九十九里に破線のごとくテトラ積む攻めくるものに確信ありや
会釈してすれ違いたる人の名を思い浮かばず雑踏揺れる
どうしようもない怒りとやさしい眼差し。この二つが一つに溶け合って織ります作歌世界は、いつしか豊かなふくらみをもって読者にしみじみとした共感をもたらしてくれる。社会の悲惨、人間関係の矛盾、そうしたものに目をそむけることができない真摯さが歌となった時、作者の直情にして純なる心のかたちがくっきりと透けて見えてくる。
2730円・税込
会釈してすれ違いたる人の名を思い浮かばず雑踏揺れる
どうしようもない怒りとやさしい眼差し。この二つが一つに溶け合って織ります作歌世界は、いつしか豊かなふくらみをもって読者にしみじみとした共感をもたらしてくれる。社会の悲惨、人間関係の矛盾、そうしたものに目をそむけることができない真摯さが歌となった時、作者の直情にして純なる心のかたちがくっきりと透けて見えてくる。
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