海で死にそうな目に遭いました。結論から言うと、ボードを身代りにして、ちょっとの打撲と擦り傷ですんでいます。
ブログで晒すのはとても恥ずかしいのですが、いつか誰かの参考になればと書いてみる次第です。
そのポイントに関しては最近、近くのショップのブログでもテトラに吸い込まれてケガをした方がいるとの注意喚起がありました。実際、最初からテトラ方向の嫌な流れは感じていて、極力近寄らないようにしていました。しかしセット頭オーバーで、久しぶりのサイズにもかかわらず、RAGE BTM5'7''で今までにないフィーリングで乗れたので、ラスト1本を粘ってしまいました。台風の動きのせいか、徐々にサイドの風が強くなり、最後にアウトからのどセットを喰らってしまい、上がってきたときにはテトラ側に流されていました。強い流れとスープに捕まり、どんどんテトラに寄せられていきました。テトラには波が当たって砕けており、恐怖を感じました。パドルで抜けようとするのですが、ほとんど前に進まず、抜けられるか、体力がなくなるかの判断がつきませんでした。大学時代のダイビングのトレーニングの経験から、体一つならば連続した波でもドルフィンスルーよりはかなり楽にくぐれるということ、体力を温存してテトラに登るまたは、横に動くタイミングを計れるという期待があったので、テトラ手前で、リーシュコードを外しました。あっという間に板はテトラに吸い込まれたのですが、僕自身はスープを潜りつつ、タイミングを計ってテトラ帯に近づきました。干潮に近づいていたので、幸運にも足が付き、比較的簡単にテトラに登り難を逃れることができました。テトラの隙間から岸に打ち上げられた板はボロボロの状態でした。
流された場合には、決して浮力体=ボードを離してはいけないと思うのですが、状況によってはボードを離すという選択枝もあるかと思います。
今回、大切なボードをこのような判断ミスで失ってしまったのは、サーファーとしては失格だと思うのですが、命を落とすことがなかった一つの判断例として覚えておいていただけたらと思います。
今日は、他にも1名同じように流されていた方がいましたが、別の方法で上がっていました。ローカルの方に聞くと、年に何度かは同じようなことがあるそうです。南西ウネリの時と決まっているようで、波の大きいときは十分に注意するとのこと。メジャーポイントでも、波の大きいときは入らないか、入れると思ってもローカルの方に聞いてみることが大事だということも思い知りました。
海に行く回数は少ないもののトレーニングだけはしていた、16年近く海で遊んでいるので、海の状況は見えているつもりだという過信が、今回の
ヒヤリハット事例の原因だと考えています。
今回の経験が、いつか誰かの役に立ちますように…
入る直前の波です。画面右にテトラ帯が投入されています。最初はこの程度の波でしたが…