名古屋千年ゼミ

持続可能な社会について、みんなで考えます!

ゆっくり,まったり対話する場…♪

第14回名古屋千年ゼミ 議事録(遅くなってごめんなさい)

2012年11月08日 | 名古屋千年ゼミ
さて、名古屋千年ゼミも14回を迎えました。議事録が大変遅くなってすみませんです(^_^;)


今回の参加者は、場所を貸してくださっている住職さん含め、7人でした。
そして今回は、例のアレをつけました!!!!

鼻毛です(´ω`)b

バンビさんのブログで紹介されていますが、だるま森さんの世界鼻毛会議を取り入れてみました(n‘∀‘)η
※林がやりたかっただけです

もうね、お互い顔見てると笑っちゃいます。ネガティブになりようがないwwwww
ということで、議事録です。。。
今回はとても充実した話ができたと思いますよ?鼻毛のおかげですwwwww

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※注意※ここに書く内容は責任を伴わないものであり、また特定個人・団体の代弁ではありません。



毎度、口コミやFacebookの紹介で訪れてくださった方がいらっしゃって嬉しいです。新しいご縁を作っていくというのは本当に素晴らしいことですね。

自己紹介をはじめました。

①自分の名前
②今どういう活動をしているか
③今、興味があること、やってみたいこと
④今日1日で、良かったこと1つ

いつもこの4項目について話してもらっています。

名古屋千年ゼミは、日頃モヤモヤと思っていることを話す場なのですが、はじめはポジティブな気分で参加してほしいという思いから、自己紹介をこのような形式にしています。

名古屋千年ゼミは、「持続可能な社会の実現」に関することを中心に、日ごろ話せないような話題で対話する場です。しゃべり場です。

以下、話題の変遷とともに、箇条書きで示していきます。

[大工トーク]
・徳林寺の近くで大工をしている
・三代目です
・茶室は書院造りとか数奇屋造りといった建築様式がある
・千利休は2畳の狭い部屋での茶道を完成させた
・その頃は建築とは構造がどう、というより芸術性が高いものだった
・建築様式が様々だったように、大工の種類も数寄屋大工、宮大工のように色々なジャンルがあった
・大工として有名なのは西岡常一で、この人は建築家と大工の立場を平等にするのに貢献した
・法隆寺、法輪寺の復元工事の際には学者たちと激しくぶつかりあったが、最後まで持論を貫いた

[住まいのこと ひよかたさん]
・衣食住、食のことが最近かまびすしいが、実際には住、住まいのこともしっかり考えなければいけない
・地元の木を使えば森が活性化する
・もともと尾張・四日市の地域には「ひよかたさん」と呼ばれる何でも屋のような存在の人々が大勢いた
・「ひよかたさん」は、ヒマなときは百姓をしているが、建築の仕事があると鳶職になったり、オールマイティに大工仕事をこなす人たちだった
・農家というのは百姓という言葉通り、もともと農作業の他に何でもこなす能力を身につけた人々
・ムラの中の「結」のつながりで、ひやといさん、という言葉から「ひよかたさん」という呼び方になったのでは
・豊田市には「空き家バンク」があるが、既に登録者に対する空家の供給が追いつかず、パンク状態になっている
・都会の暮らしに絶望した人が田舎を目指している動きがある
・しかし、二極化している気もする 全く興味がない人もいる 実は、興味を持たないようにしているのか?

