わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

どんな家を建てるか考え始めた

2015-01-19 19:42:42 | 依頼先決定まで
 土地探しと並行して、どんな家を建てるのか考え始めました。どのくらいの予算で、どのくらいの大きさ、どんな家が建てられるのか、全く分かっていませんでしたので、とにかく近くでやっている見学会などに足を運んでみよう、と考えました。
 予算が少ないはずだ、ということは分かっていたので、はじめから「ローコスト」住宅を見てみようと思っていました。インターネットで検索をかけると、なんと住んでいるアパートのすぐ近くでローコスト住宅の見学会をやっているではないですか。ちょっと気軽に、ひやかしのつもりで、二人で出かけてみました。
 それが、思いのほか良かったのです。約二年前のこと、まったく勝手わからず初めて見に行ったモデルハウスに「いいじゃん、これ」と思ってしまったのです。大きな家でも、高級なものが使われているのでもないのですが、暖かくオーガニックな印象にまとめられた木を基調とした内外装、ガルバリウム鋼板のすっきりした片流れ屋根と外壁のデザインセンスに、いわゆる「住宅展示場」にない「ローコスト」ならではの工夫と挑戦を感じました。それはちょっと言い過ぎかもしれませんが、断熱性能なども数値上は十分なようだし、必要にして十分なものがそろっているし、ピアノも二階(ロフト階)のフリースペースにちょうどよくおさまりそうで、丁度いいな、と思えたのです。


(確かこんな家)



 私たちは最後まで、大手ハウスメーカーがやっている、見せるためだけに作られたいわゆる「住宅展示場」には一度も行きませんでした。ですから、今のHMの家づくりがどんなものなのか、今でも全く知りません。きっと高性能で、うっとりするようなインテリアの、きれいな家が沢山あるだろうと思います。しかし、とにかくなんだか興味がわかなかった。ちょっと変わってるんですかね。

 かくして、探していた土地にこの家を建てることをイメージして、あらゆる想像を膨らませていったのですが…。いやはや、これのどこがどうなって、現在の計画になっていったのやら。

はじめの土地候補

2015-01-13 22:33:45 | 土地まで
土地の探し方というものに不勉強でしたので、とにかくインターネットに公開されているものを中心にめぼしいところを見つけ、不動産業者から資料を取り寄せ、実際に見に行くとことを繰り返していました。その中で、だんだんと相場感がつかめてきましたが、少ない予算のなかではそうそういい場所が見つかるはずもないことも分かるようになってきていました。
 ある休日、一日で何か所かまわった末、今日見た中でどこが一番気に入ったか、妻(当時はまだ妻ではありませんでしたが)と話した時、意見の一致する土地に出会いました。
 旧北国街道という古い街並みから山の方へ一本入った奥まったところにある高台の土地でした。区画整理されていない旧街道は道が狭く、自動車のすれ違いも難しいところでしたが、その土地は140坪と広さも十分、後ろはすぐ里山といった風情でそれほど鬱蒼としておらず、明るさもありました。古屋が建っており、いかにも荒れていましたが更地にしたら見晴らしもよく、案外気持ちの良い場所ではないかと思えました。

    

 予算が十分になければ、100%満足できる土地はありません。限られた中では、多少不満があっても、何を犠牲にして何を大切にするか、優先順位の問題になります。私たちは、土地探しについては、あまり優等生とは言えないと思います。私たちが大切にしたのは、その土地の「印象」だったのです。そこに立ってみて、風や光を感じてみて、良い感じがするかどうか、嫌な感じがしないかどうか。これが一番だったと思います。
 かくして、私たちはこの土地を第一候補に、いろいろと想像をふくらませていくことになるのですが…。