自宅とお店を津波で浚われた方がいました。
お店を再開しようと中古のプレハブを購入して工事を依頼しようとしましたが 請け負ってくれる業者がいないのです。
宮城県は工事業者が不足していて復興が思うように進まないのです。
オイラはボランティアから帰って山形で本業の仕事をしていると ある日ボランティアの仲間から電話がかかってきて
「建築工事をやってくれる人がいなくて困っている人がいる」との内容でした。
それなら、ボランティアでお店を造ってやろう!!!と、動き出し
先ずは オーナーの方にオイラの所に来てもらって打ち合わせをして図面を作成し、
内容を確認してから、材料を手配し
オイラは本業の仕事を調整して牡鹿半島に乗り込んでボランティア達と工事を着工しました。
現場は暑さと、ハエとの葛藤でした。でも、工事は予定通りに進み地域の人達も覗いて驚いていきます。
無給でお素人のボランティアが店を造っているのですから・ ・ ・ ・ ・
マスコミも取材にきました。宮城テレビ、仙台放送、TBS なんども取材を受けました。
牡鹿は復興がマダマダ遅れています。この地域に飲食店が一軒もありません。
避難所生活をしている人は半年過った今でもレトルト食品で過ごしているのです。
そんななかで この食堂がOPENすることはとても意義があり復興に重要な意味をもつのです。
食事をし、語らいをもつ。お酒を飲んでコミュニケーションをとる。
人達が集まってチョットでも楽しい気持ちになって 少しの希望を抱いてくれるそんな場になれば
カウンター席です。 木工工事、塗装工事、クロス貼り、床材の敷き込み なんでもやりました。
やれば 出来るものです。
小上がり席です。 窓からは目の前に海が広がりくつろげるスペースです。
そして、完成した外装です。 ジャジャ~ン!!!
看板も、のれんも手造りです。のれんの文字はマジックペンで描きました。
ここまで造ってしまうと・ ・ ・ ・ ・恐るべしボランティアの底力!!!