名古屋千年ゼミ

持続可能な社会について、みんなで考えます!

ゆっくり,まったり対話する場…♪

第7回名古屋千年ゼミ 議事録

2012年03月28日 | 名古屋千年ゼミ
もう3月も終わりだと言うのに、風が強い日が続き、なかなか春の陽気を感じられないですね・・・さみしい。

さて、先日の第7回名古屋千年ゼミの議事録をまとめました!

第7回は、徳林寺の本堂で行ったため、畳の部屋でした。
しかも、住職さんが石油ストーブを焚いてくれました!!!
外はザンザン降りの雨でしたが、あったかい雰囲気の中で対話ができました。
本当に、住職さんには感謝してもしきれません。。本当にありがとうございました!




※注意※ここに書く内容は責任を伴わないものであり、また特定個人・団体の代弁ではありません


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今回は、持ち寄り形式を実践してみました。
つまり、参加者がひとり一つ、なにか食べ物を持ってくるという形式です。

お寺なので、肉・卵類を除く食べ物なら、大丈夫ということでご住職にも許可をいただきました。

18時から開始としましたが、林がまんまと遅刻。せっかく時間通り来てくださった人もいたのにご迷惑おかけいたしました。。ひどい失態です。ごめんなさい。


さて、今回も自己紹介からきちんと行いました。新しい方も2人お見えでした!!本当にありがとうございました◎

①自分の名前
②今どういう活動をしているか
③今日1日で、良かったこと1つ
今、興味があること、やってみたいこと

「もやもやしていること、くすぶっていること」を挙げてもらった前回とは改め、ポジティブな思いを語ってもらいました。
これがなかなか良かったと思います。

自己紹介の後、話したいテーマを聞き、それについて語っていくことにしました。


[被災地のがれき処理問題について思うこと]
・下手に全国にばらまかないでほしい
・youtubeのTOPページに環境省の「絆を感じよう」の広告が出てビックリした
・漠然とした「絆」という一言によって処理受け入れを強引に進めようとしている
・「絆」というのは去年清水寺で発表された一年を端的にあらわす文字であり、それ以外の意味はないのに、これを引用して受け入れを強行しようとしているように思える
・放射能をまんべんなく全国にばらまくことにより、将来的に被災地の方で放射能による健康被害が出ても、放射能との直接関連性を否定できるようにするのではないか
・焼却するから放射能を含んだ灰が否応なく空気中に拡散される
・安全だと言われても、基準値がそもそも安全なのかわからない
・しかし、「受け入れたくない」の一点張りでも問題は解決しない

[がれきの有効な処理方法に関するアイデアはあるのか?]
・youtubeに、「いのちを守る森づくり」というアイデア動画が発表されていた
・海岸線、巨大な側溝を掘り、そこにがれきを土と混合して埋め、盛り土(マウンド)をして多様な木を植え、森にすることで、がれき処理と防潮林形成の一石二鳥をするアイデア
・被災地にがれき処理施設を作り、可燃性のがれきを燃やすことで発電するアイデアもある
・地元で処理をしたいのに、国がそれを認可しないという現状がある
・福島第一の周辺30km以内を永久に立ち入り禁止区域にし、その中にがれきを集めてしまうのはどうか

[なぜ、全国各地に持っていって処理しようという話になっているのか?]
・国は早く被災地の見た目をきれいにし、「復興した」とアピールしたいのでは
・がれきが早く片付けば、人々の心も少しは安らぐ?
・建て前と本音
・まず、がれきを全国各地に持っていくための運送業者が儲かる
・がれきを全国各地に持っていくためのエネルギーは本当に無駄
・全国のがれき処理業者がまんべんなく儲かる仕組み
・静岡県のある市の市長の親戚ががれき処理業者
・東京都のがれき処理業者は東電の株を持っている
・与党の中でも意見が分かれている
・政治の中ではしがらみがあり、がんじがらめになっているため、ちゃんとした判断ができないのでは

…なかなかこういう話は専門性も高く、情報を積極的に仕入れていないと話をするのも難しいようで、あまり積極的な対話ができませんでした。そこで、少しテーマを変えることにしました。
と、そんな時、新たに参加者がお見えになりました。
軽く自己紹介をしてもらい、話してもらいたいテーマを聞いたところ「デモに参加してみたけれど、なんだかよくわからない違和感を感じた」とのこと。それについて、話を進めることにしました。

