うたかた草子

日々うたかたのように浮かんでは消える想いを思いつくままに
書き綴った日記、いつまで続くやら。。。

2019年初釜

2019-01-15 07:07:07 | 茶人への道
さて新年あけてしまいました、すでに1月も半ば。
今年の年末も実家では過ごさす、またしても海外で。





香港・マカオで年越し。
カウントダウンもガッツリ鑑賞、充実の旅でした。
そんななか今月は初釜MONTH。




第一弾は友人が開いてくれた初釜。
こちらは初釜と言うべきか飲み会と言うべきか。
手土産に日本酒をもっていきますが、もはやボトルキープ状態。この前渡したアレ出してとか
今回持ってきたコレがいいとか好き勝手なこと言いだしてもはや茶道の一つのキーワードである修練とは無縁の世界。
でも大昔は男性のたしなみだったから、おそらくこんな感じだったよねとあくまで自己肯定。





懐石にもお正月気分たくさん入れてもらいました。





椀物はお雑煮、白みそ丸餅が泣けてきます。





こちらは社中初釜で締めていった帯。


母がその昔よく締めていた帯らしいのですが、今回初めて締めました。
よくよく見ると釣り花入れに椿?が活けてあります、締めやすい帯でした。


そんなこんなで平成ラストイヤー、このブログもリアルタイムと全然追いついてしませんが気楽に続けようと思います。






お彼岸

2018-09-25 07:07:07 | 茶人への道
週末のお稽古に向かうと、珍しく軸に大きな蓮の花の絵が描いてある軸がかけてあった。花入れは経筒。
そう連休はちょうどお彼岸の時期にあたった。

ちなみに経筒とは経典を土中に収める際に入れる筒状の容器のこと。経筒花入れはこういうカンジ。



とあるお道具屋さんのHPより拝借しました。


脇床には、先日亡くなった先生が懇意にしていた先生の遺影が飾られお茶とお菓子がお供えしてある。
ああ、そうだお彼岸だったと、連休が二度続く喜びだけに浮かれていた自分に反省、そうだこのお彼岸も墓参りは
弟任せにしていたこと軽く反省。

それにしても、設えだけで茶室の空気がまるで違ってくる、軸は茶室の世界観を表すまさに軸となるものだが
それによってそのほかのお道具たちも変わってくる。
個人を偲ぶ思いが茶室に溢れる、その中で頂くお茶は普段と違って何か神妙なものに思えてくる。





当日頂いたお菓子。
それにしても感性の世界、茶人の感性って本当に素敵だなと思った瞬間でした。
自分が歳を重ねてもこうなるかどうかはわからないけども。



転機

2018-09-20 07:07:07 | 茶人への道
先日お稽古に行ったとき、突然社中の人が辞められるという話を聞いた。
3年ほど前に定年退職をされ、ほとんど女性しかいないそのなかに男性にも関わらず飄々と入り込み淡々とお稽古をされていた。

知的好奇心旺盛な方で、お点前の順序についてもロジカルに理解され、たまに先生に投げかける質問もお稽古歴
数十年の私が考えない視点で質問され、ああ頭のいい人の理解力は違うなとよく思ったものだ。
人の頭の良さは歳をとっても、衰える部分は少ない。記憶力の衰えは致し方ないにしても考え方そのものは衰えることはない。

そんな風に取り組んでこられた方が突然に辞められるという、理由は特におっしゃってはいなかった。
お稽古のメンバーは曜日によってきまっていて、その人がおられなくなるとずいぶんカラーが薄まる気がして寂しくなる。




なんでも定年退職をしたら茶道を始めると、会社員時代から公言されており、退職のお祝いには茶道を始めるにあたっての
お稽古道具やらお茶碗やらを頂いたとのこと。
そうそうこの趣味が飽きたというわけでもないだろう、何か辞めるという決断に至った転機があったのだろう。

転機は突然やってくる。
どういった形であっても、その転機が今後ご本人によい転機となるように祈るばかりです。

写真はお稽古の時に教えていただいた袱紗で作った【ウサギ】
想像力の賜物、日本の角がウサギに見えるといえば見えなくもない、かな・・・・



茶事

2018-05-03 07:07:07 | 茶人への道
GWの初日、久しぶりにお茶事のお誘いを受けた。
子供を預けつつ、小学校の教師のこの友人は定期的にお茶事を開いてくれる、きのおけない友人たちと楽しむ
贅沢な時間。





