バス運転士は、日々安全運行を行うことは当たり前で、事故やトラブル、クレームが発生した場合、評価がガタ落ちになる職業です。
基本的にバス運転士は、トラックドライバーと異なり元々公務員や公務員的な組織に近い印象が強いです。
当然、公共交通サービスですから、そのように自然になります。
戦後バス業界には、旧日本軍の軍人が部隊ごと再就職したなんて話しは有名です。
そのため、警察官や自衛隊員出身者の再就職先として比較的馴染みやすく、企業風土も根底に在るものは近いように感じます。
公務員的な働き方になることから、評価は減点方式になりがちです。
事故やトラブル、クレームを起こした場合は、一律に規則に従い減給、再教育等の懲罰が在ります。
言い訳は、ほぼ聞かれないと思って間違いないですし、言い訳を出来ないような巧妙な仕組みになっています。
私もこれらの懲罰を食らったことはありますし、バス業界の評価方式はある程度仕方がないと思っています。
トラック運転士とバス運転士は、どちらが難しいのか?偉いのか?と云われても、異業種なため分からないというのが私の素直な気持ちです。
貨物運送については、軽貨物の運転士を行った経験はありますが、荷積みについてはトラックの運転士ほど気を使わなくてもよい仕事でした。
世の中的な見栄えでは、バス運転士は公務員的な安定イメージが在るためか「トラックよりはましだ!」という人もいます。
しかし、トラック運転士も荷積みなどの知識を修得するまでには、それ相応の期間と辛い経験が必要で、安易な考えの人間には到底勤まる仕事ではありません。
公務員的で間違いを絶対許されないバス運転士と、ある程度辛い経験し技術と収入を獲得していくトラックの運転士では、どちらが偉いですか?
おそらく、これを即答できる人なんてそうは居ないと思います。
世の中に楽して高収入を得られる仕事は、ありません。どの仕事にも、きつい部分や乗り越えるべき壁はあります。
世の中の見栄えやレッテル貼りから来る評価に惑わされず、仕事の本質的な意味を考える時期に来ていると思います。