ロシアのウクライナ侵略を受けて招集された連合国(国連)安全保障理事会のロシア非難決議は当然ながらロシアの拒否権行使で否決された。しかしここで注目すべきは非常任理事国のインドが賛成せず棄権にまわったことだ(支那とアラブ首長国連邦も棄権)。インドはロシアのウクライナ侵略を見て見ぬふりするというのか。
その後常任理事国の拒否権が存在しない総会でのロシア非難決議でもインドは棄権したのだった。このことを軽視すべきではない。
セルビアはコソボ紛争で「世界の敵」扱いされ、NATOに空爆され、コソボまで失ったのに総会のロシア非難決議には賛成しているのだ。フランスのマクロンがこれを評価していたが、全くその通りなのだ。セルビアの賛成は評価されるべきで、ロシアのウクライナ侵略を見逃してコソボ紛争の「意趣返し」をするつもりもないと態度で示したのだ。そうはいっても私はセルビアはコソボに侵攻して「奪還」するつもり満々だと考えているが。
セルビアのコソボ侵攻は時間の問題だ - 面白く、そして下らない
もう侵略が当たり前だった時代ではないのだ。無法な戦争は侵略戦争は許してはならないし、非難されなければならない。しかしインドはロシアとの友好を優先してその道理に背を向けたのだ。確かに国際社会で道義は偽装に過ぎないが、建前だとして最低限守る線がある。インドはそれを守らなかったのだ。
国家は国益で行動する。当然のことだ。だがインドの国益と正義と論理がロシアのウクナイナ侵略を見逃すものというのであれば日本をはじめとする民主主義国家とは相容れない。インドを「世界最大の民主主義国家」などと持ち上げるのは止める必要があろう。
インドは連合国総会で北朝鮮に対する非難決議さえ「棄権」している。日本が最も重視する拉致問題に背を向けるのがインドの国益と正義と論理なのだ。日本はインドに莫大な援助と投資をしてきたが、それは日本の国益には繋がっていないようだ。インド優遇を見直すほかあるまい。
巨大化する支那への牽制としてインドという存在が注目されるようになったのだが、支那包囲網にもインドはあまり乗り気には見えない。インドの第一仮想敵国は支那のはずなのにだ(パキスタンは第二の仮想敵国だろう)。
我々はインドに幻想を見ていた。あるいはインドは「世界最大の民主主義国家」かもしれないが、先進民主主義国家の正義や論理とは違う考えなのだ。もちろん日本も欧米とはいくらか違うが、ロシアのウクライナ侵略を許さない立場では一致している。インドとはそれさえ一致できないのだ。
インドは「世界最大の民主主義国家」などではなくカーストに縛られた野蛮な宗教国家なのではあるまいか。
これからインドが台頭してくるのは間違いない。忘れがちだが、インドは核保有國でもある。無視はできない。しかし先進民主主義国家とは正義と論理が違う異質な國と認識すべきではないか。
インドの虚像を見て幻想視するのではなく、実像を見てビジネスライクな付き合いに変えるべきだ。ODAもこれ以上は止めるべきだ。投資も政府が後押しすべきではない。私はインドがロシアのウクライナ侵略を非難する國であっても海外援助と海外投資には反対ではあるが。
海外への援助、投資を止めて豊かになろう - 面白く、そして下らない
海外投資では豊かになれない - 面白く、そして下らない
インドへの幻想を捨てよう。支那に幻想を持ち経済が成長すれば民主化するなどと誤った考えで犯した外交上の過ちを繰り返してはならない。
最後に有料記事で全文は読めないが、連合国総会でインドがロシア非難決議に「棄権」したことに注目した産経新聞記事を無料部分を引用して終わる。
誤字修正。
その後常任理事国の拒否権が存在しない総会でのロシア非難決議でもインドは棄権したのだった。このことを軽視すべきではない。
セルビアはコソボ紛争で「世界の敵」扱いされ、NATOに空爆され、コソボまで失ったのに総会のロシア非難決議には賛成しているのだ。フランスのマクロンがこれを評価していたが、全くその通りなのだ。セルビアの賛成は評価されるべきで、ロシアのウクライナ侵略を見逃してコソボ紛争の「意趣返し」をするつもりもないと態度で示したのだ。そうはいっても私はセルビアはコソボに侵攻して「奪還」するつもり満々だと考えているが。
