むっちゃの部屋

日々感じたことを書いていきます。とりとめのない話ですが、暇な方はちょっと立ち止まって読んでみてください。

考える

2010年03月04日 23時57分33秒 | Weblog
 昨日からずっと考えています。何を伝えたかったのかなって?授業をやる前にも考えていたんですが、あのような結果になりました。で、さらに考えるようになった。
 授業をやる前は、50分をどう組み立てるか、何をどうわかりやすく言うか、なんてことを考えてました。でも、今はすでに授業は終わっているわけで、そんなこと考えてもしょうがない。そこで、今、考えてるのは命についてです。
 命がテーマの授業でしたからね。地球上には命があふれています。さまざまな命。その命たちは、自分の命を維持するために他の命をいただきます。まあ、微生物のような分解者や植物と言った生産者は他の命を直接いただくことはありませんが。それ以降の消費者と呼ばれるものたちは、全て他の命をいただく。食べたり、食べられたり。それが食物連鎖であったり、生態系の仕組みなんですよね。
 各生態系には頂点がいます。海だったらサメだったり、池や沼ではナマズ、森だったらクマなどなど。でも、ただ食べる食べられるをやってるだけじゃなくて、食べられないで一生を終えるものもいます。その命たちは、自らの体を大地に捧げるのです。死肉を食べる動物もいます。そして、最終的には微生物が分解していってくれる。そこで発生した栄養を植物が利用して成長して。植物も同じ。命が尽き、枯れ果てたら、大地の栄養となっていくのです。大地に捧げるのは、命だけでなくフンなどもそう。ものすごい栄養なんです。
 各生態系では、その中でバランスをとりながら維持していってる。せっかくバランスがとれてるのに、外来生物なんかを入れたら、たちまち崩れちゃう。それによって、あるものは絶滅の危機に瀕したり。だからやっちゃダメなんです。
 各生態系においては、多くの生物は自分が何を食べ、何に食べられるか決まってる。生物は自分が食べるものがいる生態系に住み着くようになるんです。そして、それを食べるものが、またそこに住み着くようになり。そこはバランスがとれてる。上に行けば行くほど、数は少なくなる。クマがたくさんいたって、彼らが生きて行くに十分な食料がなければ、死んでしまうのだから。
 人間はそんな生態系のどこにも所属していない。誰にも食べられない。では、頂点なのか?そうでもない。各生態系においては、頂点も死んだら大地の栄養となる。でも、人間は死んでも大地の栄養とならない。ただ食べるだけ。しかも、始末が悪いのは、何でも食べると言うこと。クマやサメ、ナマズのような頂点も食べるし、彼らがエサとするものも食べる。そこからずっとずっと下の生物も食べるし、生産者と呼ばれる植物も食べたり、切り倒して利用したり。
 人間は数を考えて食べたりしない。おいしいものを食べる。クジラだったりマグロだったり。肉などは家畜によって生産されるので、数の調整ができるが、野生のものから獲得する場合は数を考えないと、絶滅の危機に陥ってしまう。また、食べなくても、利用も同じ。オオカミが驚異で殺し続けたら、絶滅してしまった。トキを絶滅させてしまったのも人間。
 人間は、他の生物の命のことを食糧やモノとして扱ってしまっている。そこが問題なのだと思う。これだけ優秀な頭脳を持っているのなら、これだけ支配的な立場に立っているのなら、もっと全体を考えて行動すべきなのに。と言いつつも、自分も人間の一員であり、何でも食べ、何でも利用している。同じ穴のムジナ。でも、考え、反省し、少しづつでも生活を変えることが大切なんじゃないかなって思います。
 今、こんな仕事やってるのも、そういう視点から始まったのだと思う。ニワトリをモノではなく、命として扱う。その命を尊重する。たとえ、最終的に処分するにしても、生きてる間は同じ命。水族館の水槽にはいろんな生物がいる。食べる食べられるの関係にあるもの同士も一緒にいる。ただ、おなかがすいていなければ、彼らは食べ物として認識しないで、同じ命として認識しているのだと思う。お互いを尊重して。
 授業でも言いましたが、エコってエコロジーのこと。エコロジーって生態学のこと。生態学って生態系のことを考える学問。エコなことって、生態系のことを考えた行動のこと。環境を考えるって、命を考えること。まあ、省エネルギーも命につながってはいるんですが。
 今回、授業をするために考え、授業が終わってから考え、自分の中でも新たな発見がたくさんありました。いわゆる、「はっ」とさせられることが。これを機に、もっともっと考えたいなって思いました。そして、その考えが反映される生活、考えをみんなに伝えてみる生活。そんな風にやっていけたらなって思いました。そして、もちろん、いろんな人の意見も聞かなきゃね。そこでさらに考えて、何かができるのが人間です。何かやらなきゃ。