幸満堂neo

日本人が事実に目を向けるだけで、世界が変わります。

順調にグダグダでいい流れ

2010年11月09日 21時44分47秒 | 祈りの扉
福岡を出発する朝、私の母がパンを買って、
私達が泊まってる部屋にきてくれました。

不思議と頭の中で決めていた、オムレット10個×3箱は、
これが親子の脳みそというものかというくらいに、
きっちり母が買ってきてくれてひたすら感謝なのですが、
問題は残りのパンの量。

ざっと見全部あわせて40個。

ギャル曾根もジャイアント白田もいないのに、
菓子パン40個。

結婚式でただでさえ荷物が多いのに、菓子パン40個。


母は本当に気持ちのある人なんですが、
いつもこうなので、ついいろいろ言ってしまいます。
私も少しだけ大人になったので、
出来る限り感謝の気持ちを混ぜながらと思いつつ、
やはりついつい、どうしても長々言ってしまいます。

チェックアウトはかなりギリギリになってしまい、
ただでさえタイトなスケジュールは、さらに押せ押せに。


しばらく経って、終始そのやりとりを見ていたパパさんから一言。

「どうせ何を何回言っても忘れるんだから、
 『ありがとう』の一言だけでもらっちゃえば、
 一番早かったんじゃないの?」


・・・・・

・・・・・

そうか!


母はいつもこれなので、私も子供の頃から何十回何百回、
同じ事を永遠のように繰り返し伝えてました。
でもそれでも治ってないということは、
その都度すっかり忘れられてるということです。
昨日今日始まった話ならともかく、もう数十年同じ状態です。

うん。パパさんが正しい。

どうせ忘れられてるんだったら、自分はその出来事に対して、
適切に自分がどうしたいかだけを伝える事が出来れば、
後は全く別のことに時間を費やす事が出来ます。
イライラする時間もものすごく少なくなります。

どれだけの時間を無駄にしてきたのかと思いつつ、
人は変える事が出来ないというのは正にこのことで、
それを私は、40年近い年月をかけてやっと体感しました。


そしてその後、ひきこもりの弟とランチに行き、
この話をしてみたところ、「その発想はなかったわ」と、
ものすごく納得した模様。

弟は母に会社を辞めさせられたり等のいろいろもあって、
朝や今までの私と同じ事を、今も母と同じ家に住んで、
毎日毎日繰り返してるようです。
ランチ中もずっと母のことを繰り返してました。

でも私が朝にパパから言われた事で、
私はちょうどこの日、単なる朝の出来事として、
たぶん私にも弟にも一番必要な話を、
たぶん一番いい形で、伝えることが出来ました。

翌日の今日、母から電話がありました。
いつもキリキリしていた弟が、まだ一日だけど、
私に合った後から随分穏やかになったとのことでした。

母は「いつもと違うけ気持ち悪い」と言ってましたが、
「ことさん(祖母)が年中人前でお金の話ばかりしてても、
母さんにはごく普通の事にしか見えないように、
慣れればそれが普通になるよ。」
と言ったところ、わりと普通に納得してくれました。



たくさんの無駄な時間は土となり肥やしとなり、
その中に知らずに蒔かれてる何かの種は、
ベストなタイミングで、必要な誰かのところで、
何かの花を咲かせるようになってるようです。

いろんなグダグダが含まれっぱなしでも、
どんだけそうは見えない状況が何十年続いてたとしても、
きっと皆、ちゃんと順調に、何かのいい流れの中にいて、
きっとちゃんと、何かのとてもいい場所に辿りつき、
そしてまたどこかに流れて辿りつくんだと思います。

もちろん、今これを読んでくれてるあなたもね。





いつも読んでくれてありがとう


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