この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#484 「棒倒し」

2008年06月08日 | 随想
棒倒しといえば、戦時中、私達が子供のころの運動会で騎馬戦と双璧の激しい競技であった。
終戦後、騎馬戦はまだ運動会で見ることはあったが、棒倒しは見ることはなくなっていた。
もともと、海軍兵学校での名物競技であった棒倒しは殴る蹴るありの激しいもので、骨を折る学生もいたようである。

私達が子供の頃は、棒の先が地につくまで、勝敗は決まらないということになっていて、棒の先に体を入れてはさまれながら、何とか棒の先が地につかないように頑張ったものだ。そして攻める方は棒の先に乗っかって、何とか地面につけようと頑張ったものだ。
体の大きいそして犠牲心に富む生徒は、棒の根っこになって耐えてくれたものであった。私達はそのような友人を尊敬したものである。

棒倒しはもう運動会の競技としてはなくなっているのだと思っていた。

ところがである。昨日鎌倉のある小学校で棒倒しを見たのである。
息子の嫁が孫の運動会に誘ってくれて、私は妻とでかけた。

棒倒し。それは男だけの激しい競技であるはずなのだが、その小学校では女子生徒も参加していた。男子生徒と女子生徒が一体となってやっているのである。攻め手も守り手も女子と男子が一体となって頑張っているのである。

                          

私は驚くと共に、嬉しくなった。             

逞しい女子。向かって来る「敵」の男子生徒に対して身を挺して味方の棒を守る女子生徒。「敵」の棒に殺到して棒を守る「敵」の男子生徒と争う女子生徒。

さすが、勝ち負けは棒の先が地につくまでというようなルールではなく、棒の先につけた旗をとったら勝ちというものであったが、それにしてもそれなりに激しいものであった。

この女子生徒たちが大きくなったら、夫がわけのわからないことをぐじぐじ言い始めたら蹴っ飛ばし張っ倒すようになるかも知れない。

私はそれでいいのだと思う。
私は女性が強くなるのは大賛成である。

ただ女性は心は優しくあってほしい。勿論男も心は優しくあってほしいのであるが。
                         (おわり)


画像:棒倒しの風景(鎌倉のある小学校にて) 筆者撮影



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-05-09 18:08:07
ん?この小学校は、もしや、「付属小」?
赤青黄緑に分かれるのは、今でも変わらないんですね
Unknown (Unknown)
2010-07-01 14:09:22
そうです。
付属小です。

卒業生ですか?

広々とした運動場
のびのびとした生徒たち

いいですね。 (Martin)

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