本来は和室で炭の煮え具合をみつつ、おいしいお料理に舌鼓を打つのだが、どうも我々はそこまでのこだわりはなく
この陽気で炭が煮える部屋にいると暑くて仕方ないよね、とエアコンのあるテーブル席へ早々に移動。
例のごとく、お酒もたんまりと頂き、おいしいお料理を堪能しつつひとしきりおしゃべり。これ店に食べに
来ているのとなんら変わりはないのでは。





と、お料理を一連頂いたあとはやはり茶室に戻りましょう、お濃茶を頂くということで縁高をあけるとそこには
お手製のお菓子。うーむ、亭主この域に達したか。
道明寺で作られたこのお菓子は藪ノ内流のお菓子の原点とのこと。そこにはやわらかい椿の葉が敷いてある。

いいなあ、手作りのお菓子、亭主の心意気を十分に感じ取りお濃茶とお薄を頂き、素敵な時間は幕を下ろす。
ここに招かれて何十回目くらいのお茶事になるのかもしれないが、その都度新しい驚きがある。
そして美しく、和やかに流れる時間。


忙しい中、準備をしてくれた友人に感謝。
次回はこちらでと言いたいところだが、そんなチャンスは永遠に来そうにないな・・・・





ときわぎ

2018-05-01 07:07:07 | 茶人への道
会社の傍に気になる和菓子屋があった、以前長門というお菓子屋を書いたがそれとは別のお店。
なんでも若紫というお菓子が有名で予約しないと手に入らないという。なんだかこの界隈そういうのが多いな。

気になりつつも店に入ったことはなかった、たまたまおひとりランチの折そのお店を訪れてみる。



なんとなく敷居高く、外から中の様子をうかがうと、ショーケースらしきものに本来並べてあるであろう
売り物のお菓子はおいておらず、また狭い店内は上がり框1畳ほどのスペースの奥は和室がつながっており
店番の人などおらず、これ何をみて何を買えばいいのやらと少しひるんで先に食事を済ませた。


ググってみると、ショーケースに商品はおいておらず、重箱に入れて置いてあるとのこと。
なんだそういう仕組みになっているのか、と事前情報を得て再度店に向かう。





店に入るとすぐに奥から店員とおぼしきお姉さんが登場、やおら三段の重箱をとんとんと開いてくれて
どれにしますう?とのこと。
とりあえず三品ほど上生菓子を買っていそいそと自宅で開いてみる。





おおお、いいですねえ、このきちんとした和菓子屋さんならではの昔ながらの包み方。





薯蕷饅頭に練り切り、季節の桜餅など選んでみる。かなり小ぶりでお上品さがうかがえます。





桜餅。
・・・・・絶品でした・・・・・・


お茶の先生方もよく購入されるというこのお菓子屋さん、さすがに丁寧な仕事ぶりでした。
肝心の若紫は6から8月以外は発売されるものの、入手したい日の10日くらい前にお願いすれば作ってくれるとのこと。
4月分はすでに予約でいっぱいなるもそれほどハードルは高くないことがわかった。


ひっそりと、けれどきちんとしたお菓子を作り続けるこのお店。
ちょっと幸せになったひとときでした。





祥雲寺茶会

2018-04-06 07:07:07 | 茶人への道
広尾で茶会。


茶会そのものは決して嫌いではないのだが、なにかとしがらみ多く最近は遠ざかっていた。
この度広尾にある祥雲寺で、社中にゆかりのある方が主催になるという、急遽欠席される方の代打の話が回ってきて
この度参加したという経緯。

茶人の朝は早い。
朝7時45分横浜駅集合、となっていたが刻限は早めに、が茶人の前提。時間通りに現れると、それは一番最後となることが
往々にして珍しくない。7時30分前には横浜に着くように、この日は4時起き。ああそうだ、茶会に行くとはこういうことだったと
久々に感じる土曜日の朝。


ともあれ朝早く集合したおかげで、三席+昼食でお昼前には終わることができた。





広尾にあるとは思えないほど、都会の騒然さとは隔絶した空間。
間口は狭いものの、奥行き広くまるで京都にいるかのような、静かで清々しい空間だった。





三人のご住職がそれぞれ席持ちをされた。仏門に入った男性が主催されるお席はどれもこれも面白く、遊びと大胆さを
兼ねた素敵なお席だった。しかし本当にいいものをお持ちだなあ。



非日常で、やっぱり美しい。
実感した貴重な時間でした。


チケット代

2018-03-29 07:07:07 | 茶人への道
チケット代といっても旅行の話ではない。

一緒にお茶を習っている社中の方が、最近自宅の一室を茶室に改築されお披露目の会に行ってきた。
なんでもその部屋はもともと娘さんが使っていたらしいが、実家を出られて空き部屋となったため
思い切って改築を決意されたのだとか。年齢的にも母が存命だったとしたらその少ししたくらいだろうか、
精力的にお茶を学んでおられる方で、シャキシャキとよく動く方。


