短歌blog往来

ながらみ書房によるブログです。

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服部貞行歌集『声その範囲』

2010年09月29日 | 新刊歌集・歌書


産まれたところを一歩も動かず、逃げようともせず、生を律し、あるがままのいのちをしずかに継いでいく。
『声その範囲』は、こうした己が生をまもり得たことへの感謝の思いにみちている。
路傍の草花であってもいい。その実であってもいい。そこに詩がある。
この週に鏤められたいのちの美しさが読者に届くことを祈りたい。  仲宗角



四六版上製 2625円税込
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上田倫子歌集『飛火野』

2010年09月23日 | 新刊歌集・歌書

立春の空押し上げて大欅これ以上なき深呼吸せり

旧志賀邸に近接する裂くシュアの住居にも近い飛火野には、私の樹である櫟樫が立っており、鹿や人の憩いの場となっている。
土地が人を育て、土地が歌を歌わせる。
さらなる歌が作者を待っているのである。   櫟原聰

四六版上製 2625円(税込)
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渡辺松男歌集『自転車の籠の豚』

2010年09月17日 | 新刊歌集・歌書
  あこがれはキリンとなりて生まれたりもうひとりのキリンと木の葉分けあう

自らと交感するもののすべて。
空や雲や水、草木、動物、あるいは何の変哲のない風景であってもいい。
時には剽軽に、時にはもの悲しく、おおらかな感性の針をふるわせながら言葉と調べをかすめ取っていく。

歌よ、時空を駆け抜けて輝け!
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深井富子歌集『鴻恩』

2010年09月07日 | 新刊歌集・歌書

前山のただよふ霞のうすれきて雪の御岳姿あらはす
格子透く光といろりの煙の綾思ひは遠し江戸へ続きぬ


2625円(税込)
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村松建彦歌集『ナナメヒコ』

2010年09月03日 | 新刊歌集・歌書
  モンロー忌原爆忌また盂蘭盆会木下闇よりのぞく青空
  浴槽の排水口につながりて海ひろやかに待ちてあるべし

歌集名の『ナナメヒコ』は「建彦(たてひこ)」の「タテ」と「縦」を掛けて、さらに「ナナメ」へと捻りを加えた楽しいネーミングだが、物事を縦のみでも横のみでもなく、すずやかな「斜め」から見渡したい、おという願望が託されているのであろう。   栗木京子

四六版上製 2625円(税込)
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大朝暁子歌集『木根跡』

2010年09月01日 | 新刊歌集・歌書


木根跡美しく地表にあらはれて
語り初む二万年前の世のこと

60代には60代の人生の鳥影がよぎる。
はるか太古の時間にうながされるように、
北の地で作歌する著者10年の生の足跡!!

A5版上製 2730円(税込)
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