心安らぐひと時をあなたと・・・

「美しい日本語」の歌を世界に広げよう!
日々のささやかな暮らしと、その中から生まれた歌をご紹介します。

もうひとつの「父娘」

2013-12-01 | オリジナルCD
「父娘」の録音と並行して、悲しい出来事がありました。

23日、友達のご主人がご病気で他界されたのです。
18日にお見舞いに行ったわずか5日後のことでした。
昭島での子育て時代、同じマンションで同じく3人の子どもの母として、いつも助け合ってきた仲間です。
家族ぐるみで家で飲んだり、主人同士も飲みにいったりしていました。
しばらく会っていなかったのですが、お互いの心は、ずっと会っていたかのように、近くにありました。

「またあの子育て時代に戻りたい、大変だったけど、みんなが元気だったあのころに戻りたい!!」
そう思うと、涙があふれて止まりませんでした。

録音の翌日、私は彼女の家に行きました。
録音の時に、彼女の一人娘と他界されたご主人のことを想いながら歌ったことを話し、録音したばかりのこの「父娘」を聴いてもらいました。今から17年前、初めてのCDを作った時に、友達を集めてみんなでお祝いしてくれたのも彼女だったのです。その夜、彼女からこの歌をお葬式で流したいと言われ、快諾しました。

今日の告別式の前後で、この歌がずっと流れていました。
祭壇にはたくさんの花が飾られていて、他界されたご主人のお人柄が忍ばれました。
葬儀の最中、ご主人の笑顔の写真が、何度も光ったのです。
きっとご家族や参列者の方の、みんなの感謝の気持ちが、ご主人に届いたのだと思いました。

私は確信していることがあります。
別れは悲しく辛いものですが、死そのものは神聖なものであるということです。
誰もが必ず通る道であるということです。
しかし、54歳では早すぎました。無念で胸が張り裂けそうになります。
ご冥福を心からお祈りしています。



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