茶室を作って人を招く。となると季節のお道具は一通りそろえなくてはいけない。
お弟子さんを持っているわけではないので、必要最低限、自分が本当に気に入ったものだけをそろえていくという方針のもの
今日もお稽古の最中に初夏に使えるお道具をということで、お道具屋さんがいくつかお道具を持ってこられた。

今回そろえるものは水差しと濃茶茶碗と薄茶茶碗。
自分が買わなくてもお道具を見るのは楽しい、甲斐性もないくせに自分だったらあれがいい、これがいいと空想の世界に浸れる。
ほしいものと持ってこられたお道具がぴったりあったようで即決で購入された。
お披露目のお道具のため、大寄せ茶会に並べるお道具ほどの金額ではないが、まあ、ソコソコのいいお値段。


む・・・・・この値段は・・・一回のチケット代+滞在費くらい・・・・・・


一度の旅行でこれだけ揃えられるのかと思うと、常日頃から言われている


【海外旅行の回数を減らせばかなりのお道具が買える】


という友人の言葉が胸に突き刺さる。
今後自分は、このお金のかかる趣味とどうやって向き合っていくのかを改めて考えさせられた瞬間。





つらつらと思ったお稽古の帰り道に見たあたかも先日舞っていた粉雪のごとく咲き乱れる雪柳。

ま、旅行のブログを更新しつつ書く内容ではないですけどね。



初釜

2017-02-08 07:07:07 | 茶人への道
今年は年始早々の連休は初釜連投、先生のご自宅での初釜と友人が開いてくれた初釜が連日続く形になった。
今年の干支は酉年、何度目かの年女となる私が図らずも正客となり、緊張の一日。
ともあれ、初釜はやはり心浮かれる行事。




すっかり若ゆきの柄になってしまったが、久々に付け下げ登場。
この着物を見ると、地元の商店街の店頭に飾ってあったこの着物を一目で気に入ってしまい
私に喜々として報告した母のことを思いだす、あれから何度袖を通したかな。




翌日は友人宅の初釜、こちらはざっくばらんとした席なのでおしゃべりをしながら気楽なひと時。




白みそ仕立てのお雑煮を頂き、お酒もたっぷりと頂き、ほろよい気分で茶席に入って楽しいひと時を過ごす。
お餅が焦げてしまったのも、友人どおし他愛ないおしゃべりをしているうちにモクモクと焦げてしまったという経緯。

今年一年も楽しく、まじめにお茶を楽しめればいいな。





お菓子

2016-12-27 12:00:00 | 茶人への道
お茶がらみの打合せに行くと、誰かしらお菓子を持ってきている。
旅行のお土産だったり、ちょっと珍しいお菓子が手に入ったから、など色々頂いたりする。
場合によっては気の利く友人が抹茶と茶碗と茶筅を持参して一服点ててくれたりする。

その中でも、かなりレアなお菓子。



関係の仕事をしている友人の手土産。
一般的に販売されているものなので公表してもよかろう、こんなものが売っているなんて世の中知らないことが
たくさんある。そういえばその昔総合火薬演習に行った時、陸上自衛隊も似たようなのを売り出していた。

ちなみに、当然ながらお味はふつう。
インパクト勝負のお菓子、ですね・・・・



とある茶会

2015-08-27 07:07:07 | 茶人への道
先日訪れた茶会。




横浜のとある公園で行われたイベント、趣旨としては夏の夕暮れの虫の音を聞くとともに、和のイベントを組み合わせた会。
ステージが設えてあり、尺八や琴の演奏、その周囲に茶席が四つ設えられている。
地域住民対象の地域のイベント、ということだろう。




茶席と言っても呈茶程度なのかと思ったら、茶席サイズに緋毛氈が引いてあり、ちゃんと風炉釜セットも設えてある。
きちんとしたお点前付、大寄せ茶会となんら変わらなかった。





比較的時間が早かったので、秋の虫の音というよりも蝉しぐれまっさかりの暑い夕暮れ、知人のお点前担当の人たちも
汗だくで大変そうだった。また、お客さんは蚊との戦い、こういうことなら虫よけスプレーを持ってくるんだったなあ。

正面のステージは常にイベントが繰り広げられているため、騒々しいといえば騒々しいが、虫の音を聞きながらお茶を
頂くというのは風情がある。これもっと違う形でできないのかなあ。



の、あとはビール。
たまたま入った博多料理屋さんでビールやら明太子やら炊き餃子などたんまりいただく。


素敵な夏の夜でした。