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拾い読み★2012-090≪コラム記事≫

2012年03月30日 19時17分02秒 | マリーンズ2011~15
【プロ野球】いよいよ開幕!
ハイレベルな新人王レースを制するのは誰だ!?


 東京ドームで開催されたマリナーズとアスレチックスのメジャー開幕戦の余韻がまだ残る中、日本プロ野球も開幕を迎える。ダルビッシュ有や青木宣親など、今年も多くのスターが海を渡ったが、同時にそれは新たなスターの誕生を意味する。そこで今年の新人王の有力候補たちを紹介したい。

 今年は13人のルーキーが開幕一軍入りを果たした。なかでも注目は、早々に先発ローテーション入りを確定させたロッテの藤岡貴裕。オープン戦も3試合で13イニングを投げて2失点と抜群の安定感を見せた。西村監督は開幕3戦目の先発と同時に、「お客さんが多く入るプレッシャーの中で結果を残して大きくなってほしい」と”サンデー兆治”“サンデー晋吾”に続く、毎日曜日の起用も明言。新人王候補最右翼の左腕は1年目からチームの命運を握っている。

 同じくロッテでは、リリーフで持ち味を発揮し始めた中後悠平も楽しみな存在だ。オープン戦では2試合連続して3者三振を奪うなど、左サイドスローから投げ込む140キロ台のストレートにスライダー、シンカー、チェンジアップを織り交ぜるピッチングはプロでもまれなタイプ。かつての”JFK”、阪神のウィリアムスのように勝利の方程式の一角に収まれば、昨年最下位のロッテの戦いも安定感を増すだろう。


 セ・リーグのルーキーでは、広島の野村祐輔が若手中心の投手陣にさらなる刺激を与えている。オープン戦では3試合12イニングを投げて自責点3とゲームを作り、実戦向きの投手であることを証明した。初登板は開幕3戦目となる中日戦が濃厚だが、昨年のリーグ覇者にどんな投球を見せるのか。昨年はルーキーの福井優也が8勝を挙げたが、野村がそれ以上の活躍を見せれば、14年連続Bクラスに甘んじているチームにも上位争いの可能性が大きく広がる。

 また阪神の伊藤隼太は、オープン戦は打率.154と苦しんだが、メジャーとの練習試合2試合で3安打を放ち、上昇の兆しが見えてきた。伊藤は開幕一軍の切符をつかんだだけでなく、負傷のマートンに代わり、ライトでのスタメン出場が濃厚。阪神は野手陣にベテランが多く、和田監督も「(マートンが)いない間にチャンスをつかむ選手が出てきてほしいし、伊藤にはその筆頭になってほしい」と期待を込める。マートンが戻って来た時、指揮官を悩ませるような結果を残していられるか。

 中日ではキャンプ中から話題を集めた内野手の高橋周平が、チームとしては1988年の立浪和義以来24年ぶりに高卒での開幕一軍を果たした。オープン戦では29打数3安打、打率.103と結果を残せなかったが、他球団が早々と厳しい攻めをしてきたのは、高橋の高い能力を認めていた証拠。できることなら実戦で経験を積ませて成長させたいが、一軍でどう起用していくのか。「戦力としてはあてにしていない。でも、下より上でやる方がいい」と語る高木監督の手腕も見どころだ。

 また、新人王の資格があるのはルーキーだけではなく、入団5年目までで、投手なら通算30イニング以内、打者なら通算60打席以内の選手にも可能性がある。

 昨年、張本勲氏以来52年ぶりに高卒の外野手として開幕スタメンを果たしたオリックスの駿太。その後は大半を二軍で暮らしたが、イチローを彷彿(ほうふつ)させる強肩を含めた高い守備力は、一軍でも十分通用することを証明した。あとは、課題のバッティングでどこまでアピールできるか。高校時代に見せたシュアなバッティングができれば、いきなり新人王の本命に名乗りを上げるかもしれない。

 同じパ・リーグでは日本ハムの3年目、中村勝も注目のひとり。ポスト・ダルビッシュの呼び声が高く、140キロ中盤のストレートにカットボール、スライダーを武器とし、スローカーブも有効に織り交ぜる。1年目にはチームとしてダルビッシュ以来となる高卒新人投手初登板初先発初勝利を記録した逸材。ダルビッシュが抜けた今年、中村にかかる期待は大きい。

 一方、セ・リーグではヤクルトの2年目、山田哲人に期待がかかる。昨年は公式戦の出場はなかったが、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(中日戦)で1番ショートとして3試合を戦った。山田の持ち味はスイングスピードの速さと50メートル5秒8の足。そして何より、昨年のCSでの経験が山田の意識を変えた。「緊張感のある戦いを経験して、やっぱりプロは一軍だと思いました。今年は絶対ファームに落ちたくない。そこから先の目標は試合に出てからです」と、今年に懸ける思いを口にする。

 打者でもうひとりの注目株が、入団4年目にして初の開幕一軍をつかんだ巨人の大田泰士だ。高校通算65本塁打を放ち、将来のスラッガーとして期待されたが、これまでの3年間、一軍での本塁打はゼロ。しかし、3月20日のヤクルトとのオープン戦で一発を放つなど、プロ初本塁打の期待が高まっている。天性のスラッガーの資質は誰もが認めるところ。ひとつきっかけさえつかめば、ブレイクの予感はある。

 そして巨人には2年目の宮國椋丞もいる。杉内俊哉、ホールトンとエース級ふたりを獲得し、強力な先発ローテーションを確立した巨人だが、その中に宮國も食い込んだ。しなやかな腕の振りから回転の効いたストレートとキレのあるフォーク、スライダーを投げ込み、キャンプから首脳陣の評価を上げ続けた。シーズン前の最終登板となった3月25日のアスレチックス戦では5回1失点、9奪三振と好投。4月8日の阪神戦(甲子園)での先発が予想されている。甲子園での初登板初先発といえば、29年前に高卒2年目の槙原寛己が延長10回を投げ抜いて、完封勝利した舞台。29年前の再現なるか、注目が集まる。

 昨年以上に熾烈な戦いになりそうな新人王レース。今年はどんな若い力が躍動し、シーズンを盛り上げてくれるのか――2012年ペナントレースがいよいよ幕を開ける。

(sportiva)
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