは実は多いのでは?
・山形県にはギャル農業というのがある(→山形ガールズ農業)
・韓国式農法を学ぶ人も多い
・韓国式農法は、耕し方、水の流れの設計の方法に特徴がある
・実際には、韓国式農法は東洋、いわゆる昔の日本でも行われていた農法 中国にも残っている
・昔は、いかにして都会に出て行くかがワカモノの頭にあったが、今はそれが逆になってきている

[中国・韓国の急速な近代化]
・中国の農村部の田んぼは上海ガニの養殖池に姿を変えてきている 集約的な儲けを得るため
・そのほうが単位面積当たりの収益は3倍 田を受け継いだワカモノがこぞって養殖池を作っている
・しかし老人たちは心配している
・自分の食べるものを自分で作らず、おカネで買う生活にシフトしてきている
・韓国も第一次産業を犠牲にして第二・三次産業に特化した経済政策を進めており、韓国式農法の技術が失われてきている
・発展の一方で失われるもの
・日本の高度経済成長のときの姿を見ているよう
・日本は経済成長の結果皆が一様に富めるようになったが、冨が生まれると同時に生活が蝕まれているようなそんな不安感がある
・例えば公害というのはそのひとつ
・ただ、日本に中国からの留学生をたくさん呼んで、交流により昔の技術の良さを発掘することもやってみたい
・生活をシフトしなければならない、と思うのは間違い えてして一方だけが正解だと思うのは危険

[ネパール続き]
・ネパールでは歩きが基本
・飛行場はあるが滑走路が無舗装だから事故は多い
・ヘリもあるにはあるがよく墜落事故がある(!)
・2週間くらい歩いて目的地に行くこともざらにある

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今回はこれくらいでお開きになりました。
もうちょっとお話が聞きたかった、そんな印象でしたが、なかなか有意義な時間がすごせたと思います。

参加者の方が翌日に北海道のニセコに帰ってしまうということもあり、「ニセコ千年ゼミ」をいつかやろうという話が出たり、名古屋千年ゼミで音楽をやってみたいという話が出たり、お開きになっても話がつきませんでした。。

お知らせの通り、次回は5月18日(金)18時~21時に、徳林寺裏のハスタクティで行います。皆様のご参加お待ちしております。

…ちなみに次回に必ず実践したいことは、以下の2つです。

①名札を用意すること
②各自の発言時間を決めること

①に関しては足助千年ゼミで行われていたことなのですがすっかり忘れていました・・・
②に関しては難しいところです。ゆったり話す場を作りたいのですが、時間が限られている以上少しピリッとさせるのも大事なのかなと思います。
他にもやってみたことはありますが、あせらず、ボチボチやっていきたいと思います。


何かご質問等ございましたらお気軽に林:yuma866●hotmail.comまでお願いします(●を@に変えてください)。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

徳林寺でホタル狩りのイベントです!

2012年05月09日 | イベント情報
徳林寺で尺八の演奏会とホタル狩りのイベントがあるそうですよ◎


ホタルと虚鐸(尺八)の会

日時  平成24年5月26日 午后8時から

プログラム  午后8~9時  虚鐸演奏   於いて徳林寺本堂

       午后9~10時 懇談 お茶+菓子(持ち寄り歓迎)

       午后10~11時 山に入りホタル狩り(懐中電気の使
                用はお気をつけて) + 虚鐸演奏