雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

「サザンオールスターズライブ」:現代最高の吟遊詩人の歌に酔いしれた夜

2005年12月03日 | それでもナントカ生きてます(日記)
桑田佳祐は、現代日本の最高峰の詩人だと再認識してきた。

サザンオールスターズ久しぶりのコンサートツアー、
「みんなが好きです!」の東京ドーム公演に行ってまいりました。

ドームライブは夏終わりのB’z以来。
ドームライブは音は最悪なのだけど、場所の大きさ故に色んな演出効果が
発揮される場なので、「イベント会場」としては毎回楽しみだったりします。
今回もよくもまぁこんなセット考えるなぁと感心しきり。
映像もふんだんに使われ、印象に残るシーンが多々ありました。

合計で2時間45分ぐらい?
相変わらず長丁場で凄い濃密なライブでした。
大好きだったのになぜかライブで全然やらなかった有名曲も、
今回予想もしなかった前フリから始まったりして、
かなりツボな構成で狂喜乱舞。

今回の最大の特徴が、新作「キラーストリート」からの曲限定だったのだけど、
モニターに「歌詞」がのっかったこと。
コレは実にサザンらしい配慮だと思う。
昔の曲しか知らないオールドファンや初めてサザンを見に来る人、
サザンファンにつれてこられたサザン素人にとって、
歌詞が見えるというのはかなり大きな要素になると思う。

そしてそれは、もう一つ別の大きな要素を生み出していた。
それは、「日本で現在最高の詩人としての桑田佳祐を再認識する」ということ。

デビュー曲「勝手にシンドバット」が「日本語ロックの重大な転換点」として
高く評価され、以来第一線を27年も維持し続けているわけだが、
その大きな理由の一つとして、やはり「ワンアンドオンリーな詞の構成」が
あげられる。
そして、それは「キラーストリート」でも存分に発揮されていて。

何より、地球レベルのマキシマムから、
個人的な恋の悩みや、傍若無人な人への怒りというミニマムまで、
さらに難解な抽象詩からストレートな愛の歌、
そしてそのままずばりなエロネタまでを、
普通に1枚のアルバムの中に詰められるアーティストなんて、
しかもそれが全て見事なまでの譜割りと音階で彩られ、
そしてそれが普通に相当量の人間に受け入れられるアーティストなんて、
サザンオールスターズしか(たぶん)ありえないわけで。


そんな「桑田佳祐の歌詞の凄さ」を、歌詞テロップによって再認識させられた、
そういう意味でも十二分に有意義なライブでした。

新旧入り乱れてのスーパーライブ。
27年の重みを感じさせつつ、それすらも軽く流してしまうような、
あっけらかんとした印象まで持たせる多彩さ。
ライブの全てが詰まってるような、そんな感じというのは、ちょっと言い過ぎ?
そんなことないよね。

そういえば新作アルバムにあわせてのライブも7年ぶり、なんだよね。
全然そんな気がしなかったけど。
まだまだ「キラーストリート」収録曲でやってないのもおおいし。
(結構意外な曲がやってなかったり、逆にこの曲やるんだ!ってのもあった)

サザンオールスターズ、まだまだ侮れません。
というか、どこまでおくが深いんだこのバンドは。


大晦日ライブ、見たいけど、無理だろうなぁ。
GYAOで配信されるからそれを楽しみに待つかなぁ…。

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