[3月10日のデモに参加した]
・周りの人々の視線が冷たい、反応がイマイチ
・ひくわーって友達に言われた
・沖縄でも米軍基地に反対するデモは行われているようだが、そこでむなしさを感じる人も多いと聞く
・普通の人にとって「デモ」というのは身近ではなく、得体のしれない「怪しい出来事」のように感じるのではないか
・なぜ「怪しい」と思ってしまうのか?
・中身を見ようとしてくれる人には伝わるが、それをしない人々にとっては「デモ」という言葉に対して、今までの自分の考えを変えることはない


…ここでまた新たに参加者登場。自己紹介をしてもらい、流れを簡単に整理した後、話を続けました。


・街宣車は、怖い
・デモで扱っている問題は大きい問題だから、デモを観る人々は距離を感じてしまうのではないか
・どう受け止めていいかわからないから、興味が無いから、テキトーな反応をしてしまう、つまり中身を見ようとしない
・サウンドデモはやたらうるさい
・デモに参加したら、久々に友人に会った
・せっかくデモに参加したのに、人々に悪い印象を与えてしまうなら、いやだな…
・これだけ情報社会なのに、社会の動向について情報を入手していない人が多い(どうでもいい情報に振り回されている?)ため、デモをされてもピンとこないのでは

[デモというものに対する先入観]
・学生運動時代のゲバ棒
・ギリシャのデモ
・大学に存在する全学連の残党
・学生運動時代を知る世代が、どうしても「デモはこういうものでなければならない」というノスタルジーを持ちだしてしまう


…デモといえば、林は3月10日の以前にも一度、参加したことがあるのです。それはそれは、激しいものでした。
だから、実は林も、デモに対しては「激しい」「恐ろしい」という先入観があったと思います。今思えば、よくこんなデモに参加したものです。。
まだ世間を知らなかった大学生1年のころでしたが、無知というものは怖いものですね。。

[林の参加した激しいデモの思い出]
・集合場所までタクシーで移動
・タクシー内でヘルメットとタオルが配られる
・ヘルメット装着とタオルによる覆面が指示される
・集合場所での演説、同調コール
・シュプレヒコールをしながらのデモ行進
・政党の支部所での抗議パフォーマンス
・学生以外にも、「労働者代表」と呼ばれる人々も多数参加
・街宣車による先導コール

…などなど…。

ここから先は、デモに関する話題に限らず、多様なテーマで対話が進みました。

[かっこいいデモがしたい]
・周りの人々にも受け入れられるためには、もっとハードルを下げなければいけない
・関口詩織さんが企画された「卒原発パレード」
・街頭演説はなぜ受け入れられるのか?
・数でプレッシャーを与えてしまうから、そこが難しい

[意見交換]
・自分の意見に自信が無い人は、意見を言う人に従ってしまう
・読む新聞により意見が大きく左右される
・東京新聞は「脱原発を叫び続ける」中日新聞の子会社
・原発の恩恵を受けて生活してきたということは、皆が加害者であるということにもなる
・中部エネルギー市民会議のように、反対派・賛成派の両方が対話する場が作られてくることが必要
・若い人たちは浮いた話しかできない(知識・経験が少ないため)
・将来のエネルギービジョンについて結論を導き出すことは大事だが、ダム建設にしても、道路整備に関する土地分割問題にしても、推進派が「会議の結論」をうまく利用してしまう可能性が無いとも言えない

[四号炉の危機がなぜ回避されたか]
・実は、自衛隊が三千万人の避難計画を作っていた
・四号炉のメルトダウンの危機は、2つの「奇跡的ミス」により回避された
・このミスにより、空焚きだった使用済み核燃料保存プールに水が満たされ、最悪の事態を免れた
・原発の事故は必ず起きるものなのに、ミス対策が甘すぎることが露呈した

[なぜ事実を知らない人が多いのか]
・そもそも友達同士では原発関係の話を積極的にできない
・しかし、友達同士でそういう話ができないと、この「無関心」の状態は好転しない
・菅さんすら知らない情報があった
・菅さんは結果として浜岡原発をとめた、それについては評価できる
・日本人は震災後、「暴動・パニックを起こさず、すばらしい」と海外に評価されたが、現在は「抗議行動も積極的にせず、異常だ」とみられている
・デモをする人々は増えてきているから、その人々でカンパを募り、テレビ・ラジオのCM枠を買うことで無関心層に訴えられないか?

