名古屋千年ゼミ

持続可能な社会について、みんなで考えます!

ゆっくり,まったり対話する場…♪

第3回名古屋千年ゼミ 議事録1

2011年11月28日 | 名古屋千年ゼミ
先日11月25日(金)に、第3回名古屋千年ゼミを行ってきました。
その議事録をまとめました。

さて、簡単に議事録をご紹介します。

※あくまで、ゼミに参加した各個人の意見の要約ですから、どこかの団体の意見を反映しているとか、誰かの代弁であるとか、そういったことには全く関係ありません。

***************
[第3回名古屋千年ゼミ議事録]
林の遅刻のためちょっと始めるのが遅くなってしまい、一気に話題はボランティアの報告のことになりました。

林は11月21~24日に東北の宮城県の登米市にボランティアに行ってきました。
そこでのことを今日の参加者に話すことになりました。
この議事録1では、林が行ってきたボランティア活動の様子を簡単に報告します。


まず、実際に作業をした現地の写真をいくつか紹介します。
ボランティア 11月21日、22日@陸前小泉付近


これは、21日、22日に瓦礫撤去ボランティアに行ったときに撮影したものです。
一見きれいに見えます。7月に一度ボランティアに入った人も、かなり片付いたと話していました。

重機が入って、大きな瓦礫は大方撤去されていました。周りは一面家の基礎ばかり。
しかし、家の周りの側溝には、土砂が詰まっており、掘るとすぐ、ガラスや瓦などが出てきます。

食器、お菓子、おもちゃなどの生活感あるものも。。

1日かけて、掘り出し、仕分け、の繰り返しでした。

名古屋千年ゼミの参加者から、全て引っぺがすか、埋め立ててしまえばいいんじゃないか、という話がでました。
ですが家の基礎がある以上、簡単に除去できません。道路も、一度壊すと再び作るのは難しいです。基礎も、道路も、できたらそのまま使いたい。
だから、人力で側溝を地道にきれいにしていくしかないのです。

こんな広いところに私たちの団体で数人、数十人のボランティアしかいませんでした。
確実にボランティアの人数が減ってきています。
これはどこのボランティア団体でも同じでしょう。

そして、このような土地をどう使っていくのか。何を作っていくのか。それはまだ決まっていないのです。
この先行き不透明感。


また、23日には歌津に行き、被災地の子どもたちと一緒に遊んできました。
被災地の子どもたちは遊び場を失い、どうしても仮設住宅にこもりがちになってしまうようです。
そこでキャンプ場のような場所を用いて、自然の中で子どもたちに遊んでもらうプログラムを作っているボランティアの人たちが居ました。

最終日24日には前浜漁港で、漁師さんたちの手伝いをしてきました。
壊れてしまった養殖業の道具を再び作り直し、一からワカメの養殖を始めようとがんばっている猟師さんたちでした。
皆、真剣で輝いていました。
震災から8ヶ月が過ぎ、もうすぐで9ヶ月が過ぎようとしている今、少しずつ前に向かって歩いている人たちもいるのだとわかりました。

心境の変化もありました。
ボランティアに行く前は、「行って力になりたい」「協力したい」という思いが強かったのですが、帰ってきてから思うのは、ボランティアに行くというのは、現地で活動をすることが真に重要なことではないということです。

現地の人は現地から動けません。しかし、自分は住んでいる地から離れてボランティアの活動をしに来ている。自分は動いているわけです。住んでいる地との違いが目で見てはっきり分かるわけです。

だからボランティアの本当の役割は、伝書バトになり、被災地の様子を帰ってきてから周りの人にきちんと伝えて回ることなのでは、と考えました。

周りの人に伝えなければ、単なる自分の経験、悪く言えばツアー、観光のようなもので終わってしまうわけです。



…林がゼミの最初に報告したのは大体以上の話でした。
次の議事録2には、これを受けての皆の感想、そして恒例?の徳林寺ご住職高岡さんからのコメントの内容を書こうと思います。ちょっと更新に間が空くかもしれませんが。。