トーキング・マイノリティ

読書、歴史、映画の話を主に書き綴る電子随想

荒らしと成りすまし その二

2022-08-05 22:00:54 | マスコミ、ネット

その一の続き
 今回記事にするに当たり、Yahoo!知恵袋の二つの質問記事は大いに参考になった。「ひろゆき氏が完全に論破された?」(2021/7/24)で質問者1250056326さんは、「なんでF爺氏がひろゆき氏をフルボッコしたような認識が広がっているのか理解できない」と述べている。
 さらに「F爺氏の反応は幼稚さと傲慢さが感じられ結構叩かれてもおかしくないレベルだと思うのですが、こんな意見を持っている私をどう思いますか?」とまで言っている。以下はそれに対する1050038180さんの回答の全文を紹介したい。

あなたの意見はおおむね客観的で正しいものです。

小島剛一氏は言語学者としては2010年頃までに一線を退いたとみられています。現役の研究者として認められていません。現に小島氏はフランス語のスラングや流行語についてはほとんど研究した形跡がなく、長年使ってきた仏仏辞書とネット上で検索して知り得た情報をもとにブログ記事を書いています。「バズる」さえ知らなかったのですから、ネットスラングなどはまったく無知の人で、そもそもひろゆきと対戦すること自体に無理があります。

小島氏は単語の意味や文法などが専門で正確さに力点を置いてフランス語を学んできたために、翻訳の柔軟さに欠けるきらいがあります。

2011年『社会言語学』という専門誌に書いた寄稿文があまりに手前味噌だったため、日本国内の言語学研究者の間では相手にされなくなりました。2013年にブログを始めてから意見の異なる相手に対する罵詈雑言が目立ちはじめ、言語学研究者は意図的に小島氏を避けるようになりました。
近年は誹謗中傷記事も散見されるようになり、何人もの識者が注意をしてきました。しかし、そのたび小島氏はその識者を別人のネット・ゴキブリであるとみなし、誰の注意も聞き入れない状態になっています。

1990年ごろに出版した『トルコのもう一つの顔』が名著として知られ、今またひろゆきさんとのやりとりのよって注目を集めるようになりましたが、これは小島氏が30-40代でまだ言語学に真剣に取り組んでいたころのエッセ―です。最初の原稿はあまりにも棘が多かったことから書き直しを編集者から指示され、書き直したことで良い結果を生みました。
しかし小島氏当人は不満に思っていたらしく、その後2度も出版社を変えて続編・補遺を上梓しました。これは出版界においては「掟破り」に近い行為とされています。

さて、ひろゆき氏は論破されたのかですが、されたされていない以前の問題です。そもそもまともな論議は行われていないとみるべきでしょう。
ひろゆき氏の問いかけに小島氏が答えずに罵詈雑言を並べたために、アンチひろゆきと言われる人たちが「論破された」と早合点したのです。
ひろゆき氏の物言いにも反省すべき点はいくらかありますが、罵詈雑言を並べた小島氏はputainなど現代の生きたフランス語を十分に知らなかったことを露呈してしまっています。

小島氏については、同じくストラスブール大学で文学博士取得した鈴木隆美氏がTwitterで上記に近い見方を示しているので参考になると思われます。
 
 ID非公開さんの「小島剛一氏とは実際はどのような人物なのでしょうか」(2021/7/28)の質問でもF爺の姿勢を疑問視、「有識者と思えない、差別発言と変わらないほど汚い言葉で罵ったり、言語学研究者と言いながら、「バズる」やネットスラングも知らないし、言語学に関する本もしばらく出版されていないことから、「もしかして自分は、在仏53年の言語学研究者という権威に気圧されてすごい人だと思いこんでしまったのでは?」と思い始めてしまいました…」といった個所がある。

 ID非公開さんにはまたも1050038180さんが丁重に回答している。たぶんF爺は質問者1250056326さんとID非公開さん、回答者1050038180さんを同一人物の自作自演と決めつけるだろうし、今までのパターンから標本M(F爺は私をこう呼ぶ)の犯行と言いだすかもしれない。
 いずれにせよ、2021/7/31付の1050038180さんの回答は興味深く、長文なので2度に分けて全文転載したい。

小島剛一氏が言語学者としてがんばっていらっしゃったのは1990年代までで、主な研究テーマはトルコの少数民族の言語でした。世界の言語は約7000あります。少数民族の言語を地道に調査する学者は多数いますので、小島氏の調査研究活動はそれほど特別なものではありません。三省堂言語学大事典の執筆を学会内のステータスとしてみる人がいますが、他に書く人がいなかったから小島氏がごくわずかな部分の記述を担当したにすぎません。
2000年以降、いくつか著書がありますが、エッセーというレベルのものです。2012年に学術書として『再構築した日本語文法』を出されましたが、国内の言語学者はほとんど反応を示していません。少しでも異議を唱えようものなら即座に罵詈雑言が返ってくるため黙っているしかないのが実情です。

ひつじ書房が2015年に寄付を募ってラズ語辞書をつくる構想を具体化させましたが、小島氏の自己主張が強すぎて頓挫しています。2013年にFCブログを立ち上げて以降、研究といえる活動はほとんどなく、ほぼ毎日ブログ記事を更新していらっしゃいます。合唱団の指揮者をつとめ、作詞作曲もされています。
しかし小島氏が自身の作曲作品を日本向けに公表されたことはありません。日本国内の専門家に評価されたこともなく、創作力は未知数です。
その三に続く

よろしかったら、クリックお願いします
   にほんブログ村 歴史ブログへ



最新の画像もっと見る