この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#373 米国映画「風と共に去りぬ」

2008年01月05日 | その他
NHKのBSのお正月の放送番組で米国映画「風と共に去りぬ」が放映されていたようである。映画というと何でも録画したくなる私は今回はこの映画は録画しなかった。あの500円でのDVDにこの映画も入っていて、それを私も持っているからである。こののうな大作が500円で手に入るなど、何とも不思議な話であるが、有難いことである。

私がこの映画を始めて見たのは大学生の時である。渋谷の映画館で見た。すごいと思った。

私の所属している「シニアシチズン湘南」の会長のKさんのご父君は、太平洋戦争のときにフィリッピン作戦に通訳として従軍されたのだそうである。そして日本の占領下のマニラで米国人が遺棄して行ったこの映画「風と共に去りぬ」を軍関係者として見る機会があったそうである。そしてそのとき、そのカラー映画のスケールを見た時に、日本はこの戦争には勝てないと思ったと述懐されていたとのことである。

去る12月に掲載された、森光子さんの日経新聞の「私の履歴書」にも、彼女がシンガポールに日本軍の慰問に行った時に、軍の関係者に特別にこの映画を見せてもらったときの驚きを書いておられた。

映画「風と共に去りぬ」は1939年に完成した映画だという。日本は日中戦争で戦時色一色となり、物資不足もはじまっていたころであろう。一方、米国は大変な金をかけてこのような映画を作っている。余裕というか国力の差は歴然としている。

Kさんのご父君が、戦勝に酔っているマニラで日本は負けると考えられたのは卓見であろう。多くの日本の為政者がそのような考えができれば、日本はもっと違った「終戦」の選び方もできたのかもしれない。

いずれにせよ、映画「風と共に去りぬ」は素晴らしい大作である。

画像:ファーストミュージック(株)販売 「世界名作映画」DVDカバーより

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