面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

金がないのが日本の悲劇

2021-01-22 21:22:04 | 日本人への呼びかけ
人生の悲劇は二つしかない。一つは、金の無い悲劇。そして、もう一つは、金のある悲劇。世の中は金だ。金が悲劇を生む。(NHKドラマ『ハゲタカ』)

現在の日本は行き詰まっている。ほとんどの国民はそう考えていよう。だが驚くべきことに自民党の政治家は自分達の政治を上手くやっているものと考えているそうなのだ。日本中から上がる悲鳴が聞こえないのだろうか。支持率が下落しても新型コロナウイルスのせいだと考えて危機感もないのかもしれない。自民党と国民の解離は深刻だ。

現在の日本の抱えている問題は金がないことだ。各省庁、企業、団体、国民に至るまで金がないことで苦しんでいる。新型コロナウイルスの問題や自殺者が増えているなど金とは直接関係ない問題もあるが、病院に金があれば新型コロナウイルスに罹った多くの患者を受け入れることができる。金があれば保健所を行革で減らすことはなかった。

金さえあれば現在の日本が抱えている問題の半分以上は解決できよう。その金がない問題の対応策はひとつしかない。国債を大量に発行して歳出を増やすことだ。それしかない。消費税減税でも良いが、それをやるにしても国債発行は必要だ。

しかし麻生太郎財相の認識はこれなのだ。

~~引用ここから~~

「後世の借金増やすのか」 麻生財務相、10万円再支給重ねて否定 

麻生太郎財務相は22日の記者会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に実施した国民一律に現金10万円を配った「特別定額給付金」の再支給を求める声につ...

産経ニュース

 


 麻生太郎財務相は22日の記者会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に実施した国民一律に現金10万円を配った「特別定額給付金」の再支給を求める声について「(定額給付金は)政府の借金(国債)でやっている。後世の借金をさらに増やすのか」と再支給を重ねて否定した。

 麻生氏は税金で定額給付金の支給を行っているという発想は「間違っている」と強調した。

 政府は新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、11都府県に宣言を再発令した今回は、営業時間の短縮要請に応じた飲食店向けの1日最大6万円の協力金や、その取引先への一時金などで対応する方針。与野党の一部やインターネット上で求める声が強まっている定額給付金の再支給には否定的な見解を示している。
~~引用ここまで~~


完全に間違っているのだが、政治家も財務官僚も間違いを認めない。真性の莫迦なのか、責任を追及されるのが怖いからかはわからないのだが。

国債を発行しても「財政破綻」や「ハイパーインフレ」はあり得ない話だと国民も薄々感づいていると鈍い政治家や財務官僚も気づいてきたようだ。

だから「後世に借金を増やすのか」「子孫に借金を残すな」といった言葉に変えてきた。だが国債が積み上がっても増税で国債を返済することはあり得ないのだ。今まで1円でも債務残高は減っただろうか。明治維新から数えても戦後独立してから数えても良いが、政府は国債を1円も返済してはいない。国債が償還する度に新しく国債を発行して借り換えを繰り返してきたのだ。だから債務が積み上がっても何の問題もない。

ジンバブエやギリシャのようになりかねないと無知から言うものがいるが、ジンバブエは供給力不足からハイパーインフレが起こったのであり、デフレの日本にはあり得ない。ギリシャはユーロ加盟国だから自国通貨を発行していない。だから債務不履行に追い込まれたので自国通貨「円」を発行している日本にはあり得ない。

若手のキャリア官僚は日付が変わるまで働いている。それで精神を病んだり、早期退職する官僚は少なくない。それにはキャリア官僚の採用を増やすか、仕事量を減らすしかない。国会答弁に関する仕事など無駄な仕事も多そうなのだが一朝一夕には変えられまい。国家公務員を増やして一人当たりの仕事量を減らすしかない。就職氷河期世代や非正規雇用に甘んじている人を採用すれば彼らの救済になる。いくつかの自治体は就職氷河期世代を対象に中途採用を行っている。

だが自治体の地方公務員は非正規職員ばかりだ。彼らに安定した職と給与を提供するにも必要なものは金だ。地方交付税交付金を増やすしかない。そうして正規雇用の公務員を増やせば彼らは結婚と出産もして少子化対策にもなる。

新型コロナウイルスで企業が早期退職者を募っているのも金がないからだ。首を切られて経済的に困窮している人達もいる。彼らを救うために必要なものはやはり金なのだ。生活保護でも良いのだが、生活保護にはすがりたくないという人は少なくない。定額給付金で生活困窮者を救済しても良い。生活困窮者は配った金を生きていくために使わざるを得ない。小売業が主だろうが、彼らが消費することで企業も潤うのだ。生活保護者を蔑むものではない。

科学技術の発展にも金が必要だ。米国が科学技術先進国なのは研究に莫大な予算を投じているからだ。日本には資源がない。人材と技術で世界に互していくいかないのだ。科学技術費を減らしているから日本の技術は停滞している。10年後が怖い。これも国債を発行して金を投じるしかないのだ。

金、金、金だ。嫌な奴扱いされるかもしれないが、私個人が金を寄越せと言っているわけではない。日本という國が金を必要としているのだ。それには政府が緊縮財政から積極財政に転換して国債を大量に発行して歳出を増やすしかないのである。

一人でも多くの国民がそれを認識すれば政治は変わる。日本が変わる。そのためにはネットでも現実でもこの話を広げて欲しいし、政治家に意見して欲しい。国債発行が必要という話を広げるためにブログランキングのボタンを押してくれれば幸いだ。

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