[海外のデモ事情と日本の現状]
・ドイツ、イタリア、フランスなどではもっともっと大多数の人々が活動をする
・高校生はデモ活動に参加するのが教育の一環
・中東では抗議の意思がちゃんと政府に伝わり「アラブの春」が実現した
・日本でデモの効果が薄いのは、政府がデモ活動を軽視し、抗議の意思として受け取っていないからでは?
・日本ではストすら起こらない
・「人さまに迷惑かけない」が日本の風潮、だからこそ声を上げることに抵抗を感じる人が多いのか
・日本人は個人より全体の方が大事 個人の意見を出すと「感情論だ」「身勝手だ」とされる
・良い子を演じなければならない風潮

[私たちの日常]
・つながる命・福島に参加した
・被災地のお母さん方にとって、今の一番の関心ごとは「子供を外で遊ばせてあげられない」ことだった
・そうした人々に「脱原発」に対する意見を持てといっても酷なだけ
・私たちも、普段、生活の中ではどうでもいいことで忙しい
・学生は比較的時間があるが、大学生は本当に自分で考えることをしているか
・小さいころから自分の意見を作る習慣が無ければ、大人になっても自分の意見を持てない
・日本では海外で「デモで公欠がとれる」ような教育環境は皆無
・社会について考える、考えさせる場に、学校ぐるみで生徒を参加させるような教育が必要なのでは
・考えているだけで、実践することも少ない


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第7回名古屋千年ゼミは、こんな感じでした。今回はちゃんと、最後に「振り返りの時間」を取ったんですよ!!
最近、回を重ねるごとに新しい方にお会いできて、本当にありがたいことです。新しい人が来てくれると、つながりができますし、新鮮な気持ちで対話ができます。

今回ほっこりとした雰囲気で対話できたのは、やはり住職さんの心配りによる石油ストーブと、持ち寄りのお菓子によるものでしょう。

持ち寄り形式は東京アーバンパーマカルチャー創設者のソーヤー・海くんに教わったものでしたが、効果抜群でしたね!

今後も彼を見習い、どんどん「実践」をしていきたいと考えています。

来月も名古屋千年ゼミをよろしくお願いいたします。来月は4月20日(金)に開催予定ですが、詳しいことが決まり次第またアップします◎

※名古屋千年ゼミについてのお問い合わせはyuma866●hotmail.com(●を@に変えてください)までお願いします。



あ、忘れてました、宣伝です!
4月1日~8日には徳林寺で花まつりが開催されるようですよ!林も、時間を作ってちょっと顔を出してみたいと思っています。みなさんも、徳林寺に遊びに行ってみてくださいね☆

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
近いうちにきっと (tom_ok_1)
2012-04-02 00:11:53
林くんから紹介してもらって、ずっと行きたいと思っているんですが、今回は新居への冷蔵庫搬入があって行けませんでした。近いうちにきっと行きます。
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また行きたい (TOMOKO)
2012-04-02 05:10:12
気になることについて色々話してるね。私もそれ気になる、って話題が色々あった。

なぜかこういう大切なことを話す場が少ないよね。だからこういう場があることが嬉しいし、新しい人が来てくれてご縁や世界観が広がっていくのは嬉しいね。

色んな人に会って、ゼミも進化(変化)してるみたいだね~!すごい!
そしてくすぶりリーダーが『実践』に駆け出してることにも、『ゼミの進化』を感じます!
なんかいいね!
みんなの近況報告とか聞きたい!(笑)

また行きたい~!
ではまた!
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行きたかった (あつろう)
2012-04-02 21:20:10
今回はいけませんでした、次回はぜひ参加したいと思います。
楽しみにしています。
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Unknown (はやし)
2012-04-10 15:30:43
みなさんコメントありがとうです!

次回の開催予定、すぐにアップしますね!
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第7回 (kuko)
2012-04-10 20:55:47
今回はデモの話題が多かったね。話していて、デモってやっぱり身近なものではないなと思った。誰に向けてデモをするのか(相手は政府なのか市民なのか)によってデモの仕方が変わるのではないか、っていう話がおもしろかったよ。
振り返りができてよかったよね!暖かかったのもよかった!
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