朝、エンリコを起こして、ランバダを聞きながら軽い朝食をとり、いつものように学校へ早足で歩いていく。
日をおうごとに、だんだんと寒くなってくる。
そんな、11月のある日、キヨシはエンリコと少し語った。
『どんな目的でドイツに来たのか、ハイデルベルクは好きか? 』
『クリスティーナってかわいいな!』とか・・・
そのうち、家族の話になった。 キヨシは正直に語りはじめる。
両親とは喧嘩をして出てきたこと、母親は泣き、オヤジは怒り・・・
19歳の息子の無謀な行動に対して理解をしてくれなかったこと、日本での学校の「休学」のこと、教育委員会まで話があがり、休学がなかなか許可されなかったこと・・・
とにかく、両親はキヨシの考えに「頭ごなしに反対」しているので、日本を出発してから電話すらかけていない。
エンリコは毎日のように実家に電話していた。
ひととおりキヨシの事情を理解したエンリコは、こう助言した。
『今、キヨシがここにいるのは現実だ。そしてキヨシは学んでいる、キヨシはここへ来てよかったんだろ?それを伝えれば、両親は理解を示すはずだ。一度連絡してみてはどうだ。せめて、元気な声くらい聞かせてあげるのが家族だろ』
そううながされ、実家に電話することにした。
オヤジが、明るい声で、電話に出る。嬉しかったようだ。
『頑張ってるんならかめへん。いつ帰ってくるんや?・・・ おまえ、ベルリンには行ったんか?近いんか?今ごっついことになっとんぞ!・・・』
簡単な会話だけだったが、心につっかえていたものがとれた気がした。
エンリコ・・・ありがとう!
「そっか、ベルリンがごっついことになってんのか~・・・行かなあかんな!」
そう思い、早速週末のベルリンをシバキに行く計画を立てることにした。
日をおうごとに、だんだんと寒くなってくる。
そんな、11月のある日、キヨシはエンリコと少し語った。
『どんな目的でドイツに来たのか、ハイデルベルクは好きか? 』
『クリスティーナってかわいいな!』とか・・・
そのうち、家族の話になった。 キヨシは正直に語りはじめる。
両親とは喧嘩をして出てきたこと、母親は泣き、オヤジは怒り・・・
19歳の息子の無謀な行動に対して理解をしてくれなかったこと、日本での学校の「休学」のこと、教育委員会まで話があがり、休学がなかなか許可されなかったこと・・・
とにかく、両親はキヨシの考えに「頭ごなしに反対」しているので、日本を出発してから電話すらかけていない。
エンリコは毎日のように実家に電話していた。
ひととおりキヨシの事情を理解したエンリコは、こう助言した。
『今、キヨシがここにいるのは現実だ。そしてキヨシは学んでいる、キヨシはここへ来てよかったんだろ?それを伝えれば、両親は理解を示すはずだ。一度連絡してみてはどうだ。せめて、元気な声くらい聞かせてあげるのが家族だろ』
そううながされ、実家に電話することにした。
オヤジが、明るい声で、電話に出る。嬉しかったようだ。
『頑張ってるんならかめへん。いつ帰ってくるんや?・・・ おまえ、ベルリンには行ったんか?近いんか?今ごっついことになっとんぞ!・・・』
簡単な会話だけだったが、心につっかえていたものがとれた気がした。
エンリコ・・・ありがとう!
「そっか、ベルリンがごっついことになってんのか~・・・行かなあかんな!」
そう思い、早速週末のベルリンをシバキに行く計画を立てることにした。
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