セルビアのコソボ侵攻は時間の問題だ - 面白く、そして下らない
もう侵略が当たり前だった時代ではないのだ。無法な戦争は侵略戦争は許してはならないし、非難されなければならない。しかしインドはロシアとの友好を優先してその道理に背を向けたのだ。確かに国際社会で道義は偽装に過ぎないが、建前だとして最低限守る線がある。インドはそれを守らなかったのだ。
国家は国益で行動する。当然のことだ。だがインドの国益と正義と論理がロシアのウクナイナ侵略を見逃すものというのであれば日本をはじめとする民主主義国家とは相容れない。インドを「世界最大の民主主義国家」などと持ち上げるのは止める必要があろう。
インドは連合国総会で北朝鮮に対する非難決議さえ「棄権」している。日本が最も重視する拉致問題に背を向けるのがインドの国益と正義と論理なのだ。日本はインドに莫大な援助と投資をしてきたが、それは日本の国益には繋がっていないようだ。インド優遇を見直すほかあるまい。
巨大化する支那への牽制としてインドという存在が注目されるようになったのだが、支那包囲網にもインドはあまり乗り気には見えない。インドの第一仮想敵国は支那のはずなのにだ(パキスタンは第二の仮想敵国だろう)。
我々はインドに幻想を見ていた。あるいはインドは「世界最大の民主主義国家」かもしれないが、先進民主主義国家の正義や論理とは違う考えなのだ。もちろん日本も欧米とはいくらか違うが、ロシアのウクライナ侵略を許さない立場では一致している。インドとはそれさえ一致できないのだ。
インドは「世界最大の民主主義国家」などではなくカーストに縛られた野蛮な宗教国家なのではあるまいか。
これからインドが台頭してくるのは間違いない。忘れがちだが、インドは核保有國でもある。無視はできない。しかし先進民主主義国家とは正義と論理が違う異質な國と認識すべきではないか。
インドの虚像を見て幻想視するのではなく、実像を見てビジネスライクな付き合いに変えるべきだ。ODAもこれ以上は止めるべきだ。投資も政府が後押しすべきではない。私はインドがロシアのウクライナ侵略を非難する國であっても海外援助と海外投資には反対ではあるが。
海外への援助、投資を止めて豊かになろう - 面白く、そして下らない
海外投資では豊かになれない - 面白く、そして下らない
インドへの幻想を捨てよう。支那に幻想を持ち経済が成長すれば民主化するなどと誤った考えで犯した外交上の過ちを繰り返してはならない。
最後に有料記事で全文は読めないが、連合国総会でインドがロシア非難決議に「棄権」したことに注目した産経新聞記事を無料部分を引用して終わる。
~~引用ここから~~
【西論プラス】ウクライナ侵攻を非難しないインド 「非同盟」思考から脱却を 大阪編集長・岩田智雄
ウクライナに侵攻したロシアへの非難決議案が今月、国連総会の緊急特別会合で、圧倒的多数の賛成で採択された。当然の結果といえるが、世界に衝撃を与...
産経ニュース
ウクライナに侵攻したロシアへの非難決議案が今月、国連総会の緊急特別会合で、圧倒的多数の賛成で採択された。当然の結果といえるが、世界に衝撃を与えたのは、日米豪とともにクアッドを構成する民主主義大国インドの「棄権」という離反行為だった。
ロシアへの非難決議案の是非が最初に問われたのは、これより先の先月25日に行われた国連安全保障理事会での採決だ。常任理事国ロシアの拒否権行使で不採択になったのは予想されたことだが、ここでまず、非常任理事国のインドが中国などと共に棄権した。
すると安保理は2日後、米国などの求めを受け国連総会に決議の審議を要請することを決めた。議事手続きをめぐる投票では常任理事国は拒否権を使えない。賛成多数で決まったが、ここでもインドは棄権した。
(以下有料)
~~引用ここまで~~
誤字修正。
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