天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

【視聴メモ】『宿命剣鬼走り』

2009年10月03日 | 時代劇(テレビ・映画)
時専chで放送された『宿命剣鬼走り』を見た。

出演:萬屋錦之介、木村 理恵、音無美紀子、
大木実、佐藤仁哉、真行寺君枝、柳川慶子

すごいぞ錦ちゃん”鬼走り”

元大目付の小関十太夫(萬屋錦之介)と元勘定奉行の伊部帯刀(大木実)、
彼らの若き日からの争いが両家の子供たちを巻き込み、
そして二人は果し合いをすることに。

視聴後、すぐに原作(藤沢周平)を読んだが、もう錦ちゃんは十太夫そのもの。
長男が帯刀の息子と卑怯な果し合いで命を落としても、
娘のが帯刀の配下のものに成敗されても
家のためとじっと耐えていたが、次男が帯刀の息子を切り、切腹したことで
なにもかも吹っ切れ、帯刀と果し合いに向かうときの表情がなんともよかった。

あとは、かつて帯刀と三角関係にあった香信尼(音無美紀子)に
果し合いの前に会いに行き、彼女から「抱いてくれ」という意味の
言葉を言われたとき、彼女の手を握り
「わしはよい。こうしてそなたとこう会えただけで十分じゃ。」(←アイマイ)
という時の、(やっと彼女から言ってくれた、抱きたい、いやできない)
そんな感じの少し笑みを浮かべた表情がとても良かった。


そして、最後の果し合い。

「鬼走りを使うか、十太夫。」

「むろんだ。」

さぞかし”鬼走り”なんだから、
剣先がものすごく早く見えないくらいに”走る”剣法で
錦ちゃんの重厚な殺陣が見れるのかと思ってたら…。

刀を抜いた十太夫、刀を右肩にかついだようにして…


スタスタスタスタスタッ…

スタスタスタスタスタッ…

スタスタスタスタスタッ…

スタスタスタスタスタッ…


刀をかついだまま、右に左にひたすら走る(-_-;)

しかも真剣な表情で(←アタリマエ)


スタスタスタスタスタッ…

スタスタスタスタスタッ…


そして、帯刀の目の前から一瞬消えたかと思うと

前から飛びかかる十太夫

帯刀も応戦

二人とも倒れた


動かないのは帯刀。



後で小説で読むと、
「地面に稲妻のような線を描きながら、飛ぶように速く走る」のような
ものすごい剣法に書かれていたけれど、
映像になると、違う意味ですごかったなあ…(^_^;)

帯刀を討ち果たした十太夫のその後については
テレビと小説とは違っていたが、
藤沢ファン、時代劇ファンは必見の作品。
やっぱり錦ちゃんはスバラシイです

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
鬼の走り? (さくら)
2009-10-05 15:02:37
鬼走りってなんぞや?と思い読ませて
頂いてやっと分かった気がします。

萬屋さんの若いころの映画を見たこと
ありますけどかっこいいですよね~
初めて見てびっくりした記憶があります♪
返信する
さくらさん、コメントありがとうございます (むく)
2009-10-06 00:00:50
お読みいただきありがとうございます!

もしかして、鬼のお面をかぶって走ってるとか思われましたか?
私は最初、こう思ってしまいました(^_^;)

返信する
鬼のような (さくら)
2009-10-09 15:07:33
久々にまたやってきましたぁーーー

鬼走りは鬼のような形相で
走るもしくは鬼みたいに走る(って
どんな?と言われても想像つかないですが
(;一_一))と思ってました。

なんのオチもなくてすみません(-"-)
返信する
鬼走り (むく)
2009-10-10 18:27:06
確かに、鬼のような険しい表情で走られてはいましたが…
それがなんとも、かんとも※☆◎$△…

またいらしてくださいね~(^_-)-☆
返信する

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