[非電化な生活]
・中部電力との契約を解消して暮らしているカップルが小牧のあたりにいると、足助千年ゼミで聞いた
・電気料金を払えない状態だったため、電気の供給を止められてしまったが、その状態でもなんとか暮らせることに気づき、思い切って中部電力との契約を解除した いわく「コンビニが冷蔵庫」で、夜はロウソクで照らす
・電話応対した中部電力の社員の人は、最初、何を言われているのか理解できなかったそう笑
・上限アンペアを変更するなどといったものならわかるが、契約を抹消するというのはありえないことだという「常識」がある
・しかし、携帯電話の充電と、PCの電力には困った
・すると仲間が、太陽光発電パネルを持ってきてくれて、それで事足りるようになった
・今でも彼らの家にはいろいろなところが非電化に興味がある仲間が集まってくる
非電化工房の藤村靖之さん
・電気を使うことを減らすと、本当に生活は辛いのもになるのか?幸せになれないのか?そういったことに疑問を呈し、さまざまな非電化製品をつくりだしている
・一番有名なのは「非電化冷蔵庫」
・気化熱を利用して内部の温度を周囲より低く保つ インドやアフリカの方には日常的に実際に存在する
・素焼きの壺を二重に重ね、間に水分を含ませた砂を詰め、内側の壺の中に物を入れて蓋をしておけば、砂から蒸発する水分の気化熱によって壺の内部温度は低く保たれる
・非電化の生活は目指したいが、難しい
・冷蔵庫が壊れた時、新しい冷蔵庫の搬入がうまくいかず、しばらく冷蔵庫なしの生活をしたことがある スーパーで氷を買ってきて、クーラーボックスでしのいだ
・冷蔵庫を使わなくても案外生活できるもんだと知った しかしどうしても必要に迫られて冷蔵庫の搬入を進めた
・電気料金も気になるが、プロパンガスが8年で8割値段が上がるらしい!
OMソーラーに代表されるような、パッシブソーラーと呼ばれる太陽熱利用の考え方
・ソーラークッカーってのもある
・そういえば昔は木の冷蔵庫を使っていた 上の棚には大きな氷の塊を入れるもので、氷屋さんが街中にあって、巡回販売していた
・最近は生活の中に「電気がありすぎる」
・オール電化という原発推進のための政策 原発は出力低下をさせるのが難しいため、余剰電力の消費のために過剰な電力利用をする仕組みを作り出した
・余剰電力を使って水を汲み上げ、それを落として発電する揚水発電所という意味不明な施設もある 送電ロス・送水ロス・発電ロスを考えれば、無駄なことをしていることは明らか

[だからバイオマスエネルギー?]
・バイオマスエネルギーが脚光を浴びているが、実際にはバイオマスはエネルギー密度が低いため、これを使って十分な発電をしようとすると日本中の山がすぐはげ山になってしまう…
・発電せず、薪として利用するのが楽
・レンガの窯で焼き芋やピザを焼く 生活の中に火があるというのはいいものだ
・しかし、実際に使うときには窯を暖めるのにかなりの薪がいるので、ロスも大きいといえる
・もっと近代的にバイオマスを利用する方法を考えるべき
・間伐材による発電には、国から補助金が出ている 1kW/hあたり30円程度らしい
・しかし、そのために取り合いになり、建材よりも相場が高くなることになりかねない 木材としての利用価値が下がれば、林業がさらに衰退するのでは
・補助金漬けというのはよくない 自立したプロセスを構築できそうにないなら打ち切っても良いはず 短期的視点で考えている気がする
・林業が盛んな地域にはもともと端材によるバイオマス発電施設があったが、今は林業が振るっていないため、休眠中の施設がほとんど
・間伐材をバイオマスエネルギーとして考えるよりも、まずは林業の復興を考えるべき
・愛知県は瀬戸や常滑といった場所で窯業が盛んであり、はげ山が多かったが、今は地道な植林により人工林がたくさんできた 間伐が思うように進まず暗黒林化している場所が多いが…
・徳島は林業が盛んすぎたために山のてっぺんまでスギ、ヒノキの人工林である場合も少なくない
・TSウッドハウスという徳島の会社では、材木のトレーサビリティーを実施している 山主とお客さんをつないで、再生産(植林)を義務付けるようにしている

[ふたたび 住まいの話]
・クルマを買うときはあれこれ悩むくせに、家を建てるときはパパッと決める現代の人
・工業製品化している家
・短期的なスパンしか考えられずに造られ、自然と調和しないことに関心を持たず、買っている人があまりにも多い
・そもそも家の値段というのは大手企業の広告費や人件費も含まれている 粗利35%というのが基本らしい!
・そんなに高い値段を出すんだったらいっそ、本職の大工さんに家を建ててもらったほうがよほど日本の林業のためになる
・そして、家は「商品」では無いはず! 人を支える「うつわ」であると思う
・独立したメディアが必要 そうした大企業の作る「家」の内包する問題についてもっといろいろな人々に考えさせるような機会がいる

[「親方しごと」の難しさ]
・地元の木を使おうという運動は、日本各地で起こってはいる
・ただ、運動を広げるには資金が必要であり、大工の親方さんたちは「仕事」としてその運動を進めていくことになる
・すると、運動が広がっていくことは同業者がたくさん集まってくることになり、そうすると自分たちの取り分が少なくなる、と懸念してしまう人が少なくない
・NPO法人の「緑の列島」という団体がある
・業界の人だけでなく、一般の人々への勉強会を行っている
・しかしなかなか実践を行うことができていないのが現状
・親方さんたちの、運動を広げたいという思いと、自分の事業も大事という本音のせめぎ合い

[田舎暮らしについて、都会の人にもっと知ってもらおう]
・豊田駅の前で、来年の2月くらいに田舎暮らしについて都会の人々に紹介するイベントを行う
・どういう内容にしたらよいか?意見をください
・田舎暮らしに夢を感じられるような内容にすべき
・2月は寒そうですね…
・どういう形で、何を都市に紹介するのか?

[豊田の前の「挙母市」の話]
・衣食住の衣に関連して「綿繰り」について紹介するのはどうか
・豊田市というのはトヨタが工場を構えるまでは挙母市だった
・愛知県には、西尾市に綿の種が初めて流れ着いた!?
・挙母というのはすなわち衣に通じる
・綿の「固定種」もある これをとっかかりとして食につなげ「固定種」の重要性について知ってもらうのはどうか
・衣というのはなかなか面白いテーマな気がする
・ただ、客寄せのものも必要 食べ物は絶対要る!風船も?笑
・2月だし寒いし、あったかい布団っていいですね
・現在では大麻の問題で日の目を見なくなった、麻の利用について紹介するのは?
・三河の特色である塩・麹・みかんといった食のアピールをするのもいいかもしれない

・ちょっと話題がずれた…?
・間伐材を生かした大工イベントとか、木工のイベントはいいと思う
・ホルムアルデヒドの無い家づくりを紹介するとか

[その他の話]
・最近の家というのはコンクリの基礎でないと認可されないし、国が認定した建築士も必要 これが変われば、もっと新しい建築の形が生まれるかもしれない
・「独立国家のつくりかた」という本を知っていますか?鹿児島で手作りの家を作った坂口恭平さんの考え方も参考になる
・徳林寺の裏に「みんなの家」を建てている
・エネルギー、インフラについて自分たちでどうするか自由に決められる生活を作るのが目標
・そして、それでいて今の時代に即した近代的な方法を取り入れることを忘れないのも目標
・人間は基本的に怠け者だが、他者を意識したとたん、競争することをやめられない
・ネパールは歩くことが楽しいが、日本では歩いているとなんだか損をしている気分になるのはなぜだろうか?
・スウェーデンには様々な面白い自転車がある


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いかがだったでしょうか?
今回は現役の大工さんがお見えになり、日頃は聞かないようなお話をたくさんしてくださり、すごく勉強になりました。
私たちは意外と衣食住の住の部分は軽視しがちであるということに気づかされました。
名古屋千年ゼミもプロが来るような場所になったということでしょうか?素晴らしいことです(*≧∀≦*)

興味を持たれた方は、以下、連絡先にぜひメールください◎
林:yuma866◎hotmail.com(◎を@に変えてください)


そうそう、11月3日(土)の文化の日にパーマカルチャー中部さんが主催の、ソーヤー海くんのワークショップに参加してきました。そちらの報告レポートも頑張って書こうと思っているので、乞うご期待!

髪型も「パーマ」な、東京アーバンパーマカルチャー(TUP)創作者であるソーヤー海くん。気さくな、面白い人なんです!
写真も使って紹介させてもらいますよ~☆

では今回の議事録はこのへんで。

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1 コメント

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第14回 (kuko)
2012-11-15 21:50:10
とうとう鼻毛だったね。
みなさんつけてくれてありがとうございました!
なかなかみんな似合ってました!

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